イーグルスファンの独り言 Philadelphia Eagles Fan Blog

フィラデルフィア イーグルス ファン ブログ

2選手を入れ替え

2008-10-22 07:51:35 | イーグルス
 Thomas TapehがMINにFA移籍して以来混乱を続けるFB陣ですが、また入れ替えがありました。NE MIAに在籍していたもののNFLでの出場経験がほとんど無いKyle Eckelと2年契約しJ.R Reedを解雇しました。同時にPSも入れ替え、FB Jed Collinsを解雇しG Nevin McCaskillと契約しました。

 Tapehが去り、IRから復帰のJason DavisにFAで獲得したDan Klecko,ルーキーFAで獲得したCollins、そしてINDからトレードでLike LawtonでFB争いをしていましたが、最終的にはRBからTony Huntをコンバートして開幕時のスターターに起用しました。その間KleckoはDTに再コンバート、LawtonはカットされOAKへ、CollinsはPS、DavisはカットされCHIのPS行きと処理されました。シーズン開幕後にHuntがカットされKleckoがFBに再々コンバートをしてバイウイークを迎えています。
 混乱の中、今度はEckelとの契約です。NAVY出身でNEにルーキーFAとして契約しましたがファイナルカットで放出されMIAと契約します。その後またNEに戻り2007シーズンにランで2つTDを記録していますが、PSと53人ロスターを行ったり来たりの選手です。カレッジ時代は2年1000ヤード走っていますからボールキャリーはやろうと思えば出来るのでしょうし、今年もRB陣に怪我続きのNEでカットと契約を繰り返しています。5-11 245ポンドのサイズでドラフト時のデータだと40ヤード4,8ですから体格としてはFBなのでしょう。ショートヤード要員としての契約なのか、KleckoからFBのポジションをまた変更する為の契約なのかはもう少し時間を見ないと分かりませんが、最大の弱点を埋めようとする動きを見せたことは評価するべきでしょう。

 ここでFBを53人枠に入れた事でPSで確保していたCollinsを放出してOLを入れました、McCaskillはHampton大出身で6-4 292ポンドとやや軽量のGです。去年BUFにルーキーFAで加入してPSで1年過ごしていました、今年はキャンプでカットされたようです。350ポンドが並ぶNFLで最も重いOLを揃えるチームが珍しく小柄なOLと契約しました、どういう意図なのかは分かりませんがDBではなくOLを入れた事には何か意味が有るのでしょう。

 もう何がどうなっているのか良く分からなくなってきました、戦術理解を理由に使わないAndy Reidのやり方から外れています。CHIのPSに居るDavisを呼び戻すのが良いと思いますし、Kleckoでもう良いのではないかと思っていたのですがまた入れ替えました。Eckelが不振続きのFBを打開してくれればと期待しますし、良い方に考えればこれまでとは違う積極的な補強をしているという事になりますが上手く行く可能性は低いでしょう、FBを入れるよりもランブロックの良いHank BaskettやJason Avantをスロットに入れる3WRの方がランも出るような気がします。

本当の2008オフェンス

2008-10-20 07:39:55 | イーグルス
 去年のスターター2人を欠いて開幕を迎えたWR陣、リターナーとしては即戦力でもレシーバーとしては時間が掛かる(ルートを正確に覚えるまでAndy Reidは使わないから)と見られていたDeSean Jacksonをスターターに抜擢した事で窮地から脱出する事ができました。
 まだ縦への速さでCBを置き去りにするようなロングパスは多くないのですが、今年のドラフトで(オフィシャル計測で)一番速いWRは伊達ではありません、相手にクッションを取らせてショートゾーンで縦横無尽に暴れています。そして速いだけではなく、混戦でDBとボールを取り合う状況での競り合いにも強い所を見せています。5-10で170ポンドのサイズを考えれば競り合いに強いのは本当に手が良いのとボールへの集中力が高いのでしょう。ただ、まだルート取りは怪しいですし、ゴールライン前で踊りだすようなあほプレイも見せます、まだまだ子供なのでしょう・・・
 6-4のサイズでCBと縦の勝負が出来るスピードを持ったHank Baskettですが、私が見る限り3シーズン目にして初めて浮かせて高さ勝負のTDパスをキャッチしました。エンドゾーン近くなると横に流しながらMcNabbが探すパスばかりなのですが、高さ勝負が出来るようになると得点力アップが期待できるでしょう。外でCBと1対1は得意でもインサイドの密集ではフットワークの悪さでゾーンに入れないのが欠点なのですが、今年はスターターが不在の為にワイドアウトで起用される事が多くこれまで好調を維持しています。スターターが怪我から帰ってくる今後どう使われるのかに注目します。
 T.Oとスターターコンビを組んだ事も有るGreg Lewisはすっかり5番手のWRとして起用されています、STでも良い働きが出来ますし使い勝手は良いですし、良くも悪くも脇役で使えば良い仕事をしてくれます。スロットから出てきてミドルゾーンの隙間に入り込む技術は逸品ですが、マンカバーを外すステップワークは持っていません、典型的な3番手4番手のWRですし、今後も良い脇役として起用されるのでしょう。
 怪我が多いもののチームで最も堅実なキャッチを見せるJason Avantはスロット固定でサードダウンでの起用が目立ちます。1巡候補が4巡にまで落ちた原因のスピード不足は深刻でマンカバーを外すのは全く期待できません。ワイドアウトでの起用は無いでしょうし、今後もサードダウンクリア要員かランブロッカーとしての起用になるのでしょう。好きな選手ですがこれ以上の成長は期待できない気がします。
 
 腿の怪我で出遅れて一度は復帰したものの怪我を再発さえたReggie Brownは怪我の影響なのかスピードが全くありません。もともとはディープスラントを得意としていて15ヤード程度からのカットの切れで勝負する速さよりも機敏さで勝負するレシーバーなのですが、去年の足首今年の腿と怪我続きで良さが消えてしまっています。本来の切れを取り戻せるのかが課題ですが、怪我からの完全復帰には時間が掛かると考えます、今年は3番手でのプレイが増えるかもしれません。
 スポーツヘルニアの手術を受けてこれまで出場が無いKevin Curtisですが、3週前から練習には参加していますし来週の@ATL戦で復帰する事になります。プレイ出来るようになっても痛みは残りシーズン終わるまで影響は残る怪我ですしどれだけのプレイが出来るのかは疑問です。パワーは有りませんがスピードとキャッチ力のバランスは素晴らしいですし、復帰すればNo1ターゲットとして不振のオフェンスを牽引する事になるのでしょう。

 今年は週変わりでスターターが変わる苦しい布陣を強いられています。スターターが復帰出来るタイミングでバイウイークが来ました、1週復帰が延びた事は良い事でしょう。Curtis,DeSean,Brownと並べる事になればミドルからディープへの脅威が増しますし不振のランを助ける事が出来るでしょう。
 気になるのは3人の使い方です、スロットで使ってスピードの差を活かしたいDeSean、STL時代スロットレシーバーだったCurtis,3番手扱いになるであろうBrown,誰がスロットに回るのかは予想が難しいです。個人的にBrownはスロット向きではないですから3WRセットではワイドアウトで使うべきでしょう、スターターはDeSeanとCurtisを希望しますが、ルーキーを重視しない(実際にルートミスからINT貰ったりしています)Reidですからベテラン2人が戻ったらDeSeanを下げるのかもしれません。まあ、DeSeanを下げたらファンが黙っていないとは思いますけれどね・・・

 Curtisの復帰でオフェンスは全てが変わるはずです、サードダウンも良くなるでしょうしDeSeanのマークも緩くなるでしょう、縦の脅威が増せばランもスクリーンも良くなるはずです。これでオフェンスが良くならなかったらシーズン終わるまでもう良くならないでしょう。

Chadが居れば・・・

2008-10-17 04:42:43 | イーグルス
 KCのTony Gonzalezを獲得するチャンスが有ったのに取らなかった事が正しいかどうかは今判断できないでしょう。Gozalezの希望チームの中にEaglesが有り、どうやら4巡指名権をオフファーしたらしいのですがKC側は2巡を要求して成立しなかったと言う情報が出ています。これが正しいかどうかは分かりませんが、32歳の選手に支払う対価としては4巡で間違っては居ないと思います。それでも、今年勝たなければならないチーム事情とL.J Smithが怪我で欠場した事に今シーズン終了後FAになる事を考えれば後3年契約が残るGonzalezを獲得する事は悪い選択ではなかったはずです。去年終盤4試合スターターに抜擢され結果を残したBrent Celekですが、肩の手術をした影響なのか今シーズンは成長よりも停滞を感じます。3番手のMatt Schobelは今年もパスドロップマシーンのままです。怪我の多いL.Jに何か有った場合のバックアップの弱さを埋めるはずだったCelekと結果カットされたFA加入のKris Wilsonは解答になっていません。
 WR陣の怪我が癒えつつ有る事を考えれば2TEが絶対に必要ではありません、3WR1TEで問題ないです。ただ、L.Jの怪我の弱さが今後出た場合にはなぜGonzalezを取らなかったのかと後悔する事になるでしょう、そしてオフシーズンにL.Jが流出して補強に失敗した場合にも同様の後悔をする事になります。L.Jが無事に働いてくれれば2巡を出さなくて正解と言えるでしょう、トレードをしなかった事の成否はもう少し待たなければなりません。

 そのL.Jですが、過去に手術を受けた事が有る腰の怪我で1試合欠場しています。ランブロックで今年は良くないように見えます、Shawn Andrewsが居ない事が右側全体に影響しているのは疑いないのですがこれは問題です。そして2005,6シーズン50レシーブ以上を記録しているのに去年は6試合欠場した事も影響して22レシーブ、今年は5試合で10レシーブと記録を落としています。WR陣が欠場続きでBrian Westbrookを欠く試合も多いのですから、本来ならばメインターゲットになってもおかしくないはずなのにこの数字しか残せないのは問題です。
 2年目の飛躍が期待されたCelekも左肩を手術してミニキャンプを欠席した影響も有るのでしょう期待したほど伸びていません。元々レシーブ特化型でブロックに期待はしていませんが、L.Jが欠場した試合でのランブロックの酷さは永遠にスターターとしては使えないのではないかと思ってしまいます。LBとSのゾーンの切れ間を見つけて入り込む上手さが売りなのですが、今年はそう言うプレイを見せていません、15ヤードくらいにいつの間にか居るのがCelekの面白さなのですけど・・・。Celekの出来不出来がオフシーズンの補強に大きく影響するでしょう、来シーズンのスターターになるだけの働きを見せてくれるといいのですが。
 エンドゾーンで落とすのとキャッチ全体が同じくらいに思えるSchobelはアクティブにならない事も多いですしもう何も期待しません。WCOのルート取りに気を取られているとか、McNabbの剛球が取れないとかそう言う問題ではな単純にキャッチげ下手だっただけでした、CIN時代は良い場所に入り込んでいたのですけれどねえ。

 L.Jが復調すればFAで出て行ってしまうでしょうし、このままなら再契約しないでしょう(もちろんなんとなく再契約している可能性も有るのですけれど)残念ながらCelekがスターターに成長する可能性は低いと思います。オフシーズンの補強は難しい選択になることが予想されます。

HuntカットST強化

2008-10-15 07:35:37 | イーグルス
 来週はバイウイークですし怪我人達には良い休養になるでしょう、7週目が休みなのは1番良い時期に休めるのではないかと思います。
 Shawn Andrewsはまた医者を変えるようです、これで4人目になります。チームに届いている情報だとプレイに問題ないと言う報告ばかりらしいのですが、Andrewsは納得していないそうです。この怪我は致命傷に違いない、脊髄損傷で引退後にダメージが残るに違いない、でも医者はそんな事ないと言う、重症って言ってくれる医者が正しいのだからその人に出会えるまで何度も医者を変える、どう考えてもうつ病治ってません・・・。精神的に落ち着いた時には体がなまっていてまたすぐ怪我をする、そしてまた引退するとは言い出す、これを繰り返し続けるのでしょう。

 SF戦の怪我人ですが、Max Gean-Jillesが肩の捻挫を負いました、試合終了までプレイ出来たようなので重症ではないでしょう。Andrews不在でチャンスをもらってはいますが、中の下といった程度の働きしか出来ていません。本人はこのままスターター定着を目指しているのでしょうが、良いバックアップ悪いスターター程度の選手と言う評価の方が定着してしまいそうです。
 TRAが足を痛めたそうです、TRAの血栓、腰、膝はいつもの事ですし酷かったWAS戦に比べれば全く問題ないプレイを見せていますから心配要らないでしょう。
 試合を見ていてJoselio Hansonが出ているのが目に付いたのですが、Lito Sheppardが膝の怪我で退場していました、靭帯ではないようなので心配しなくても良さそうです。プロボウルの投票でLitoは初期登録されていません、スターターではないので仕方がないと言えなくも無いのですが、有名選手だと同じチームから多めにノミネートする事もありますし2度プロボウルに出ているLitoですがもうその価値すらないと判断されてしまったのでしょうか・・・。
 
 SF戦を欠場したReggie Brownは腿の怪我の再発ですが、休養を与えた程度の状態のようですから休み明けには出場するでしょう。
 足首と腿を痛めて欠場が続いているJ.R Reedですがこれも休み明けには出場出来る打言う事です。Sean Considineをフィールドに出さない為にも頑張って欲しい物です。
 Kevin Curtisのスポーツヘルニアは痛みは有るが我慢して出場出来ると言う状態のようで、無理をさせず使わなかったようです。
 そしてBrian Westbrookの肋骨のヒビは当然完治していません、WAS戦後から練習していないので今週も休んで来週から練習が始まりますが復帰出来るかは微妙なところだと思います。ただ、Correll Buckhalterは使えば結果を出せる選手ですからもう少し休ませてもいいと考えます。まあAndy ReidはWestbrookが出ると考えてATL戦のプレイを作っているのでしょうけれど・・・
 Andrewsは仮病なので本人のやる気次第、Westbrookの肋骨は2-3週で治るはずが無いので痛み止めを使って出れるかどうかと言う所でしょう。他の選手はATL戦には出場予定です。


 Victor Abiamiri復帰>Dan KleckoFB再コンバート>Tony HuntRBに再コンバートの流れで、Westbrookが復帰したらHunrが余ると予想していたのですが、あっさりカットされてしまいました。去年の3巡指名ですが、スクリメージまで届く前にホールは閉じる、パワーでこじ開ける事も出来ない、リードブロックも出来ない、相手にされていないからたまにルートに出るとパスを取れる。カレッジで大活躍したパワー系RBが外れる典型的な見本になってしまいました。同じ外れでもLorenzo BookerやRyan Moatsのようなスピード系はSTで使えるのですけれどねえ・・・地元Penn State出身という事もあり地元のファンからは疑問視する声も有るようですが、私ははじめて見た時から外れだと思っていたので、ファイナルカットを生き延びた事すら間違っていると考えていました。今CHIのPSに居る(はずの)Jason Davisを呼び戻す事はできないですかねえ・・・KleckoがFBで使えれば良いのですが、DTに戻って体重増やしていますしブリッツのピックに問題が出そうな気がします。 
 代わりに契約したのはSEAのルーキーFAからGBに移籍し6年のキャリアが有るLB Tracy Whiteです。6-0 238ポンドでLBとしては好意的に見ても平均以下の選手でしょう、実際2年目に26タックルを記録している他はSTタックル以外の記録がほとんど残っていません。STでは良い仕事が出来ると評価されています、リーグ最下位の近いカバーチームを改善する為の動きという事になります。同じような選手でLBでの評価も高かったRocky Boimanをファイナルカットでふるい落としていますし、ちぐはぐな印象を受けます。ただ、現状を改善すると言う点では専門家の加入は喜ぶべきなのでしょう。

 DALがRoy Williamsを獲得しましたが、DeSean Jackson大当たりの今となってはCurtis,Brownの復帰を待つだけでWR陣は十分と言えるでしょう。どちらかと言うとTony Gonzarezの方に興味はありましたが、さすがに32歳の選手に3巡程度を出すようなフロントではありませんから可能性は1%以下だと思っていました。どちらかと言うと、サイズの有るDBを怪我人の復帰で余り始めるWRでトレード出来ない物かと期待していました。Jason Avant,Greg Lewisは今後出場機会減るでしょうねえ・・・

 
 プレシーズン3戦目の51ヤード独走TDさえなければもっと早くHuntをカット出来て、もっとバランスのいいチームを作れたのではないかと思います。カバーチームがロングリターンを許し失点するパターンを少しでも改善出来ればあと1つくらい勝っていてもおかしくないですし、ファイナルカットでHuntを外しRockyなりDavisを残していればと思いますが、バイウイークまでに決断した事は評価しましょう。

何とか勝ちましたが・・・

2008-10-13 18:38:29 | イーグルス
 勝って5割に戻さなければならない@SF戦は40-26で勝ちました。恵比寿でJAC@DEN戦を見ていたのですが、サンデーナイトの中継中に結果を知ってしまうのは分かっていたので試合結果を見る前に聞いてしまいました。
 まあ、恵比寿はNE@SD戦が映らず、1時間待たされた挙句に近くのスポーツカフェを無理に空けてもらってそこに移動して見ると言うアクシデントも有ったりしました。それまでの飲食代無料(店のシステム上1試合目が終わるタイミングで1回会計をしていたので私はコーヒー1杯だけでしたが)、タクシーで送迎付きと言う事でしたが、ガオラが映ってG+が映らないのはおかしな話ですし、スーパーの時の音声も含めてプロジェクター周りの操作の不手際が多いのは気になります、原因説明もはっきりしないままだったのは問題です。
 

 怪我人ですが、出場予定だったKevin Curtisは結局欠場、Reggie Brownも欠場ですし開幕戦同様にDeSean Jackson,Hank Baskett,Jason Avant,Greg Lewisを入れ替わりで使う事になりました。開幕戦と違うのはDeSeanがすっかりエース扱いになってプレイしている所でしょう、6回98ヤードとこの試合でも活躍しています。
 Brian Westbrookの代役Correll Buckhalterは18回93ヤードと使えば結果を残す所をアピールしています。FBをDan Kleckoにしたのも良い結果につながっていると思います、ちゃんとリードブロッカーとして同じホールに飛び込む事が出来るFBが居るのはオフタックル辺りを得意とするスラッシャーBuckhalterにとってはやりやすかったでしょう。スクリーンパスも随所で成功しています、Westbrookの個人技を活かす為なのかフラット気味に広いスペースを与えようとするスクリーンではなく、OLのすぐ後ろで斜めに出ながら受け取るスクリーンに切り替えたのが成功の原因です。Westbrookにもこういうスクリーンを投げる事でサードダウンをクリアする確立を上げる事が出来ると考えます。
 
 レッドゾーンで決めきれずにFGを蹴る場面が何度も有りました、結果勝ったのですが、負けていたらディフェンスがあれだけチャンスをくれたのに物に出来なかったという意味でもチームに大きなダメージが残るところでした。
 奥が詰まった時にゾーンに投げ込むと精度が落ちるのと、1ヤードが取りきれないのは改善されていません。McNabbを見ていて怪我する前ならスクランブルで取ってただろうなあと思わせる場面も有りました、寂しいですが仕方がありません。
 良い点としては待望のBaskettへ浮かせて取って来いのTDとL.JのTDも有りました(危ないパスでしたが)特にBaskettへのパスコールは今後もチームの武器になってくれるでしょう、6-4のサイズで走り高跳びの選手を高さで抑えられるCBはまず居ないでしょうから

 ディフェンスではFrank Goreに100ヤードを突破されています、ポイントをダブルチームで潰しつつリードブロックを付ければ穴が開く事はもうばれています。OLをコントロールしようと1対1を作るように動きます、そこにLBが上がれば良い壁が出来るのですがLBのフォローが無い時にDLがRBをタックルする場面は全くと言って良いほど見れません。パスが怖く無い状態ならばBrian Dawkins,Quintin Mikellを上げる事で対処出来るのですが、上がらずにフロント7だけの対処だと簡単に5ヤード取られてしまいます。
 再三スクリーンを投げられました、スクリーンに対するタックルの甘さはWAS戦同様で改善されていません。同時に本来最初に突っ込むべきOLBが抜かれてロングゲインされるのを恐れているのか飛び込まずにルートを消す事を優先した動きをしているのが気になります、そしてOLに拾われてしまい10ヤード取られる事を繰り返しました。1人目がオープンフィールドで抜かれて2人目3人目がピックされるよりはマシなのですが、コントロールを意識するあまりに消極的過ぎるのは改善すべきです。実際に一人でも飛び込んでいる時にはノーゲインの方が多いのですから。
 この試合もTEへのパスに苦しみました、ただアンダーニースに入り込まれるというよりもTEスクリーンが多くLBがスクリメージ後方で釘付けになる事は少なくて済みました。
 後半は3ステップのパスでブリッツを掛けさせない事を意図したオフェンスをSFが仕掛け、ブリッツを控えた所をミドルで攻められ、そしてランで突破される、後手後手に回るJim Johnsonの悪い所が顔を出します。その後ターンオーバーが出て流れを断ち切りましたが、あのままランパス両面を組み合わせられていたならばディフェンス全面崩壊を繰り返す可能性も有りました。WAS戦から少しは良くなったものの、WASとSFの力関係を考えれば改善されたと言うわけではありません。

 この試合のMVPはJuqua Parkerでしょう、対面のRTがスターターの怪我で不在だったのですが、ランでは押されずに踏みとどまりパスラッシュでは常に押し込んでプレッシャーを掛け続けました。MikellのINTでもゾーンブリッツで下がってカバーしていましたし、最後のINTリターンTDでもゾーンブリッツでカバーに回っていました。勝敗を決定するプレイでしたし、こういう事も出来ると相手に思わせると言う点でも大きな意味が有ります。

 前半最後のFGブロックですが、あれはラインの責任でDavid Akersは悪くありません。なぜ簡単に潰れたのかは分かりませんが、キックが低いのでなく中が潰れてブロックと言うのはNFLではめったに見れません・・・あと風が強いようでしたが38ヤードをぎりぎりで成功というのは危なすぎます、40ヤード以内まで安心できないのでは本当に良い所何も無い選手になってしまいます・
 Quintin Dempsのリターンで気になるのは、ボールの持ち替えをしない所でしょうか、最初の独走も左手に持ち替えていればタックルを振り切れていたかもしれません。
 リターナーを刷新してリターンヤードは出ていますが、ロングリターンも貰い続けていますしSTの全面的な見直しが必要でしょう。

 勝ったからいいようなものの、ターンオーバーで貰ったレッドゾーンオフェンスでTDが取れず、ランパスを組み合わされると後手に回り続ける欠陥はなんら改善されないままでした。Westbrookの骨折は2週間で治るはずがありません、ランが止まらない構造欠陥も簡単には改善されないでしょう。バイウイークで何をしてくるのか、あまり期待をしないで待つ事にしましょう。次は重戦車Michael Turner擁するATLです、ここでランディフェンスが改善されないようだとシーズン終わるまで悩まされる事になるでしょう。