米国カリフォルニア州で12月13日、宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)の商用宇宙船「スペースシップ2(SpaceShipTwo)」の2号機「ユニティ(VSS Unity)」の試験飛行が行われ、同船は米空軍が宇宙空間と見なす高度に到達したそうです(AFPBB NEWS)。米国内から出発した有人宇宙飛行の成功は7年ぶりだそうです。ユニティは2人の操縦士を乗せ、周回軌道に乗らない短時間の飛行を実施。ヴァージン・ギャラクティックは1人当たり25万ドル(約2800万円)での宇宙旅行提供を目指しており、今回の試験飛行は一つの節目に。米国では、2011年にスペースシャトル計画が終了して以降、有人宇宙船の打ち上げは行われていませんでした。各国の宇宙機関は以後、国際宇宙ステーション(ISS)への飛行士輸送をロシアの宇宙船「ソユーズ(Soyuz)」に頼っているのが現状。一方、新興の民間宇宙企業各社はこの隙間を埋めるべく、飛行士や観光客を無重力空間に送る宇宙船の開発を競い合っている状況。ユニティはロケットによる打ち上げではなく、航空機に装着された状態でカリフォルニア州モハベ(Mojave)を離陸。高度13.1キロメートルに達した時点からロケットエンジンを60秒間噴射し、最高高度の82.7キロまで上昇。国際的に広く受け入れられている定義では、宇宙空間は高度100キロから始まるとされるが、米空軍はその境界を高度50マイル(約80キロ)と定めており、ヴァージン・ギャラクティックは米空軍の定義を採用すると説明。
http://www.afpbb.com/articles/-/3202005
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