健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

ノドグロの性別と水温

2018-04-20 08:30:58 | 研究
アカムツ(ノドグロ)の人工授精と放流に取り組む富山県水産研究所が、飼育する水槽の水温を変えることで性別分化をコントロールし、現在オスに偏っている稚魚を雌雄ともに生産する取り組みに乗り出したそうです(YOMIURI ONLINE)。同研究所では、雌雄両方の生産が可能になれば、稚魚の安定放流につなげられるとしているそうです。ノドグロは高級魚として知られ、富山県内の漁獲量は年間10~20トン。同研究所は2011年に成魚の飼育を始め、13年に国内初の稚魚生産に成功。16年から毎年、人工授精で育てた稚魚1万~5万5000匹を富山湾に放流し、昨年11月には放流したノドグロが富山湾内で見つかったそうです。ただ、同研究所の抽出調査では、人工授精で誕生した稚魚の9割がオスで、所内で誕生した個体同士での繁殖が難しいことに加え、漁獲されるメスのうち採卵可能な成熟した卵を持つ個体は40分の1程度にとどまっており、安定的な稚魚の生産が課題となっていたそうです。同研究所ではこれまで10~26度の水温で飼育してきたが、ヒラメなどほかの一部の魚は稚魚時代の水温がその後の性別分化に影響することから、ノドグロでも水温が重要な役割を果たす可能性があると判断。昨年9月に生まれた個体から、〈1〉従来の水温〈2〉5度ほど低い水温〈3〉途中で下げる――の3種類の水槽で飼育を開始。孵化して成長した1万7000匹のうち、1万匹は3月に富山市沖で放流。残る7000匹は今年夏から秋頃まで飼育を続け、雌雄判別を試みるそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180413-OYT1T50038.html?from=ycont_top_txt
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宇宙エレベーター

2018-04-19 08:30:50 | 宇宙
宇宙と地球の間で人や物資を運ぶ「宇宙エレベーター」の実験で、輸送用の昇降機が伝うケーブルが宇宙空間で20~30メートル伸びたとみられるという発表があったそうです(YOMIURI ONLINE)。ケーブルは最大100メートル伸ばす計画で、実験は半分成功したそうです。宇宙エレベーターは、宇宙と地球の間に長さ数万キロのケーブルを渡し、ロケットに頼らずに人や物質を往復させる未来の技術とのこと。この実験を実施している静岡大学は2016年12月、国際宇宙ステーション(ISS)から、大学が製作した衛星「STARS(スターズ)―C」(愛称・はごろも)を宇宙に放出。衛星は約10センチ角の箱を二つ合わせた形で、片方の箱の内部に合成繊維製のケーブル(直径0.4 mm)を巻いた状態で収納しているそうです。宇宙空間で二つの箱を分離し、片方の箱に向かってケーブルを伸ばしながら、宇宙エレベーターの実用化に必要な基礎データを集める計画。実験では、宇宙でケーブルが伸びる様子を撮影し、衛星の位置情報を全地球測位システム(GPS)で取得する予定だったが、通信状況が万全でなく、どちらも失敗。ただ、米戦略軍が一般公開している通信データから、ケーブルが20~30メートル伸びたと推測できたというのです。ちなみに衛星は、3月2日夜から3日未明にかけて大気圏に再突入し、燃え尽きたそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180412-OYT1T50140.html?from=ycont_top_txt
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79歳でも新しい脳神経細胞

2018-04-18 08:30:36 | 研究
人の脳では、79歳になっても新しい細胞が生成されている可能性があるとする研究結果がCell Stem Cellに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、急死した14歳~79歳の28人の脳の検視解剖サンプルについて、死亡直後に海馬全体で新たに作られた脳神経細胞と血管の状態を調査。その結果、若い人と同様に、高齢の人にも多数の新しい海馬神経細胞を前駆細胞から生成する能力があることが分かったそうです。さらに、年齢に関係なく海馬の量は等しいことも明らかになったそうです。この結果は、高齢者の多くが認知能力や感情能力をこれまで考えられてきたよりも長く保持することができる可能性を示しているそうです。ただし、高齢者の脳では血管が老化しているため、新しい脳神経細胞同士の連携がうまくいかない可能性があるとも。ちなみに、先月Natureに掲載された論文では、13歳以上の海馬では新たな神経細胞が生成された証拠が発見できなかったとしていたため、両結果は相反するものとなっているようです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3170267
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アジア最古の両生類化石

2018-04-17 08:30:29 | 研究
石川県白山市桑島の中生代白亜紀前期の地層(約1億3000万年前)から、アジアで最も古い両生類の化石が見つかったとする論文がPLOS ONEに発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。約300万年前の新生代新第三紀鮮新世に絶滅したとされるアルバノペトン科の新種で、サンショウウオのような形をしていたとみられ、体長は推定約6センチとのこと。化石は、市教委が保存していた岩石(縦1・5センチ、横2センチ、厚さ0・5センチ)の標本に含まれており、頭部や背骨など43個。CTスキャンのスライス画像から頭骨の形をほぼ復元できたそうで、「シラーペトン・イサジイ」と命名されたそうです。水辺で小さな虫を食べていたとみられるとのことです。両生類は骨がもろいため、化石として発掘されるケースは少なく、これまで同科はウズベキスタンで見つかった約9500万年前の化石がアジア最古だったそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180408-OYT1T50085.html?from=ycont_top_txt
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妊娠初期の野菜摂取と子供のぜんそくリスク

2018-04-16 08:30:29 | 研究
妊娠初期にしっかり野菜を食べると、出生後、子どもがぜんそくになるリスクが低下する可能性があるとする研究結果が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。研究では、2010~13年に登録された妊婦と、その子どもの健康について追跡調査を行い、妊娠16週目までの妊婦511人に、過去2か月に食べた野菜の量を聞き、少ない順に、五つの群に分類。その母親から生まれた子どもが2歳で、ぜんそくの症状の一つ・ぜん鳴を発症した割合を算出。その結果、野菜を食べた量が最少だった群(1日平均78グラム)に比べ、最多だった群(同286グラム)の母親から生まれた子どもは、ぜん鳴を発症するリスクがおよそ半分に低下。摂取量が増えるに従ってぜん鳴のリスクも低くなる傾向にあることがわかったそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180407-OYT1T50063.html?from=ycont_top_txt
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宇宙船の試験飛行再開

2018-04-15 08:30:01 | 研究
米国宇宙企業ヴァージン・ギャラクティック社は先日、宇宙旅行の実現に向けて開発中の宇宙船「スペースシップ2」について、エンジンを使った試験飛行を再開し成功したと発表したそうです(YOMIURI ONLINE)。2014年に同型機で墜落事故が起き、操縦士1人が死亡したため、飛行を中断していたそうです。操縦士2人が乗った宇宙船は、米カリフォルニア州の飛行場から母機の飛行機につり下げられて離陸。高度約1万4000メートルで母機から切り離され、エンジンを約30秒間噴射し、約2万6000メートルまで上昇した後、飛行場に戻ったそうです。同社ではスペースシップ2で、短時間の無重力体験ができる宇宙旅行を目指しているそうです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180407-OYT1T50064.html?from=ycont_top_txt
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特有の騒音抑える次世代超音速機

2018-04-14 08:30:54 | 研究
米国航空宇宙局(NASA)は先日、米国航空宇宙大手ロッキード・マーチン社に、次世代の超音速機「Xプレーン」の製造を委託し、2022年にも米国の都市間を飛ぶ試験飛行を行うと発表したそうです(YOMIURI ONLINE)。超音速機特有の騒音(ソニックブーム)の発生を抑え、商業的な超音速旅客機の開発につなげる狙いがあるそうです。開発費は約3年半で約2億5000万ドル(約270億円)。新たな超音速機は、通常の大型旅客機が飛ぶ高さの1・7倍ほどの高度約1万7000メートルを飛行。巡航速度は、約1・7倍の時速約1500キロ・メートルに達するそうです。米国上空では現在、騒音のために商業的な超音速機の飛行が禁じられているそうです。NASAは試験飛行で周辺住民の反応などを調べ、商業的に実現可能な騒音レベルを目指すそうです。超音速旅客機は、英仏で開発された「コンコルド」が過去に就航していましたが、騒音や燃費の悪さなどから2003年に引退していました。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180404-OYT1T50058.html
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サルも冬は温泉で・・・・・

2018-04-13 08:30:25 | 研究
ニホンザルは冬場の温泉でストレスを解消しているとする研究論文が発表されたそうです(YOMIURI ONLINE)。研究では、サル専用の温泉がある長野県山ノ内町の地獄谷野猿公苑で2014年4~6月(春季)と10~12月(冬季)、メスザル12頭のフンを採取し、ストレスの強さを表すとされるホルモン「コルチゾール」の濃度を調査。その結果、冬季は温泉に入浴した時の方が入浴しなかった時よりもホルモン濃度が約2割低かったというのです。一方、春季はほとんど変わらなかったそうです。冬季はニホンザルが発情、交尾する時期だそうですが、ストレスは寒さで高くなる。そのため、温泉でストレスを和らげ、繁殖や生存の可能性を高めているのではないかということです。

http://www.yomiuri.co.jp/science/20180404-OYT1T50032.html
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6500万光年先で「ありえない」発見

2018-04-12 08:30:11 | 研究
宇宙の4分の1を構成するとされ、目に見えず解明もほとんど進んでいない「暗黒物質」のない銀河の存在を初めて示す研究論文が、Natureに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。今回の発見によって、銀河の形成方法に関するさまざまな仮説の見直し、あるいは大幅な修正が必要となる可能性があるそうです。地球から約6500万光年離れた「NGC1052-DF2」、略して「DF2」銀河は、太陽系を含む天の川銀河(銀河系、Milky Way)とほぼ同じ大きさだそうですが、恒星の数は1000分の1~100分の1しかないそうです。暗黒物質の存在は、暗黒物質の引力の影響を受ける天体の動きから推察されるそうです。そして、この暗黒物質はすべての銀河に不可欠で、銀河をつなぎとめる接着剤、銀河が形成される際の足場と考えられてきたそうです。
今回の研究では、米ハワイ州にあるW・M・ケック天文台(W. M. Keck Observatory)の大型望遠鏡を使って、「DF2」銀河内の約10万個の恒星で構成されるいくつかの星団の動きを追跡。その結果、これらの星団は銀河と同じ速度で移動しており、星団自体が宇宙を移動していることが判明。もし暗黒物質があれば、星団はより速くまたは遅く移動するはずだというのです。暗黒物質がまったく存在しない銀河というのは難問であり、天文学者らを悩ませているそうです。これは、銀河の仕組みに関する標準的な考えに異を唱えてるものだそうです。銀河ほどの大きさのものが暗黒物質なしでどのようにまとまっているのかを解明するのは難しいそうで、そもそもどう形成されたかを理解するのはなおさら困難だそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3169179?cx_position=18
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1万3000年前のヒトの足跡

2018-04-11 08:30:31 | 研究
カナダ西海岸の島で、北米では最古となる約1万3000年前のヒトの足跡が見つかったとする研究論文がPLOS ONEに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。足跡が見つかったのは、バンクーバーの北東にあるキャルバート島(Calvert Island)の砂浜で、大人2人と子ども1人が泥の上をはだしで歩いた跡とみられるそうです。これは、2014~16年に行った発掘調査によるもので、計29個の足跡が見つかったそうです。この研究は、人類が約1万3000年前にブリティッシュコロンビア(British Columbia)州の太平洋沿岸に存在していたことと、この地域では北米大陸の最終氷期が終わりを迎えた約1万1700年前よりずっと早期に氷が姿を消していたことを示唆するものだそうです。また、氷のなくなった海岸沿いの陸路を通って人類がアジアから初めて北米大陸に到達し、現在のブリティッシュコロンビア州にやって来たとの仮説をより強く裏付ける発見でもあるそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3169165?cx_position=17
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