健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

週末だけ運動の効果

2017-01-15 08:30:14 | 研究
主に週末に運動をする人は、毎日規則的に運動している人と同程度の大きな健康・寿命延伸効果が得られる可能性があるとの研究論文が、JAMA Internal Medicineに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。専門家は、1週間につき150分間の適度な運動または75分間の激しい運動を推奨していますがが、運動を毎日行うべきなのか、それとも短期間にまとめて行ってよいのかといった運動の頻度については、これまで意見の一致に至っていませんでした。今回の研究では、1週間の1日か2日に運動をまとめて行う人(週末戦士)の死亡リスク低下の度合いが、1週間に3日以上運動している人とほぼ同程度である可能性を示したそうです。研究では、運動に関する調査の約6万4000人分の回答を分析。運動について「全くしない」「不十分」「週末戦士」「規則的」の4つのグループに回答者を分類。運動をすると回答した3グループでは、運動を全くしないグループに比べてはるかに良い結果がみられたそうです。週末戦士と運動しない成人グループとの比較では、1週間に1日か2日だけ運動をしている人の死亡リスクが全くしない人よりも約30%低いことが明らかに。心血管系では40%、がんでは18%のリスク低減がみられたそうです。運動量が推奨水準に達していない「不十分」グループと、週に3日以上運動する「規則的」グループでも、同様の効果が認められたそうです。全死因死亡率は、運動しないグループに比べて、不十分グループが31%、規則的グループが35%、それぞれ低かったそうです。つまり、何らかの運動はしているが、運動量が推奨される水準に満たない人々の間でさえも、体を動かす機会を1週間に1回か2回だけ持つことが、死亡リスクの低下に関連するというもの。

http://www.afpbb.com/articles/-/3113546
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