静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

運用の授業

2018年05月15日 10時51分56秒 | 授業・講演

学園の授業の中で授業名から中身が分かりにくいものがいくつかあります。
それが運用と執務です。
運用は航海、執務は機関の授業です。
(この日は県庁水産振興課で学園を担当している職員が見学でした)

なぜ分かりにくい名称を使っているかというと、海技士試験の科目名だからです。
海技士試験で「運用」という科目で出題される内容を勉強することになります。
運用以外では、航海、法規があります。
で実際の「運用」は船の構造、エンジンの原理、当直などをやります。
実際にエンジンを扱うのは機関員の仕事ですが、航海士もエンジンの仕組みは知る必要があるんですね。


さて、この日の授業は錨(いかり)、アンカーについてです。
アンカーも種類があり、それぞれ特徴があります。
今回は、実際にアンカーを引き上げる際の注意点をやりました。

これは学園の玄関横にあるアンカーを引き上げる揚錨機(ようびょうき、ウインドラス)と言う装置です。
残念ながら動きませんが、なるべく現場を想像できるように機械を見せて説明です。


漁師と言っても、船乗りでもあります。
特にアンカーは船を固定させる大事な装置なので、しっかり理解してもらいます!

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
今週末は見学会がありますよ。お申込みをお待ちしています。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/kengakukai5.html

 園長のつぶやき
5月から6月は、私は学園不在が多くなります。
なぜかというと、県下の高校を回って進路担当の先生方に学園の説明をするためです。
一部の進学校を除き、ほとんどの高校に行きます。
高校の先生も、学園なんてご存じないので大事な仕事です。
....なんですが、90校くらい回って生徒の入学に結びつくのが1,2件。
相手側も、「漁師になりたい」なんて生徒はめったにいないので、しっかり聞いてくれているのかどうか?
そんな理由で、効率が悪い上に肉体的にも精神的にもくたびれる仕事です。
高校の情報が入る良い点もありますが、これで10日以上が潰れるのが痛いです。

最近は県内の高校ですが、以前は中学を回っていました。
東北の中学も回って、青森の大間(マグロ漁で有名なところ)からも生徒が来ていたそうです。

このところ、高校生と行っても県外の農業高校が増えています
それも、長野、滋賀、埼玉など海のない県が多いです。
本当は、その辺を重点的に回りたいですよね。
でも、例えば長野県の農業高校は8校あって一日で回るのは難しそう...
浜松や静岡で高校がたくさんある場所でも、一日に10校は厳しいですから。
なにか良いアイデアがあれば教えてください。
少なくとも、今年は県外の農業高校にも入学案内を送付したいと思っています。

コメント
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