クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

笠ヶ岳、おまけで小笠  H-24- 7-27

2012-07-28 13:11:32 | 倉渕・長野原・草津・嬬恋
オリンピックが始まる。老人にとっては再びこれを見る機会が来た事が喜ばしい。
何故なら、一つの大会が終わると次の機会までの四年間を何とか息災で
過ごしたいと願っているからである。最近のサッカー・ワールドカップや
冬季大会の盛り上がりのお蔭で其の間隔が二年になっているので尚更、
その節目が大事になっているのだ。

本格的には7/28からなので今日の内に一つこなしておこうとして長野・志賀地区の
笠ヶ岳。
この山は飛騨の笠ヶ岳の様に著名ではないし、群馬の谷川・沼田・尾瀬のそれの様に
人気のある山では無いらしいが、一応は「日本三百名山」の一つとか。
何よりもルートレベルが家族向きと云うので正に爺イ向き。

先週の本白根コマクサ見物と同じルートで草津を通過。未だ稼動前のロープウエイを
右に見ながら草津白根のレストハウス前、第一駐車場も空きが目立つ。
ここから万座道路を左に分けて15k程で「山田峠」。ここは中之条・嬬恋・高山村・
草津・山ノ内町の境界が集まっている。



渋峠の少し先に「のぞき」、南にはこれから登る笠ヶ岳の峻峰が良く見える。
あんな山に登れるかなと少々心配になるが登路は峠からなので大したことは
ないらしい。



「のぞき」の駐車場の反対側には横手山に繋がるスカイレイター。丁度小学生の団体が
順番待ち。爺イは未だこれに乗ったことが無いので帰路に立ち寄る事にして前進。



やがて、志賀山や裏志賀登山口の前山リフト前、反対側には熊の湯・ほたる温泉。
どうやら熊の湯ホテルだけが熊の湯、その他はほたる温泉に改称したらしい。



直ぐ先に二十年前ぐらい前に噴出した「平床大噴泉」が濛々たる湯気を吹き上げている。
ほたる温泉などに利用されている新名所とか。



僅かの距離で「高山方面・山田牧場」の道標のある分岐。



角に平床バス停もある。



左折すると再び大きな道標、県道66号線、高山・南志賀温泉郷とある。
南志賀温泉郷とは「山田温泉・五色の湯・子安温泉・七味温泉・蕨温泉ーーなど」
長野県道66号線は「豊野町」を基点としてこの平床を終点とする34kの道路で
「豊野南志賀公園線」の名がある。



入り口に大きな案内板、この道は気を付けないと幅広道路に釣られると温泉街に
逆戻りする。案内図のマークのところで左折しないで細道に直進しなくては
ならない。



分岐から僅かに0.4kのカーブを曲がらないでこの橋を渡る。



手前にはバス停・笠岳。



林道は蛇行しながら高度を上げ、約4kで山ノ内町から高山村に入るが、峠は目の前で
茶屋の屋根も見える。



そして峠の駐車場広場に到着、茶屋の後ろに笠ヶ岳。「のぞき」から見えるトンガリと
違って普通の山。だが、記録で見られる登り20分、下り13分とはいかない模様。



峠の茶屋の左から登山道が開いている。其の脇の草に隠れて「笠ヶ岳0.8k」の道標(9.45)。



左手には「熊の湯2.9k」の道標で



北に向かう登山道がある。



始めは少し木枠段で進むが時折は気の抜けたような平坦な道も現れて急登覚悟の
気分が肩透かし。



やがて偽木かプラか判らないが段差の大きい階段、短足爺イは歩幅が合わずに
一段を二歩がかり。ロープを利用して体を引き上げながら登る。



早くも上から犬連れの登山者が降りてきて「クタビレ爺さん?」と声を掛けられた。
挨拶したらあおちゅうさん・tomoさん・赤城さん達とリンクしている
「ゆうやけハイカーさん」勿論、爺イとはレベルの違いすぎる上級者。
本人、顔出しOKというのでその男っぷり(10.04)。



今度は木段だが、急速に傾斜が増し上のほうは手すりに掴まらないとクラクラする
ような斜度、若しかすると最後のほうは45度を確実に越えているーーーと感じた。



途中のヘアピンカーブの所で後続に道を譲りながら展望を求めたが雲が多くて駄目。



さて、階段が終わって山道になったので2007年頃の記録にある「男道・女道」の分岐を
探すが見当たらない。爺イは当然の事に女道を使う積りだったから。
それらしき痕跡はあったが閉鎖されていて駄目。



仕方なく、尚も前進すると険しい岩登りが始まった。しかし、完璧に補助ロープが
ついているので思ったよりも楽。これが男坂なのかな?其れにしては10Mと云われる
岸壁の鎖が無いなーーやっぱりこれは女坂だな。





と、思っている内に簡単に頂上らしき場所に飛び出してケルンのお出迎え。
先客あり(10.30)。



これは人工物?



三角点が真ん中に。二等で点名も「笠ヶ岳」で2075.74m 管轄は山ノ内町。



左手に崩落危険のロープが張られてその先に石宮。若しかするとこの立ち入り禁止の
ロープの先が崩落した男坂の10M鎖場かな?それにしても何故分岐が無い?



ここからの展望は霞なのか、薄雲なのか判らないがハッキリしなくて残念。





辛うじて近くの横手山だけがアンテナが目印で識別できた。



先客たちが岩を降りるまで脇で一休み。



のんびりしていたら何時の間にか誰も居なくなっていた。岩の上に立って写真を
撮ろうとしたがセルフの10秒では上に上がれずに断念。石宮にケルンが合体
したような頂上。
写真で判るようにこの大岩の左部分が欠け落ちている。ひび割れに水が
入りそれが凍結という事を永年繰り返していた結果だろう。従って
この大岩も何れは男道と同様に崩落する事になる。

山頂標識の類は一切見られなかった。どんな山にも沢山あるのは群馬だけの
特色かな?



で、三角点前の写真でごまかし。



休みがてら軽食をとつていたら目の前に数少ない花。



微かな羽音を眼で追うとカミキリ虫の仲間がオスプレイ並に葉の上に着陸。



何組かが上がって来たので交替の様に下山開始。岩場の下りは登りより面倒(10.59)。





途中で拾い物、すれ違いの人に託して次々と手渡ししての持ち主探しを頼んだ。



木段の下り、前方が消えているような急降。すれ違いの人も相当に息を切らせているので
ここで難儀するのは爺イばかりでは無いらしい。



大分降りたとき、下界が開けたので南の小笠方面を観察。地形図と照合すると
小笠は前方のトンガリではなく遥か手前の写真の赤丸の位置と思われる。



やや、膝に負担を感じながら峠の茶屋に辿りつく。優雅にコーヒーを飲んでいる
写真が趣味という先客と合流して店主殿にキノコ汁を注文(11.20)。
ここの店主殿、新潟・柏崎の出身だが今は山田牧場に自分でログハウスを建て
そこからここに通って茶屋を運営しているとか。



一緒に居たお孫さんの砂羽ちゃんがポスター書きに余念が無いが、小学校三年生
にしては天才的な絵心の持ち主と見た。





キノコ汁を飲みながら昼食、それも終わる頃、さっき落し物を託した人が下山してきて
該当者なしの情報。よくよく物を見たら最初はザックの備品と見たのが間違いで
これは犬のリードだと気付いた。濡れても居ないし風雨に晒された跡も
無いので今日犬連れで登った人、そうだ! 多分、ゆうやけハイカーさんだろう。
落とした方、rsf29380@nifty.comまで御連絡ください。必要なら送り返します。

さて、再び腰を上げて小笠に向かうが、先ず林道を約300m程、山田牧場方面に下る。
最初の左へのヘアピンカーブの角に牧場方面への道があった(12.10)。



ここから約500m先に目標があるはず、道は良く刈り払いされている平坦道だが
下地は岩がゴロゴロしているのでやや気疲れする。







地形図上の黒ポッチ位置に来たが何も無い僅かな高み。



こんな訳は無い筈と40m程前方の林の中。ここにも火の用心の看板以外に何も無いが
其の先は急速に落ち込んでいるのでここ以外には無い。勝手に到達として休憩。
誰かの記事にも「山田牧場から来て頂上間近は急登、頂上は樹林ーー」とあったから
多分間違いは無い(12.25)。



帰路について途中の展望、相変わらず全てが霞み。



笠ヶ岳も見えた。出発した峠の茶屋も左に小さく見える。あんな上まで帰るのかと
いささかゲンナリ。



林道に飛び出してからも登りの車線は元気が出ない。周りの花を撮ったり









例によってカーブミラーに自分を写したりして気分転換しなから帰着(12.58)。
お客が居なくなってお暇の店主殿と長い事おしゃべりして車上に戻る。



さて、帰路のおまけでスカイレーター、乗り継ぎリフト込みで往復800円なり。
スカイレーターとはいうものの、つまりは長いベルトコンベアに乗るだけ。
ベルトは一本だけなのでスイッチの切り替えで上り下りは交互運転(13.54)。



リフトは斜面すれすれに運行されているので「雲の上の空中散歩」とは言い過ぎだな。



リフト終点駅の二階は展望台、生憎に何も見えなくて残念、この看板だけ。



折角だから横手山神社に向かう。約400mの散歩道。先ず立派な鳥居を潜る。



展望台の様なところに山頂標識、2307mとあるのでリフト駅の2305mとは違う。



石宮の側面に経緯度が刻まれているが国土院の数値と微妙に違っている。



三角点は二等で点名・横手山 2304.86m。



再々の爺イの記念撮影。



本来なら此処の大展望は見ものの筈だが今日は駄目。



下りのリフトの方が高度感がある。



左には白根方面への道の蛇行がはっきりと見渡せた。



正面の笠ヶ岳も影が薄くて残念。



スカイレーターの両脇にはキスゲの群落、動きながら何枚か。







以上で本日も無事に終了(14.40)。往復走行距離226km、9900歩。

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2 コメント

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Unknown (ゆうやけ)
2012-07-28 20:44:48
こんばんは。
昨日、笠岳でお会いしたゆうやけです。
真っ赤なシャツを着ていたのと雰囲気的に
爺さまかと思い、声を掛けさせて頂きました。

山頂手前の急な階段は急勾配ですので、
ワンコを担ぎながらの登りは暑くなり、
大汗を掻きました。

写真に写った私を見るとひと汗掻いて、
風で髪の毛が立ち、ワイルドな顔に
写ってましたので驚きです。

爺さまは横手山へ行かれたのですね。
私は笠岳から下山後、志賀山と四十八池
めぐりを歩いて、
志賀高原のハイキングを楽しみました。

いつまでも元気でご活躍下さい。
返信する
笠ヶ岳 (爺イ)
2012-07-29 07:27:53
ゆうやけさん
声かけ有難うございました。
赤シャツはいつも一人旅のため、何かの時に
目立つように着用していますが
実際は溜まっているゴルフウェアの消化です。
あの急階段は崩落登山道の修復だそうですが
大変な作業と推定できますので
ハイカーにとっては感謝です。それにしても
男道が確認できなかったのが心残りでした。
HPは拝見しましたがレベルの高さは
羨ましい限り。今後とも宜しく。
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