PLOS ONEという学術雑誌に掲載された研究プロジェクトの成果です。本研究室を修了して山口大学大学院博士課程に在籍する院生が、博士論文の一部として本研究室で実施した研究です。
善玉ホルモン「アディポネクチン」のネガティブな作用を示唆する論文です。アディポネクチンは長寿ホルモンとも呼ばれ、そのポジティブな作用(抗糖尿病や抗炎症作用など)のみ知られていますが、実は体内での量が過剰になるとネガティブな効果が出現することを実験的に示した世界初の論文です。高齢者では、過剰なアディポネクチンは骨格筋の萎縮を引き起こし、我々の運動機能を著しく低下させることを示唆するものです。つまり、過剰なアディポネクチンは、加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)や運動器症候群(ロコモティブシンドローム)の原因であると考えられることを示しています。
Ito, R., Higa, M., Goto, A., Aoshima, M., Ikuta, A., Ohashi, K., Yokoyama, S., Ohno, Y., Egawa, T., Miyata, H., Goto, K.: Activation of adiponectin receptors has negative impact on muscle mass in C2C12 myotubes and fast-type mouse skeletal muscle. PLoS ONE, 13 (10): e0205645, 2018.
https://doi.org//10.1371/journal.pone.0205645
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善玉ホルモン「アディポネクチン」のネガティブな作用を示唆する論文です。アディポネクチンは長寿ホルモンとも呼ばれ、そのポジティブな作用(抗糖尿病や抗炎症作用など)のみ知られていますが、実は体内での量が過剰になるとネガティブな効果が出現することを実験的に示した世界初の論文です。高齢者では、過剰なアディポネクチンは骨格筋の萎縮を引き起こし、我々の運動機能を著しく低下させることを示唆するものです。つまり、過剰なアディポネクチンは、加齢性筋肉減弱症(サルコペニア)や運動器症候群(ロコモティブシンドローム)の原因であると考えられることを示しています。
Ito, R., Higa, M., Goto, A., Aoshima, M., Ikuta, A., Ohashi, K., Yokoyama, S., Ohno, Y., Egawa, T., Miyata, H., Goto, K.: Activation of adiponectin receptors has negative impact on muscle mass in C2C12 myotubes and fast-type mouse skeletal muscle. PLoS ONE, 13 (10): e0205645, 2018.
https://doi.org//10.1371/journal.pone.0205645
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