汽水空間 ~言葉と次元の力学系へ~

身体で体感する言葉の世界をお届けします(*´∀`)♪

孤独の雨

2016年10月29日 | 妖艶の詩
降り出した雨 孤独の滲む瞳に 写る涙
忘れ去られて 何もかもが塞ぎ込んでいく 不条理の渦中で
せめぎ合い 膨れて行く あなたの醜い表情

決して望んだ訳ではないのに なぜ?
この身体を呑み込んでいく 景色 あなたの嗤う姿も
色褪せて... ねえ 楽しい?
壊れて行く輪郭が こんなにも切ないから 抱き締めてあげる...

どうしてだろう 降り出した雨 涙が滲み 流れ出る
何もかもが消えてしまう 不条理の途上で 愛し 抱き締め合う

もうこれ以上 優しくしないで...
散り行く花 縛られた宿命の渦中 溢れる感情の何もかもを
せめて あなたの冷たい瞳で 終わらせて欲しいから

ねえ 何も感じないの...
あなたの指先が こんなにも愛らしいのに なぜ...?
それでも この身体を抱き締めてくれるのは きっと
この呑まれて行く声が愛おしいから

ねえ 愛してる...
ほとばしる想いよ 触れられぬ程に 燃え上がるから
潰して欲しい この胸の深いわだかまり
強張る身体 溢れる感情の全てを...

淋しいの... きっとあなたは 未だに 想い焦がれて 抱き締める
もうこれ以上 優しくしないで

消えかけた感情 それでも 寂しさを覆い隠せないのは
孤独を映すあの雨が ずっと 優しくしてくれるから
もう既に この身体は何も感じないのに どうして...?

もう二度と 触れないで...
せめて あなたの微笑に 苛まれて居たいから
お願い... これからもずっと 何にも抗えないくらいに
抱き締めて居て... もうこれ以上は 愛せないから
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