汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

意識は波間に

2012年09月05日 | 奇想の詩

透明な心 響く 宙を舞う葉のように
変わらない 優しさを 握り締める

偽りの愛を信じて 透明な心に 血を欲した
皮膚を舐める 舌先に感じる 無為な心地

感情の歪みが 時空の波のように
何処までも響き渡っていく
隠された顔 引き裂いても もがく程に
血は溢れ 意識を撹拌させる

涙は美しさに 感情は意識に揺蕩う
波は寄せて 限り無ない空に 還っていく

あなたの背中には 憤りを感じた傷跡が
犇めく人の波の中で 悶え息絶えていく 

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火葬

2012年09月05日 | 妖艶の詩

焼け付く身体 星が廻り 生命が芽吹く
その身体は 鮮やかな血しぶきを上げ 

透明な空に消える

腕の中で 壊れ行く玩具のように
泣いている瞳は 薔薇の花びらに塗れ
その意識の流れだけが 屍の孤独を映し出す

波は薄れ 月明かりは 雲間に隠れる
鮮やかに散らばる 鮮血を隠すために
闇に閉ざされた 感情

そこには もはや血は一滴も残ってはいない

腐食していく花は その美しさに怯える
可憐な夢は 火葬の猛火に 揺られ 

温かな感情の中で 朽ち果てる

冷たい手に 滴る 血の雫
その零れ落ちた地面に 咲いた花は
あなたを誘う 甘い誘惑の掌

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