健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

新生児の黄疸

2019-03-22 08:30:12 | 研究
新生児の98%が経験するとされる黄疸の状況を正確に測る計測器「ウェアラブル型黄疸センサ」が開発されたそうです(読売新聞オンライン)。額にのせるだけで、時間の経過とともに黄疸の度合いをスマートフォンなどで確認できるのが特徴で、商品化に向けて企業との連携を模索しているそうです。研究グループによると、新生児黄疸は、生まれた直後、血液中の成分「ヘモグロビン」が多く分解され、黄疸の原因となる血中の「ビリルビン」が増えて皮膚などに沈着する症状のことだそうです。日本人のほとんどの赤ちゃんが発症するが、多くは自然治癒するそうです。ただ、重症化すると、ビリルビンが脳に沈着して障害を残すこともあり、治療が必要に。現在、国内の医療機関では、ビリルビン濃度が安定するのを確認するため、新生児を5日程度入院させ、血液検査か専用の機器で濃度を計測しているそうです。今回、開発したのは、幅約3センチの楕円形をした軽量の計測器。新生児は寝返りをせず、安定した計測が可能なことや、額には大きな血管が通っていることから、脈拍の計測なども同時に実施できると考え、額で計測することにしたそうです。血液検査と比べ、負担も少なく、従来の機器より高密着なので測定値の誤差も生まれにくいということです。

https://www.yomiuri.co.jp/science/20190318-OYT1T50092/
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