健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

人工小腸

2017-01-21 08:30:02 | 研究
様々な細胞に変えられる人のES細胞(胚性幹細胞)やiPS細胞(人工多能性幹細胞)から、構造や動きが本物に近いミニ小腸を作製できたという論文が、臨床研究学会誌に発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。小腸は食べ物を消化・吸収しながら、大腸へ送り出しています。構造は複雑で培養は難しいとされており、組織の一部を平面に作った例はあるが、立体に再現したのは初めてだそうです。培養液の中に、細胞が集まりやすい特殊なプレートを敷いてES細胞を3種類のたんぱく質を加えて培養。約2か月後、1~2センチ程度の袋状の組織に成長し、自然にプレートから離れて培養液に浮かんだそうです。この組織を調べると、消化液を分泌し、栄養を吸収する組織や筋肉、神経が確認できたそうです。食べ物を送る「蠕動運動」のような動きも繰り返し、便秘薬や下痢止めの薬にも反応したそうです。クローン病など腸の難病の原因解明や新薬開発などへの利用が期待されるそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170112-OYT1T50169.html?from=ycont_top_txt
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アトピー性皮膚炎のかゆみの原因となる物質を増やすたんぱく質

2017-01-20 08:30:04 | 研究
アトピー性皮膚炎のかゆみの原因となる物質を増やすたんぱく質が発見されたという研究論文が、Nature Communicationsには発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。アトピー性皮膚炎の患者では、リンパ球の一種から分泌される「インターロイキン31(IL31)」という物質が血中に異常に増えていることが分かっているそうです。かゆみを起こす原因として注目されているそうですが、IL31がつくられる詳しい仕組みは解明されていなかったそうです。研究では、遺伝子操作でIL31の過剰分泌による皮膚炎を起こさせたマウスと、健康なマウスを比較。すると、遺伝子操作したマウスでは、「EPAS1」というたんぱく質が増えることでIL31の分泌を促進していることが分かった。このたんぱく質の働きを阻害することでかゆみの発症を抑える薬の開発が期待できるそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170109-OYT1T50074.html
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大腸菌からクモの糸を合成

2017-01-19 08:30:19 | 研究
しなやかで軽く、生物分解が可能だが、鋼鉄以上の強度を持つ合成の「クモの糸」を作ることに成功したとの研究論文がNature Chemical Biologyに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。クモの糸は、自然界で最も強じんな物質の一つとされているそうです。長年にわたる進化の過程で洗練されたクモの糸の直径は人毛の約30分の1。だが、その強度は防弾チョッキの作製に用いられる合成繊維の「ケブラー(Kevlar)」よりも高いそうです。タンパク分子が鎖状に長くつながったものであるクモの糸について科学者らは長年、その特異的な性質の再現に取り組んできたそうです。クモは糸を紡ぐ際に細い管を通してタンパク溶液を分泌するが、その管の中で酸性度が変化し、圧力が上昇することで、タンパク分子同士が結合して鎖が形成されるそうです。しかし、クモをめぐっては、その飼育の難しさが知られており、作る糸は少量で共食いをする傾向もあるそうです。今回の研究で、大腸菌で生成されるタンパク質と、クモが糸を作る際のpH値の変化を再現する「紡績装置」を用いて、クモの妙技をまねることに成功したというもの。この合成クモ糸は生体適合性があるため、再生医療で有用となる可能性もあるそうです。また、繊維産業で有用性を発揮する可能性も。例えば、従来より軽くて強い身体防具の製作などが考えられるそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3113574
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海面上昇の恐れ

2017-01-18 08:30:47 | 研究
英国の研究チームは6日、南極のLarsen C棚氷から近く、米国New YorkのManhattan島の100倍近い面積を持つ巨大な氷塊が分離する見込みだと発表したそうです(AFPBB NEWS)。厚さ350メートルで指の形をした氷塊は、今までゆっくり分離が進行していたものの、昨年12月末になって突然、亀裂の長さが18キロメートル伸びたそうです。また亀裂の幅も2011年には50メートルだったものが、現在では500メートルまで拡張。氷塊は現在、そのごく一部が棚氷とつながっている状態にあるそうです。この氷塊は、今後数か月以内に完全に分離する見込みだそうです。この氷塊単体では海面上昇は生じないそうですが、分離によってラーセンC棚氷がせき止めている内陸部の氷河が海に流出する恐れがあるそうです。こうした氷のすべてが海へ流れ出た場合、地球全体で海面が約10センチ上昇すると予測されているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3113347
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液体ビタミン「Uvesterol D」販売中止へ

2017-01-17 08:30:56 | 研究
フランス保健当局は、フランス製薬会社Crinexの液体ビタミンD「Uvesterol D」を投与された新生児が窒息死したことを受け、一時的な措置として同製品を販売中止とする方針を明らかにしたそうです(AFPBB NEWS)。Uvesterol Dは、ビタミンD欠乏症の子どもに処方されるフランスでは一般的な液状サプリメント。液体をピペットで口の中に垂らして経口投与する。しかし昨年の12月21日、生後10日の新生児がUvesterol Dを投与された後に窒息の症状を起こして死亡。捜査の結果、新生児の死亡がUvesterol Dの摂取と関連している可能性が示されたことから、巣ランス医薬品・保健製品安全庁(ANSM)は「予防措置」としてUvesterol Dの販売中止を決めたそうです。販売中止措置にあたって保健相は、危険性があるのはビタミンDそのものではなく、独特な投与方法だと指摘しているそうです。また、Uvesterol Dはフランス国外では販売されていないそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3113184
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米国がん患者の死亡率は四半世紀で25%減少

2017-01-16 08:30:50 | 研究
米国におけるがん死亡率が、1991年をピークとして2014年までに25%下がり、死者数としては約210万人減少したとの米国臨床腫瘍学会(ASCO)による調査結果がCA: A Cancer Journal for Cliniciansに掲載されたそうです(AFPBB NEWS)。ASCOは直近の約四半世紀にみられたこの劇的な変化の主要因として、喫煙者が年々減少していることに加え、医療の進歩によってがんの早期発見や治療が可能になったことを挙げているそうです。死亡率が大きく低下したのは、肺がん、乳がん、前立腺がん、結腸がんの4つ。肺がん死亡率は男性で1990~2014年の24年間に43%と大幅に減少。女性の乳がん死亡率も1989~2014年の25年間で38%に。さらに男性の前立腺がん死亡率は1993~2014年の21年間に51%と劇的に減少。結腸がん死亡率も男女ともに大きく減少。

http://www.afpbb.com/articles/-/3113269
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週末だけ運動の効果

2017-01-15 08:30:14 | 研究
主に週末に運動をする人は、毎日規則的に運動している人と同程度の大きな健康・寿命延伸効果が得られる可能性があるとの研究論文が、JAMA Internal Medicineに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。専門家は、1週間につき150分間の適度な運動または75分間の激しい運動を推奨していますがが、運動を毎日行うべきなのか、それとも短期間にまとめて行ってよいのかといった運動の頻度については、これまで意見の一致に至っていませんでした。今回の研究では、1週間の1日か2日に運動をまとめて行う人(週末戦士)の死亡リスク低下の度合いが、1週間に3日以上運動している人とほぼ同程度である可能性を示したそうです。研究では、運動に関する調査の約6万4000人分の回答を分析。運動について「全くしない」「不十分」「週末戦士」「規則的」の4つのグループに回答者を分類。運動をすると回答した3グループでは、運動を全くしないグループに比べてはるかに良い結果がみられたそうです。週末戦士と運動しない成人グループとの比較では、1週間に1日か2日だけ運動をしている人の死亡リスクが全くしない人よりも約30%低いことが明らかに。心血管系では40%、がんでは18%のリスク低減がみられたそうです。運動量が推奨水準に達していない「不十分」グループと、週に3日以上運動する「規則的」グループでも、同様の効果が認められたそうです。全死因死亡率は、運動しないグループに比べて、不十分グループが31%、規則的グループが35%、それぞれ低かったそうです。つまり、何らかの運動はしているが、運動量が推奨される水準に満たない人々の間でさえも、体を動かす機会を1週間に1回か2回だけ持つことが、死亡リスクの低下に関連するというもの。

http://www.afpbb.com/articles/-/3113546
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重度肝硬変新薬の治験

2017-01-14 08:30:51 | 研究
C型肝炎の進行で肝機能が著しく低下し、肝移植以外に治療法がない重度の肝硬変患者を対象とした国内初の治療薬の臨床試験(治験)が2017年1月、大阪大学病院などで始まるそうです(YOMIURI ONLINE)。欧米では既に承認されているそうで、日本で治る見込みがないとされた患者に回復の道を開く可能性があるそうです。なお、2018年の製造販売承認を目指しているそうです。今回の治験はギリアド・サイエンシズ社(本社・米国)が実施するもの。各地の肝臓病の専門医療機関で、腹水などの症状がある重症患者約100人にウイルス増殖を妨げる経口タイプの新薬を処方。12週間服用し、ウイルスが除去できるかなどを見るそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170104-OYT1T50114.html?from=ytop_main1

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脳血流に連動した手指リハビリロボ

2017-01-13 08:30:37 | 研究
脳の血流の変化を測定する検査装置と手指の繊細な動きを可能にしたリハビリ機器を連動させ、脳卒中患者の手指のまひを改善するリハビリ用ロボットの開発が進められているそうです(YOIMIURI ONLINE)。2017年1月から患者を対象にした本格的な臨床試験を開始し、精度の向上や装置の小型化を図ったうえで、2019年にも製品化したい考えだそうです。体を動かす命令を出した際に脳に生じる血流の変化が、まひで体を動かせない患者でも起きることに着目し、頭に装着するだけで脳内のヘモグロビン量を測定できる簡便な検査装置を用い、独自に開発した手指のリハビリ機器をコンピューターで連動して動かすシステムを考案したというもの。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20170105-OYT1T50043.html?from=ytop_main2

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二足歩行する人間型有人ロボット

2017-01-12 08:30:31 | 研究
韓国で、人型有人ロボット「メソッド2(Method-2)」の動作テストが行われたそうです(AFPBB NEWS)。映画『Avatar』に登場するロボット兵器を思わせるメソッド2の高さは約4メートル。韓国のロボット工学会社「韓国未来技術」は、二足歩行型の有人ロボットとしては世界初としており、有害物質から保護しなければ人が近寄ることのできない極めて危険な場所でも作業可能なロボットの開発を目指したそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3112656

動画もあります。

http://www.afpbb.com/articles/-/3112678
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