健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ミトコンドリアで卵子の活性化

2015-12-20 08:30:50 | 研究
ミトコンドリアと呼ばれる細胞内小器官を、女性の卵巣組織から取り出し本人の卵子に入れる新たな不妊治療を実施したいという申請が、国内の不妊治療クリニック1施設から日本産婦人科学会に出ているそうです(YOMIURI ONLINE)。申請したのは大阪市内のクリニックだそうです。ミトコンドリアは細胞内のエネルギー工場と呼ばれ、このミトコンドリアを卵子に注入して。活性化いわゆる「若返り」を図り、受精率や妊娠率の改善を目指すのが目的だそうです。そして、日本産婦人科学会は理事会を開き、これを臨床研究として行うことを認めたそうです。この治療は腹腔鏡手術により卵巣組織の一部を取り出し、ミトコンドリアを抽出して、体外受精をする際に卵子に精子とともに入れると、卵子が活性化するということです。海外では200例以上行われ、20例以上の出産が報告されているそうです。
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