静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

遠洋航海実習の状況報告9日目(1月21日分)

2021年01月25日 21時38分01秒 | R2遠洋航海実習

前日に実施した一本釣りの影響が、翌日は筋肉痛となったようです。
海況も悪く、漁場調査はできなかっとのこと。
しかし、船内作業はやることがあります。


主直(当番)の生徒から送られてきた日誌の内容は、下記の通りです。

「朝、起きたら昨日の操業の疲れが残っていて、腕の筋肉が張っていたり竿尻を掛けた太ももの内側あたりが痛かった。
海はあいにくの時化で甲板まで波をかぶったりして操業は行わなかった。
それでもシフトは予定通り行った。
ブラインに浸かったカツオを凍結庫に移す作業は重労働で、1本10kg近いカツオをブライン液の魚艙から取り出して、かごに3本入れては隣の魚艙に移す作業の繰り返しで膝を使わないと腰を悪くしそうな作業だった。
ブライン液の魚槽に入ったカツオは自然と浮いてくると思っていたけれど、数が少なくなってくると魚艙の中に梯子を降ろして、乗組員が中に入ってカツオを取り出していて、酸欠になったり落ちたりしたら無事じゃ済まない危険な仕事だと感じた。
自分の就職先もカツオ船なので、この航海実習で多くの事を学んでいきたい。」

とのこと。

実際の遠洋一本釣り漁船では、釣ったカツオやマグロは直ちに急速凍結して高鮮度を保ちます。
それには、釣った直後に生きたまま濃い塩水(ブライン溶液)で満たされた水槽に入れ、短時間で魚の中心部まで凍結させます。
数時間後、凍結できた魚は別の漁槽に移し替えます。
揺れる船内での移し替え作業は大変ですが、漁業現場ではこれも通常の作業になります。

※ 中学卒業生以上(見込みを含む)を対象とした一般入試前期試験が終了しました。
  前期試験の結果、入学定員に達しない場合は後期試験を実施します。

  詳しくは、ホームページ https://gyogaku.com/recruitment/
  をご覧ください。

※ 学園の見学説明会の申し込みを随時受け付けております。
  漁師になることを考えている方、学園に興味のある方の来園をお待ちしています。
  詳しくはホームページ https://gyogaku.com/setsumei/
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遠洋航海実習の状況報告8日目(1月20日分)

2021年01月24日 18時58分04秒 | R2遠洋航海実習

いよいよ、この実習のメインイベント、一本釣りによる漁場調査が始まりました。
調査一日目から、特大サイズ(1尾7.5㎏以上)のカツオが釣れたようです。

主直(当番)の生徒から送られてきた日誌の内容は、下記の通りです。

「本日は、今航海で初めての操業作業を行いました。
最初私は、一丁の釣り込みを行いました。かかるカツオの曳く力は予想以上に強かったです。
そのため、慌ててしまい、釣り込みの練習で行ったように上手に釣り上げる事ができませんでした。
それでも、一丁で10本釣り上げる事ができたのでよかったです。
ニ丁の釣り込みでは山中先生がペアを組んで下さり、釣り方の事をいろいろ教えてくれました。
おかげで沢山のカツオを釣り上げる事が出来ました。
そして、釣り込みの合間に撒き餌がなくなれば急いで、いわしの補充を行いました。
カツオ一本釣りは終始、スピードを求められる漁なのだと、改めて実感しました。
最後に釣り込みの合間に、大村先生がカツオを捌き、刺身となめろうを作って下さいました。
船上でいただくカツオはとてもおいしく、天下一品でした。」

とのこと。

事前に釣り込み練習をしていた生徒でも、激しく泳ぎ回るそのカツオの力強さに驚いたようです。
釣れるカツオのサイズが大きく、2人がかりで吊り上げる「2丁釣り」も経験できました。

船上で試食した釣りたてのカツオの味は、忘れられない記憶となったことと思います。

※ 中学卒業生以上(見込みを含む)を対象とした一般入試前期試験が終了しました。前期試験の結果、入学定員に達しない場合は後期試験を実施します。

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遠洋航海実習の状況報告7日目(1月19日分)

2021年01月23日 13時46分57秒 | R2遠洋航海実習

この航海実習では、焼津水産高校の専攻科生と学園生が、お互いが持っている知識や技術を教えあって交流が図られます。
今回、学園性が先生役でした。しっかりと役割を果たせたでしょうか?

主直(当番)の生徒から送られてきた日誌の内容は、下記の通りです。


「今日は、専攻科生へロープワークと刺し継ぎを教えるためにボートデッキでロープワークと刺し継ぎの復習をしました。
自分は学校で復習してきた事もあってしっかりと覚える事が出来ていました。
操業が終わって帰るまでに忘れてしまわないように、イメージトレーニングをして行きたいと思います。
ボートデッキで見える海はとても綺麗で感動しました。
そして明日からは操業が始まるので楽しみでいっぱいです。
他の人よりも多くカツオが釣れるように人一倍早く動く事を意識したいです。
この乗船実習は最初トラブルもあって不安でしたが、なんとか操業もできそうで安心しました。
たくさんカツオを釣って焼津に帰るのを待っていて下さい。。」

とのこと。

自然を相手に仕事をする漁師になれば、外洋の海の美しさに感動する場面に多く出会えます。

外気温、水温とも25度を上回る海域まで航海してきました。真冬の寒さの焼津からやってきた生徒にとって、寒さは感じないようです。

明日から、いよいよ一本釣による漁場調査が始まる予定です。


※ 中学卒業生以上(見込みを含む)を対象とした一般入試前期試験の願書受付が終了しました。
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遠洋航海実習の状況報告6日目(1月18日分)

2021年01月22日 23時34分42秒 | R2遠洋航海実習

日課となっている、「タンツー(デッキ磨き)」と活餌管理。
それから、当直業務にもだいぶ慣れてきたようです。


主直(当番)の生徒から送られてきた日誌の内容は、下記の通りです。


「今日は、日直の仕事で活餌管理を行いました。
一本釣りには欠かせない作業でもあり、少しでもナズミが増えないよう管理していきたいです。
課業では、タンツーをやりました。
今日行ったコンパスデッキは、今までやってきた中で一番汚く、一生懸命磨いて綺麗にできたので良かったです。
操業準備では、ハネの準備・スタンションの模様替え(操業時)を行いました。
20日からいよいよ操業が始まります。
操業前に行う、スタンション取外しやデッキの水撒きを進んで行えるよう頑張りたいです。
ワッチ(当直)では、航海・機関も大分慣れてきました。
機関のワッチにおいて、間違い等なく正確に計測ができるように頑張りたいです。
また、船内生活も慣れてきたので怪我のないよう気を付けて操業等を行っていきたいと思います。」

とのこと。

「ナズミ」とは、死んだイワシのこと。
一尾でも多くのイワシを残したい気持ちが伝わります。

一本釣の漁場にだいぶ近づき、準備が忙しくなってきたようです。

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遠洋航海実習の状況報告5日目(1月17日分)

2021年01月21日 22時16分49秒 | R2遠洋航海実習

15日から、毎日行われている甲板磨き(ワッシュデッキ)。

学園では、「タンツー」と呼ばれています。
ベテランの職員に聞いても、そう呼ばれる由来ははっきりしません。
漁船では使われていない呼び方だそうですが、帆船でのデッキ磨きでは今でもそう呼ばれるそうです。

大変なタンツーも、集中して取組んでいる間は船酔いを感じないと聞きました。
そうしているうちに、船酔いが克服されていきます。

主直(当番)の生徒から送られてきた日誌の内容は、下記の通りです。

「今日は午前中にロングプープデッキのタンツーを行い、午後は長澤教官による、カツオの生態についての説明とブリッジデッキのタンツーを行いました。
カツオの生態についての説明では、これから釣るであろうカツオの種類と、それらの英語での名前を教わり、キハダやトンボなどが、どこのあたりに生息しているか分かる分布表を見ました。とても勉強になったと思います。
午前と午後のタンツーでは、酔っている人もいたけど全員一生懸命頑張って擦っていたので、とても良かったです。
休憩時間に卒業生や学園の先生方が差し入れて下さった飴やウイダーinゼリーをいただきました。
すごく身にしみました。自分も学園を卒業したら、来年の学園生にこの航海で役に立ったものを差し入れていきたいなと思いました。
早く就職してカツオを釣りあげたいです。」

とのこと。

差し入れに対する、感謝の気持ちがよく伝わってきました。
カツオを釣る体験ももうすぐです。

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