汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

あなたを見つめる瞳

2016年03月04日 | 奇想の詩
滑り落ちる言葉が 音も無く消えて行く
振り向き様に そっと微笑んでいた あなた
身体の線が限り無く細い 薄明の眼が泣いている
その肌は鮮やかなる色彩に染まり
流れる涙の線が月の陰影を映している

脆く儚気な腕を伸ばし 抱き締める
此処から更に沈んで より深い安らぎの海へと
何処までも行こう
手を繋ぎ 握り締めた
拡がる漆黒の海原に 冷たき瞳は 揺れている
廻り巡る永久の途に 唇は重なり 時間を塞ぎ込む
未明の蒼空が あなたの身体を包み込む時
重なり合う唇から
光に満ちた感情が弾け飛ぶ

鮮やかなる色彩に染まる瞳
総てを包み入れる海原は
あなたが散って行った日の事を忘れない
弾け飛ぶ言葉の粒が 艶やかに降り注いで
何処までも深い この海を温かく染める


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