クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

音羽山東コース周回 H-25-4-23

2013-04-24 16:31:28 | 榛名山麓
明日から雨との予報を聞いて一寸榛名まで。唐松から峠道で地蔵峠、反転して
大小鐘原ケ岳を経て天狗山にタッチして八合目から長大な笹原を下って唐松に
戻ってくるーーと予定していたが予想以上の積雪でより高度が低く日当りの
良い音羽山に変更。

R-126で榛名に向かう。旧キャンプ場入り口辺から路傍に少し雪が残っていてやや不安。
峠道入り口に駐車(9.41)。



この峠道は地蔵峠を経て榛名神社に通ずるものだが、古い記録には明治時代の
頃には唐松方面の子供たちがこの峠を越えて神社社家町の小学校に通ったと
記されているとか。
昔から榛名神社には宿坊で構成される門前町が成立し、江戸時代に入ると社寺の
参拝、見物が一般化し多くの参拝者が訪れるようになり、農村部を中心に
「榛名講」という民間宗教集団も生まれているから明治時代は大いに繁栄して
いたと推察できる。子供たちが通ったと推定できるのがH-17に廃校になった
榛名第四小学校かも知れない。ここは神社脇から杏ケ岳に登る東コースの
基点でもあり、県道分岐の近くにある。



峠道には少し雪が残るが、吹き溜まりだけだろうと考えてそのまま進む。



暫くで右折の角にこの道標に出会う(9.51)。
その先で残雪は益々深くなり靴が隠れる程度までになる。ここから1100mの峠までは
未だ標高差が150m以上あるし鐘原ケ岳は更に150mあるので地蔵峠からの岩場の上りは
危険と思って撤退して音羽山に切り替え。



県道を下って林道・東榛名線を東進して作業道入り口。ここはあくまで林業と
堰堤工事用の作業道で地形図にある破線はここから50m東にある(10.15)。
反対側にはここが車郷村(1955年に箕輪と合併して箕郷町)だった時代の
植林記念碑もある。



右の沢に連続する堰堤は平成10年の建設。一段上がるまではかなりの傾斜道。



今の時期、路傍の花は少なくて今日はこれしか見ていない。



一頻り登ると前方に林道との合流点が見えてくる。



合流点。上がってきたのは左から、右の道を下ると鐘撞山東登山口を経て東榛名線。



やがて最初の分岐を右。この地域は伐採材搬出の林道が増えてきているので
紛らわしくなった。



こんな小沢を渡って尾根を跨ぎ再び北上。



今度の分岐は左に行くショートカット道。



路傍に廃棄工事車。キャタピラは土中に埋まりシート類は腐っているので相当古い。



最初の「下の伐採地」への突入候補地。観察すると左の林沿いの溝に見える水路を
通過できるかもと思ったが無理をせずにパス。



前回も使った鹿砦のような放置材が重なる崩落地。この向こう側には作業道がある。



下の伐採地作業道を進む。如何にも急造の感じ。音羽山東稜線に到達するには上下
二つの伐採地を抜けなくてはならない。



正面にお椀を伏せたような山。音羽を東から見ているのだ。



道は再び放置材で邪魔されるが右に回って通過。



その先の道はこんな具合。伐採地の山腹を回っている。



何とか右からの林道と合流。直進して沢を堰堤で横切れば破線の通りにR-28からの
林道に出る(11.28)。



左折して雪の残る道を「上の伐採地」入り口に向かう。



上の伐採地入り口に到着。尤も標識などが在る訳ではなく、植林地内の作業道が
始まるだけ。但し、直ぐ途切れるので後が大事になる。



天気が良ければここは藤岡の山並みまで見える展望台だが今日は曇りで薄ぼんやり。



100mも進まないうちにここで行き止まり。前面の稜線に行くのだがこの先は伐採
しっぱなしの荒地で直進は不能。



取り敢えず、右手の斜面を乗り上げて林に逃げ込む以外には方法は見つからない。



だが、ここの一帯は小さいか鋭い棘を持つ雑草の密生地。衣服はバリバリと
引っかかれるし時には着衣を通して肌に刺さる。



かつてこの伐採地はタラの芽の栽培地だった。その名残が多く残っているから
隠れた宝庫なのだ。



漸く右の尾根に到達したがここも棘草の密生地で身動きも出来ない。



仕方なく、稜線北側に逃げ込む。全く手付かずの殆ど藪の荒れた雑木林。



藪を抜けて上部に行くとやや歩きやすい場所。



目印の大岩に到着して休憩。未だ急登は続く(12.17)。



大岩からは更に北側に移って笹原を歩く。



この大コブで右からの稜線を合わせて音羽への尾根に乗るのだ。



稜線からは早速最初のコブが立ちはだかるのでもう登りはうんざり。



振り返ると今登ってきた伐採地の斜面が良く見渡せる。



コブは二段連続で嫌になる。



途中で気晴らしに周囲を眺めるとこれは相馬山。



左に近いのは三ツ峰山。かつては音羽を経て行った事もあったがもうそんな体力はない。



この曲がった首をちょこんと出しているのは烏帽子ケ岳かな。だが、ここから
見えるのか?



やがて登山気分に浸れる岩尾根。



音羽山が正面に段々近づく。



こんな岩場をすり抜ける。爺イはこれを「音羽東ゲート」と名づけている。



ゲートを抜けると笹尾根の一本のぼり。



左下の林を見ると相当な残雪が残っているが日当りの良いこのルートには
余り見なかった。



頂上近くの笹道には僅かの雪。



そして音羽山に到着(12.51)。西側からの様子。



三角点がひっそりと。三等で点名・音羽 1014.72m



標識で残っているのは三枚。達筆とスカイさんが並んで。



少し、離れてN.G氏の小型のもの。達筆はN.G氏の旧タイプの気がするが?
爺イのものとMHCさんのものは土に帰ったらしい。



50m西の台地の外れに移動して昼食と休憩。
十分の休息の後、下山開始(13.20)。



この下山コースでは白のビニール紐が目立つので大いに助かる。



時々、直ぐに一番目の突起を越えるが



急降箇所もあり残った雪が半分解けてツルツルと滑る。



笹原が続く。



二番目の突起を通過。



再び平坦道、左の檜林と右の雑木林の間。



三番目の突起は唯の木立の固まり風。乗り越えたら直進せずに右の稜線へ。
登ってくるときは全く意識しないで来るだろうが下りは迷い易い。



四つ目は右から抜けるが岩の塊。



笹原に突き当たってこの目印で藪を真っ直ぐ通過。



五つ目の突起は左から抜けるが真っ直ぐに行かないで右の窪に大きく回りこんで
降りる。



窪は緑の草が密生した別天地。



やがて前ノ沢林道からの道と合流すると音羽山は終了。



折角だから鐘撞山に寄るために直進すると朽ちかけた爺イの道標(14.01)。



ここから鐘撞山まで260mと意外に距離があるが鐘撞も二段コブで今見えているのは
本体ではなく手前のコブ。



漸く到着して御嶽大神・阿夫利大神と一緒に本日の爺イ。



ここにもN.G氏の標識。



標柱二本の三角点。金属の四等で点名・鐘撞 838.7m





降りてきた音羽山を見ながら下山開始(14.28)



林の中を東に向かって適当に下るといつの間にかちゃんとした作業道を歩いている。



林道とぶつかる。これは往路の作業道より一本上の道。



再び、林の中を適当に下って往路に戻る。



後は下り道をのんびりブラブラと。



駐車場所到着は15.01。そのまま東榛名林道を東進して破線の道を
確認しながら帰宅。



今夜のナイターは終盤追い上げられて山登りより疲れた。

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