静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

マグロはえ縄漁船の見学

2017年02月24日 13時35分07秒 | 研修・見学

卒業間近になって、やっとマグロはえ縄漁船の見学ができました。
それというのも、マグロはえ縄は長期航海。
焼津漁港に帰ってくる時と、学園側の都合が、なかなか合いませんでした...
今回は、卒業生が活躍している福久丸です。
彼が47期生の案内をしてくれました。ちなみに栃木県出身です。

ブリッジ、機関室、ブラン(枝縄)を巻き取る装置を始め、食堂や居室も案内してくれました。

今年の47期生も、この会社の船に乗ることが決まっています。
大変なこともたくさんありますが、活躍を願っています。

ホームページでもお知らせしているように、来年度入学生の追加募集を行っています。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/recruit.html
出願は3月10日まで。試験は3月13日です。
お待ちしていますよ!!
ご質問や、ご見学はお気軽にどうぞ。

【はえ縄漁】
はえ縄漁は、マグロ以外でも行われます。
まず、浮きはえ縄と底はえ縄があります。
浮きはえ縄は表層近くの魚を獲る物。マグロは浮きはえ縄です。
また、海底にいるトラフグも水深が浅いために、遠州灘の浮きはえ縄で漁獲されます。
静岡県ではありませんが、サケ・マスの浮きはえ縄もあります。
下田港に水揚げされる沖合のキンメダイは底はえ縄で漁獲されます。
底建てはえ縄とか樽流しと呼ばれています。
海底から、やや浮かした幹縄に枝縄がぶら下がる感じです。
まき網のような漁法の方が効率は良いですが、ターゲット以外の魚も獲れてしまうため、はえ縄の方が環境に優しくなります。

 園長のつぶやき
昼食の際に私の前で食べている生徒から
「この生活も、もうじき無くなってしまう。学園の生活は天国なのに」
との言葉がありました。
実際には乗船実習や、カッター遠漕など辛いことも少なくなかったと思います。
しかし、同じ目標に向かってがんばった結果、卒業間近で苦労は飛んでしまうのでしょう。
卒業生が、頻繁に学園に来てくれる理由が分かった気がしました。
大丈夫。学園で学んだことが必ず役に立ちます。
心配はあるでしょうけど就業してからも楽しいことがたくさんありますよ!

コメント (1)
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