健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

血管内皮細胞の炎症を防ぐ遺伝子操作で寿命が30%延長!

2012-03-09 08:30:47 | 研究
高血圧などで血管が傷つくと炎症を起こし、動脈硬化の要因となるため、血管の最も内側にある血管内皮細胞で炎症反応が出ないような遺伝子操作を行ったところ、平均寿命が通常より3割も延長したマウスが作成できたという先日ニュースが報道されました(YOMIURI ONLINE)。通常はマウスの寿命は平均で約1年9か月から2年程度です。この遺伝子操作で作ったマウス約20匹を比較したところ、平均寿命が約2年3か月であったそうです。平均して3割程度の延長が認められ、最長で約2年8か月生きたマウスもいたそうです。この遺伝子操作により、筋肉内の血流と活動量が上昇したとも。カロリー制限は寿命を延長させることは知られていますが、今回の実験ではカロリー制限はしていないそうです。ということは、血管内皮細胞の炎症を抑える新薬を作れば、長寿になるかも?
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