クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

一寸、水沢山で宮標石 H-20-6-7

2008-06-08 05:36:16 | 三角点・宮標石その他標石
「晴れは午前中、午後3時過ぎに雷」の予報では遠くには行けない。
結局、先日舘沢氏から情報を貰った水沢山の「宮標石」を確認しに。
榛名に向かうと空模様は晴れ所ではなく曇り、おまけに霞みで展望は
絶望的。
休止中の榛名C.C前から林道上野原線で約4K、水沢山森林公園登山口。
早くも5台ほど駐車している(9.32)。
この看板の所から登山道に入ると、


両側のツツジはもう大方終りだが、僅かに残っている所もある。


やがて二又分岐した登山道が再び合流する地点の保安林看板の下に
二本の石柱発見。未だ殆ど登りに掛かっていない所(9.39)。


一本は何処にでもある「群山」の彫り、


地中に埋まっているのが宮標石本日の第一号。


歩き出し早々の遭遇に今日は大漁?かなと期待を持ったがこの後はさっぱり。
中間点の中継所に来てしまったので設備周辺を一回りしてみるが何も無し。
この中継所の正式の名称は「群馬県防災行政無線榛名山中継所」(9.58)。


ここからは平坦尾根を経て岩の多い登山道だが木の根や岩角が丁度良い
足ががりだし2箇所ほどロープもあるので軽石ザラ場で滑り易い前半よりは
楽に進める。早くも下山の数組とすれ違う。


あと数歩で頂上と言うところで第二号発見、意識は頂上に行ってしまって
いるので見逃し易い場所(10.17)。



狭い頂上は満杯、展望も悪いので乗り越しで水沢方面へ下る。
すぐ下の雑木の陰に古い石宮が1基、見たところ破損の欠片を集めて
押しつけたような物で石宮の態を成していない。


直ぐ反対側にこれも正体不明の石物、但し台石はあるし小さなご幣らしき
ものも見受けられる。


更に少し下った所の左分岐先に展望台風の場所、ニ基の立派な石宮と
左手前に標石。


第三号の発見(10.34)。



こちらのコースからも続々と登ってくる。この下にも発見出きるとは思うが
登り返しが大変なのでこれで本日は打ち止めで再び頂上に戻る。
周辺をあらためて探っていると八王子の「かっちゃん」ご夫妻と出会って
名刺交換。URLはhttp://kattyan.ath.cx/

天候も回復せず低い薄黒い雲も流れ始めたので下山して駐車場所帰着。
(11.19)
時間は早いので榛名C.Cの閉鎖ゲート前に駐車。


その内に行く予定の
相馬東麓宮標石探しの起点となる尾根突入口を再確認しておく積もり。
ゲートから無理矢理侵入するのは気が引けるので少し手前のこの道標から
林間に分け入る(11.32)。但し直ぐにクラブハウスへの管理道路と合流する。


目的地点はゴルフ場を西に縦断した山裾であるが、管理道路を使うのは
味気ないのでコースの中の北側をぐるっと回って西端に到達しようとした。
右にコースが出てきたところでフェンスの隙間から中に入る。丁度
左がNO.18のティーグランド、右側がNO.17のグリーン。
頼りにしていたカート道は大荒れで直ぐ見えなくなり、だだっ広い草原に
放り出されたような感じ。下地は猪の餌場になっていてボコボコで柔らかい。
まるで泥濘の中を歩くようで一歩一歩に力が必要。
眺めはこんなで草原のようで良いのだが。


カート道は全く見られないのでこんな踏み跡を辿る事になる。
ゴルフ場の中で獣道頼りとはお笑いだ。


一寸風情のある橋を渡ると何とか西端の感じだかここはNO.12ホール。


今度は南進して数条のコースを横断、やがて左後方にNO.7ホール脇の
休憩所が見えたのでもう少しだ。


更に一本コースを横断するとNO.4ホール。


この標識から約100m東地点に突入の作業道がある筈だが、既に夏草が
繁茂していて全く判らない。
仕方なくNO.3グリーンの後に回って崖を登って作業道の途中に出ようとした。
崖のような斜面には猪除けの鉄条索と電牧があるので厄介だが突破。
崖上の作業道はこんな感じ。


ここを進んで窪から尾根に這いあがれば相馬からの稜線だが今日は
もう足が動かない。ゴルフ場の中を歩いたからか足全体がドタッと
云う感じで重たくて駄目。作業道を下って入り口に改めて
テープマークして本日は終り。予報の雷も怖いので。


さっきのコース内の休憩所に入りこんで休憩と昼食(12.57-13.14)。


不思議にもここは施錠されていない。両側のガラス戸を開け放つと
高原の風が入って気分は最高。
空模様は益々怪しくなったので帰途につく。今度は少し歩いただけで
クラブハウスへの舗装路に出会ってのんびり歩く。
左手に小動物発見、最初は二頭が遊んでいるのかと思ったがどうやら
野ネズミでも追いかけているような感じ。草原の中で野生が躍る風景など
始めて見たのて゜暫し呆然。暫らくして異常を察知したか一目散に走り去る。
こっちも慌ててシヤッターを押したがこんな写真きり撮れなかった。


咲き残りツツジもチラホラ。今年も誰にも見られず散って行くだろう。


折角の山も墨絵のようなぼやけ写真。
意外に東西に長い水沢山、五輪平から見ると鋭いトンガリなのに。


二つ岳はデジタル用アンテナがはっきり。


駐車場所には13.43着。
帰途には梅雨時の遊びとして計画している古道標探索の下調べで
数カ所を訪ねた。種本は萩原進氏の「道しるべ」だが何としても
40年以上前の本なので道路の変遷が多いし、目印の場所も現存とは
限ず、おまけに対象物が滅失していたり移転しているのもありそうで
一筋縄ではいかない、前途多難を覚悟せざるを得ない感じ。

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2 コメント

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宮標石 (かっちゃん)
2008-06-10 18:57:26
水沢山でお会いしたかっちゃんです。
今日天気がよいので、山中湖そばの三国山と高指山に行ってきました。
三国峠から頂上まで約100M間隔で、宮標石があり驚きました。
以前登ったときは雪が積もっていて気がつかなかったし、見ても気に留めなかったと思います。
頂上の宮標石は、境界見出標 甲1
上はX
1面・・甲苐一
2面・・御料地 境界炱
3面・・相模國足柄上郡  甲斐國南都留郡
4面・・北郷村字北山  駿河國駿東郡

他の宮標石には、側面に”宮”の字が彫ってあります。

また一つ楽しみができました。
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宮標石 (爺イ)
2008-06-10 19:45:01
いきなり大量ゲットですね。
ご料地内、昔の町村堺の交点には特に多いようです。
当方は今週はゴルフがありますので無理せずに
近場の「道しるべ」の探索に行って来ました。
道しるべ関連のサイトは少ないようですので梅雨時の間に
少しやってみようとして古書を頼りにしながら
始めました。
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