クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

伊香保周辺紅葉具合 H-24-11-8

2012-11-09 10:29:06 | 榛名湖周辺
高崎市役所前の落葉が始まった。西上州の紅葉見物は未だ先の事と思っていたが
少々心配になって一寸、伊香保・榛名に様子を見に行ってきた。
伊香保への近道をとって船尾滝前から水沢寺、境内から見る水沢山の紅葉は
もう少し後。



市街地を通過し榛名湖に向かう県道と別れて紅葉名所と喧伝されている
「河鹿橋」に向かう福一脇の細道に入る。温泉街から散策する人が多い上に
専用駐車場の混雑を避けるためか、路傍駐車も多いので徐行せざるを得ない。
橋手前の駐車場に入るのに15分待ち。漸く順番が来て僅かに石段を登ると
目当ての河鹿橋、目の前にいきなり見事な紅葉が出現。この橋は何となく
太鼓橋風、新しい感じでどう見ても観光用で新設か?



この周辺は触れ込みでは「かえで・もみじ・うるし・くぬぎ」が一斉に紅葉
するのだとか。
夕方からはライトアツプもされるとの事。













僅か上流には車道が渡る「紅葉橋」、この辺も勿論紅葉は続く。







下流に行けば伊香保神社なのだが、今日は更に上流に向かう。そこには多分
温泉街最上部と思われる橋本ホテル。



この辺に「湯元呑湯案内板」がある。説明に拠ると「明治期ドイツ人医師
ベルツ博士の指導により飲泉療法が盛んになり呑湯所が設置され、この道標は、
浴客にとって不案内な土地での道案内に建てられた」とされる。



それは何処にあると探していたら丁度、老人介護施設のマイクロが到着して
大勢が車椅子などで紅葉見物に来られたのでこっちは遠慮して脇に退いた。
爺イも多分あと数年すれば同じ立場になるだろうから人事ではない。で、
帰宅後に伊香保観光資料をみたら現物はこんな物と出ていたので写真拝借。



もう少し、坂を登ると小さな広場風なところに「第二号温泉噴出口」に出会う。



これが湯元か? それにしても第二号とは?
調べてみると、旧来の伊香保の源泉は8ケ所の自然湧出泉であったらしいが
戦後の旅館増に合わせて昭和23~34年の頃、湯量増加を目的として6本の
温泉井掘削がなされた結果、旧源泉の湯量の激減と温度低下をきたしほとんど
使用不能となったとか。
新規掘削後の総湧出量が旧源泉湧出量とほぼ同量だったという結果らしい。
現在の主な源泉は掘削井6本のうちの5本(1.2.4.5.6号泉)で
湧出量がもっとも多いのがこの二号泉の(1210L/min)、これが主力源泉と
いうことらしい。
伊香保温泉と言えば、茶褐色のお湯が有名だが、これが黄金の湯と呼ばれ
ているもの。
無色透明のお湯が空気に触れると茶褐色になるという化学変化の所産だが
黄金の湯を利用できるのは、石段下の小間口の利用権利者と権利者から湯を
購入した旅館のみの利用に限られるという厳しいものらしい。旅館数の増加と
給湯量不足に起因して温泉偽装問題が世情を賑わした事もある。

さて、この源泉は透明カバーが掛かっていて見物は出来るが写真ではカバーが
反射して良く映らない。この動画ではどうだろう。

MVI_6183.AVI

付近にはこんなものも。胸像はベルツ博士。





伊香保名所めぐりは後日十分な準備して効率良くと云う事にして榛名山の
紅葉具合を見に行くことにした。九十九折で県道を登っていくと黄葉した
「五万石」の姿がチラッと見えたので急遽、カーブ17に駐車してかつては
随分利用した「蛇ヶ岳林道」。



五万石や伯耆山登山口までは林道を約10分歩く事になる。この辺は期待に反して
紅葉は無く周辺は常緑の檜植林地が多い。
それでも僅かにこの程度の色付きはみられるが。





目標のヘアピンカーブに来たが、かって登山口としていた幼木帯はすっかり
成長してしまって五万石はこんな形で眺められるだけ。反対側の伯耆山
北斜面も同様。



少し、中に入ってみたがこんな林の中で其の先も期待薄なので嫌気が差して撤退。



再び、車上に戻っていつもの高根展望台。観光客でほぼ満車状態。
彼方に水沢山、この角度から見ると頂部のトンガリ具合や東西の肩部分が
良く分かる。



展望台真下は見事な紅葉。



小野子三山も今日は比較的はっきりと望めた。



さっき訪れた伊香保温泉街。



ここからヤセオネ峠までの間にはチラホラと見事な色付きも見られるが駐・停車は
出来ないので眺めるだけ。下りに入っての沼の原は色彩が無く殺伐とした
冬景色同然。
湖畔は意外に観光客も多くなく、路傍にも僅かな紅葉樹しかない。







市営無料駐車場に車を置いてブラブラと散策。
ここの定番はもうマンネリだが先ずは榛名富士。



少々距離のある相馬山。



西に幅広の掃部ヶ岳。



角度が悪くて曲がりがハッキリしないが烏帽子の筈。



湖畔西側から鬢櫛の西斜面。



目の前から殆ど乗客も居ないのに遊覧船が出て行く。

MVI_6200.AVI


手頃な土産物屋でただ一人のお客になって軽食を採って帰宅。
帰路は森林公園廻り。管理棟までの間はほぼ等間隔で紅葉樹が植えられているので
いくらかは楽しめる。





管理棟前のこの黄葉を最後に周囲は落葉した無粋な林に変る。



水沢山西登山口あたりも味気ない直線路。



くねくねと急傾斜の道を下って榛東村・創造の森付近から吾妻山。



付近は近年植えられた紅葉樹が何本かあるが数が少なく未だ幼木の域なので
迫力はなし。







こんな程度で偵察は終わり、来週辺りは西上州に出かけるとするかな。

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