がん細胞を攻撃する免疫細胞「キラーT細胞」の働きが悪くなる原因をマウス実験で解明したとする研究成果がNatureに発表されたそうです(読売新聞オンライン)。キラーT細胞は、がん細胞を攻撃するうちに疲れて機能不全に陥ってしまうそうです。研究では、マウスの腫瘍内にあるキラーT細胞を詳しく調べ、疲れの原因となる遺伝子「Nr4a」を特定。Nr4aを働かなくすると、通常のキラーT細胞より疲れにくく長く活動するようになったそうです。また、このキラーT細胞をがんのマウスに投与すると、7割以上が3か月後も生き延びたというのです。がんの免疫療法には、免疫細胞の働きを抑えるブレーキを解除し、本来の力を取り戻す方法などがあるそうですが、キラーT細胞が疲れた状態では治療効果も弱まってしまうのが課題だったそうです。
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190316-OYT8T50040/
https://www.yomiuri.co.jp/science/20190316-OYT8T50040/