健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

青色光の照射で昆虫が死ぬ

2014-12-21 08:30:55 | 研究
青色光を当てると昆虫が死ぬという論文がScientific Reportsに掲載されたそうです(財経新聞)。一般的に、光は波長が短いほど生物への殺傷力が強くなることが知られているそうで、UVC(100~280nm)やUVB(280~315nm)などの波長の短い紫外線は生物に対して強い毒性があることが分かっているそうです。確かに、青色光の殺虫燈を見かけます。ですが、可視光を当てることで昆虫などの比較的高等な動物が死ぬとは考えられていなかったそうです。今回の研究では、様々な波長のLED光をショウジョウバエに当てて殺虫効果を調べたところ、青色光を当てた蛹は羽化できずに死亡することが明らかになったというもの。また、青色光の中でも特に440nmと467nmの2つの波長が高い効果を示すことや、卵・幼虫・成虫に対しても467nmの光を照射することで死亡すること、さらに青色の光による殺虫効果は蚊やヒラタコクヌストモドキに対しても有効であることが分かったそうです。青色のLED光などを害虫の発生している場所に当てることで、簡単に殺虫できる害虫防除装置などに役立つと期待されるそうです。緑のそばには青色LEDが並ぶようになるのでしょうか。
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