クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

榛名天狗廃道探索失敗 H-19-11-17

2007-11-18 11:59:06 | 榛名山麓
明日から寒波襲来と聞いて慌てて山仕度。目的は天狗15本目のルート
探索と先日撤退した大・小鐘原ヶ岳の中間峰の岩場の迂回方法の確認。
お馴染みの126号線で榛名へ。先ず「唐松橋」脇の「箕郷町第6水源」の
建屋横の舗装の立派な林道出口を確認。復路はここに降りて来るから。


そこから1.2k先で本日の出発点・地蔵峠経由榛名神社への古参道入り口(9.42)。


路側に駐車して参道に入るが、巾広とはいえ余り歩かれていないのか?落ち葉の
下は小石が多数。左に堰堤のある沢、「S-46 復旧治山事業」とある。


暫くで水の無い小沢を渡ると道標(9.55)。1/10000の榛名町全図では此の辺で
分岐となっているがその形跡は見付らずに前進。


再び涸れ小沢を渡って西北に進むとクマ笹の明るい雑木林、巾広斜面で何やら
目印。国土院地形図ではここらに分岐がある筈だが広い場所で踏み跡が薄くて
判らない(10.11)。


尚も進むと遥かな前方に鞍部のような山容が見え始める(10.24)。


擦れて読み取れずに無名としか言い様の無い石碑を過ぎると


北東の山塊の上に大岩、これが1271m峰からの南稜線の突端にある「覗岩」。
樹葉の濃い時期にはこの道からは絶対に見えないので、今年の三月には
北の1271m峰から稜線を下ってこの岩を見物に行った事がある(10.29)。


峠に近付くと頭部に損傷のある地蔵像、噂では明治初年の「神仏分離令」に
発した「廃仏毀釈運動」の為、峠から放り出されたとの事。然し、榛名神社本殿
裏の「みすがた岩」の別名が「地蔵岩」である様に神社と地蔵信仰とは習合
している筈なのに。


ジグザグ道で峠に到着(10.44)。別名「直越スグコシ峠」とか。


標識二枚が出迎えてくれた。



峠から東に向かって細い岩尾根を登り始める。直ぐに前方に最初の岩ピーク。
いや、此方からはピークに見えるが大鐘原ヶ岳に続く岩稜線への大コブなのだ。


真下から右への細い迂回道、大丈夫かなと心配になる危ない斜面。300山には
左を巻くとあったが実際は右への迂回。90度位廻るとロープに始まる崖の様な
凄まじい沢登り。特にロープが中間までしかないので大分怖かった。
途中で白ビニール紐目印を見て稜線に出ると再び岩尾根、直ぐ二つ目の
大岩、今度も右下に半分廻りこんで赤紐の所から急登。ここは足掛かりが
刻まれているし、掴まる雑木が豊富なので爺イでも難なく通過。
平坦道の先の三つ目大岩は直登で乗り切ると漸く岩の無い落ち葉の道。
やがて道標のある分岐、四合目へ下る道だ(11.43)。


何やら標柱も現れた。


少し先がもう大鐘原ヶ岳の頂上。本日の爺イ(11.47-11.50)。


東南の中間峰に向かって小コブを越えて下降、前方の中間峰を見て一人苦笑。
前回撤退した岩場が見えるが岩場の下は断崖、あんな所に登山道がある
わけが無い。迂回路を見逃したに違いない(11.58)。


果たして中間峰の下に来るとしっかりした右への迂回路、登り上げると
撤退岩の5㍍東寄り。白マークもあつたがもっとハッキリさせるため赤テープ。


小鐘原へは歩き易い尾根道で到着、ここで休憩・昼食。曇天のせいか北からの風が
冷たく長居は出来ない(12.12-12.28)。


笹原を下りながら前回写真を撮りそこなった13石碑群最大の「国常立命」。
クニノトコタチノミコトと読むそうだ。


斜面を下って登山道入り口看板から


本日のホントのスタート地点の八合目分岐に到着、廃道探索の開始。


予想通りと言うか、やっぱりと言うか?東への廃道跡は見付らない(12.42)。
仕方なく小鐘原から東に伸びる稜線を目指して藪斜面を斜めに下り気味に進む。
結果として下り気味に行った事が苦労の原因。どうも一番複雑な地域を通過する
羽目になった。藪の斜面の幾つもの小尾根や沢を横切る。突然、こんな石碑。


ここも参道の一つか?(12.58)禁じ手の沢へ降りることも断行して何とか本命の稜線に
着いたのが14.13、
この尾根を外さない様に南東に進み作業道が最初に尾根に近付く点を狙うが
肝心の東側は断崖が続いて駄目、こんな標柱も。


尚も下って二番目の接近の地点で東への小尾根
発見。強烈な下りだがここを逃せば駐車場所に帰れないから横向きになって
半ば滑り降りる。地形図では作業道はこの小尾根の左を掠める筈なのでそっちを
注意して進む。やがて左崖下に作業道を発見。大喜びで滑り降りる(14.36)。


早速北進開始、アッと仕舞った、取り付きにマークを忘れた。しかし、ナビの
記録に標高816m N-36-26-13-9 E-138-52-33-8と残っているから後日リベンジ。
軽い登りをぐんぐん北へ、やがて東に向くと落ち葉の下はコンクリート舗装路。
広い分岐に出ると紅葉の巨木、


右手には音羽周辺の紅葉した稜線に夕日が。


予定通り126号に飛び出す、1.2Kの県道登りは車走行の感じと違って手強い傾斜。
地蔵橋や


唐松キャンプの看板を通過すると


道端にひっそりと仏像。


そして何とか本日も無事に帰着(15.31)。
:結論として廃道探索は完全な失敗、但し作業道から尾根二本で小鐘原に行ける
自信がついたので何時かリベンジして15本目の天狗登山道に登録しよう。





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