これまで、SFの世界の中に限られていた自動翻訳機ですが、人工知能(AI)やクラウドコンピューティングの進歩により、実用レベルに到達し始めていることはご存知の方も多いと思います。最新の機器では、ほぼリアルタイムでの対応も可能になったそうです。米区ネバダ州ラスベガス(Las Vegas)で開催された世界最大級の家電見本市「国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(International Consumer Electronics Show、CES)」では今回、携帯タイプの専用端末やワイヤレスイヤホン型の多言語翻訳機が数多く展示されたそうです。米国ニューヨークで2014年に設立されたウェイブリーラボ(Waverly Lab)は、イヤホン型翻訳機「パイロット(Pilot)」を展示。パイロットは15言語に対応し、価格は180~250ドル(約1万9500~2万7000円)。パイロットを装着することで、異なる言語同士でも会話が可能に。会場で行われたデモでは、フランス語を話すAFP記者と英語を話すウェイブリーラボの最高経営責任者(CEO)のアンドリュー・オチョア(Andrew Ochoa)氏が会話をしてみせたそうです。翻訳は、オチョア氏のスマートフォンを通じてクラウド上で行われ、専用アプリで会話の文字起こしも可能だそうです。翻訳はオンライン上のデータセンターで行われ、その翻訳結果がイヤホンに音声として送られる仕組みになっているそうです。そのため、数秒のタイムラグが生じるそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3205988
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