クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

猛暑を避けて本白根山 H-24-7-16

2012-07-17 11:21:18 | 倉渕・長野原・草津・嬬恋
前橋36℃の予想気温を聞いて何処か涼しい所と思ったが7/4以来、全く山歩きを
していないので負担の少ない本白根のコマクサ見物に決めた。
何時もの道でR-145を西進すると「吾妻渓谷入口」なる新しい信号で新旧道が分岐、
直進すると自然に茂四郎トンネル(1760M)を潜る八ッ場バイパスに入り
約11Kの走行で長野原に抜けた。
自宅から82K、丁度2時間かかって白根火山ロープウェイの山麓駅に到着(9.00)。
駐車場の直ぐ右手に見える停止中のリフトは青葉山ゲレンデ。



ロープウエイ料金は往復にコマクサリフト片道込みで1600円也の大幅割引。



ゴンドラからの前方の眺め。全長2.4Kを約10分。微かな記憶ではこの下は振子沢コース?



山頂駅から数分歩いてコマクサリフト乗り場。殆どの人が登山道を歩いていくので
リフトは空いていて待ち時間無し。ここはごく短時間で台地に到着するが
着いた所は結構な展望場所。
手前の「逢ノ峰」の先に草津白根の荒々しい山肌。其の奥のアンテナが見える巨体は
横手山と思われる。



やや左を見ると「笠ヶ岳2075.7m」が険峻な姿を見せる。次回はこれが予定に入っているが
左手の峠から登れば整備完備の登山道があると聞いているので老人でも難しくは
無さそう。



再び右手を見ると白根のゾレの彼方の大きな山は山ノ内町の烏帽子岳2230.4mだーー
とはリフト管理のオジサンの話。



早速の展望に満足して遊歩道へ。刈り払った笹の葉が敷き詰められていて泥濘の路面を
カバーしている。



直ぐに木道に出会う。これがホントの遊歩道でリフト下から等高線11本も
登ってきている。



平坦な道を南に向かうが時折は東側が開けて展望が広がる。



やがて火口原に出た。直ぐ目の前に展望場所の岩魁が聳え立つ。あの上が2171mだから
本白根山の最高点になるんだろう。因みにこれから行く遊歩道最高点は2150m、
立ち入り禁止区域にある三角点は2165m。



ここから遊歩道は火口原の縁を反時計回りで回っていく。



最初のコマクサ群落がある砂礫地が始まるが花は小さく、元気も無いので期待薄。
この山のコマクサは自然のものではなく地元ボランティアが植えているのだから
「コマクサ畑」と言うのが良いのかも知れない。







展望場所が直ぐ目の前に来た。



振り返って歩いてきた火口原縁の遊歩道、続々と観光客が続いている。



僅かな登りで分岐に到着、左に行けば2171m峰、直進すれば万座に繋がる尾根道。
ここから尾根に至る間にも群落があった気がするが、今年は殆ど其の影を見ない。



尾根に突き当たって西に向かうと南斜面に群落。花が薄い事に変わりは無いが
最初の群落よりもやや良好。歩きながら撮った花々。


















中盤に斜面を降りるルートがあるが、其のあたりで誰かが「富士が見えるぞー」と
騒ぎ出した。爺イもその群れに入って目を凝らすも雲ばかりで見えない。
浅間の左の雲の下だ、と言われてもさっぱり。写真を撮ったが勿論判らない。



反対の北をみるとさっき脇を通過してきた2171mの展望場所。一人前の山の貫禄。



尚も軽い傾斜の遊歩道を西進してハクサンシャクナゲの群落。だが、咲いていてのは
たったの数株。





登って来た尾根を振り返る。遠くに見えるのは榛名、左に赤城が一寸だけ。



大勢の観光客が集まっていた遊歩道最高点の道標。ここが2150m地点。



その道標の下に小さな狛犬さんが一対。



混雑を避けて万座のほうへ少し進んでベンチのある展望場所、隅に陣取って
軽食(10.20)。
さっきも眺めた笠ヶ岳がより近くに。



休憩の後に引き返しにかかるが、最高点前は観光客が一杯。



東方面の展望。



今度は雲が切れて榛名と赤城が確認できた。



尾根を下って展望場所の下。急傾斜なので木段がしっかり設置されていて
すれ違いも楽。



頂上手前から多くの人が集まっていてこの混雑。



当然の事に頂上も同様。爺イは山の混雑には馴れていないのでやや困惑。



間隙を縫って本日の爺イ。三脚など立てるスペースも無いので近くの人に
シャッターを頼んだ。



さっさと退散を決め込んで山頂を乗り越し。振り返れば東側も満員だった。



ここからの北側斜面に小さな群落。







「白!しろ!シロ! 」の声、別にペットを呼んでいるのではない。どうやら誰かが
白いコマクサを見つけたらしい。望遠を抱えた数人に混じって安物デジカメの
爺イも参戦。だが、何しろ目標は10m以上の先。肉眼でも良く見ないと白い石との
区別が難しいほど。撮れたと思う写真、石でなければ良いんだが。



群落を過ぎるとこの樹林に覆われた丘に登っていく。



頂上のこの道標で左折して直ぐに下り道に入る。



右の雑草が低くなったところから右下に鏡池が見えるが、池への下り道はずっと先。



遊歩道の山手側にはこの白い小さな花が一杯。若しかするとゴゼンタチバナ?



かなり下ったところに鏡池の道標と道の分岐。説明に拠ると噴火による火口湖で
「構造土」と言われる鼈甲形の岩が湖底に見られるとのこと。



湖畔まで等高線4本位の標高差、大した負担にもならないのでこんな道で
下っていく。



湖畔に降り立つたがロープが張ってあって湖面に近づく事は出来ない。



肝心の鼈甲形は肉眼では何となく判るが、太陽光が湖面に反射してこんな写真。
此れでは唯の湖底の石を撮っただけかな。日陰は無いが風が涼しいのでここで昼食。
さっきシャッターを押してくれたカップルも後から来て道具を沢山出して何やら
御馳走つくりに余念が無い(11.40)。



ゆっくり休んで遊歩道まで登り返す。もう相当足が重い。



丁度振り返った池の上にUFO雲出現、凶か吉か?



木道が始まるが滑り止めに上手い工夫がしてある。



その次は急傾斜の木枠段、此方から登ってくる団体さんが威勢が良くて
その健脚が羨ましい。



下りきると道標、富貴ノ原に行く案内もあるが有毒ガス発生地帯ではないのか?
ここから山頂駅まで1Kの表示。





シダ類の茎が発条状に伸びているのを初めて見た。



やがて数人が固まっている。今度は何事かと覗き込むと「ヒカリ苔」だという。
確かに山手の湿った岩の隙間に其れらしきもの。だが、どうも違う苔の様な気も。





尚も進むと沢にぶつかり、金属製の階段橋で沢を渡るが、冷たい沢水で顔を冷やして
体温を下げる。



前方にゴンドラ駅が見えたが足が益々重くてノロノロ歩き。これでは到底湯釜は無理。



ゴンドラ手前から下の沢を眺める。



山頂駅からシャトルバスで白根のレストハウスへ。ブラブラとあちこち見て回るが
軽装の観光客に混じってザックを背負ってる姿も結構居る。



白根山看板の背に大きく白根の山が見えるが、大駐車場西からの遊歩道には
蟻の行列のように観光客の列。



湯釜を止めにしたので道路を渡ると逢ノ峰の北面が目の前。かっては山頂の三角点に
タッチするために此れを乗り越えて来たこともある。



道端には逢ノ峰探勝路の詳しい案内図もあるから山頂に見える東屋に釣られて
一寸登る人も居るんだろう。



弓池の全景、周辺が箱庭的に上手く作られている。



見晴らしの様な丘の上は「弓池園地」。



その直ぐ西側に「地殻変動基準点」。点名は「弓池」2022.3m。





上空の雲行きがやや怪しくなったのでシャトルバス停に引き返して山頂駅へ。





少し、散策してからゴンドラ。今度は下りながらの景色。



で、無事に山麓駅へ到着が14.26。



何時もの通り、草津温泉街手前の天狗山通りが大渋滞、左右の施設から
入ってくる車が多いし、桜井ホテル前の信号で大部分が右折なのに六合からの
対向車が多くて中々進めないのが原因。お蔭で帰路は同じ82kを2時間50分。
途中のお土産は四等三角点・柏木立と十二社脇の道祖神。





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2 コメント

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同じ日でしたか・・・ (インレッド)
2012-07-20 19:29:21
ご無沙汰しています。
今回は病みあがりでしたので、楽な所 と
思い行って来ました。久し振りの草津白根
でしたが、やはり観光客が多いですね。
それでもここのコマクサは植生とは言え
なかなか見応えがありました。湯釜の方に
行っていましたので、その辺りですれ違った
かもしれませんね。
返信する
re:こまくさ (爺イ)
2012-07-21 10:34:04
インレッドさん その後の体調は如何ですか?
小生、毎年の恒例でタイミングと天気を見てこまくさに会いに行ってます。
本音のところはこの位のハイキングが限度になってしまったのですが。
今度は志賀の付近で楽な所を探します。
返信する

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