静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

温水利用研究センター

2016年05月17日 14時20分03秒 | 研修・見学
今回は御前崎地区見学の最終回です。
訪問先は、放流用の稚魚を生産する温水利用研究センターです。
浜岡原発の温排水を利用しているので、発電所に隣接しています。

案内してくれた所長さん、実は私の前前前任者です。
ですから、今回の見学も稚魚生産最盛期で忙しい時期にもかかわらず、快く対応を引き受けていただきました。

まずスライドで、栽培漁業や稚魚生産のことを説明していただき

生産現場を説明してくださいました。

生徒諸君も、生きているマダイ、ヒラメ、アワビなどを楽しそうに見学です。


浜岡原発の原子力館も見学しました。

発電の仕組みを勉強するためでしたが、原発の安全性の説明に終始してしまい、残念でした。


【温水利用研究センター】
浜岡原発の冷却水(温排水)を稚魚の生産に利用する全国的にも珍しい施設です。暖かい海水が周年利用できるので、稚魚生産の時期を広げることができます。御前崎特産の希少魚「クエ」の養殖も行っています。本県の栽培漁業(=つくり育てる漁業)の中核となる施設です。
稚魚の生産に、温度が高い海水を使うことは多くの利点があります。
でも、事業規模の稚魚生産では多量の海水を使うため、温度調整も大きなコストが必要となります。
温排水の利用は、海に捨てているエネルギーの有効利用です。
また、稚魚生産に使う海水のポンプアップも大きなコストが必要ですが、その分も節約できます。まさに一石数鳥。

しかし、現在は浜岡原発が休止中のため温排水がありません。ボイラーで水温を上げるなどして、なんとか稚魚を生産しています。
コメント
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