静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

学園の後援会

2018年05月28日 09時00分00秒 | 学園紹介

今日はちょっと生徒から離れたお話し。
学園には後援会があります。
県内の漁協など漁業関係団体で組織され、会費を出してくれて経費面での応援もしてくれています。
後援会長はなんと県漁連会長です。県の漁業のトップです!
後援会費は総額で約70万円で、このお金を実習費の補助などに利用させてもらっています。
そして、焼津市長、水産高校、県会議員の方が顧問として参加、学園を応援しくれています。


先週は後援会の総会がありました。
昨年の後援会費の支出をご報告し、今年度の事業計画の承認をいただきました。
また、私が園長になってからは単なる会計報告だけではなくスライドを使って「学園の現在」をご説明しています。
今回は生徒募集の取組についてお話しさせてもらいました。

さて、出席者から
「2年以上かけて生徒を育成しては?」
「女性を漁業者に育てることは?」
「生徒の定員を増やすのは?」
と、例年になく多くの質問をいただきました。
これは現在の漁業が多くの課題を抱えていることを反映しています。

学園としては2年続けての定員割れから脱し、優良な生徒を輩出(はいしゅつ)しなくてはなりません。
今年はAO入学試験など、新しい取組を行います。
それが実を結ぶことを願うばかりです。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
学園の授業の多くは海技士のことを学びます。
20トン以上の船では、海技士資格がなければ役職に就けません。
とても大事な資格です。
もちろん、漁師になったあとで海技士資格をとることもできます。
漁師向けの海技士講習会もやっています。

しかし、総会のあとに、ある役員から話しがありました。
「仕事に就いてからでは勉強しないし、講習会にも行こうとしない...」
そうでしょうね。
漁師になる人で勉強は好き人は少数派。
果たして、今まで勉強をしてこなかった人が仕事の合間に勉強ができるでしょうか。

学園だと勉強時間にスマートフォンなどを預かり、誘惑を排除します。
そして相部屋の生徒が勉強しているので、
「自分もがんばろう」
と言う雰囲気になります。
そうすると、これまで勉強してこなかった生徒もがんばることができます。
学園生だって、通学になればどれだけ勉強するのか?

誤解のないように言うと、海技士試験はそれほど難しくありません。
勉強すれば必ず合格できます!
大学入試などに比べるとハードルは低いです。
勉強した学園生は、海技士試験に合格するだけが結果ではありません。
今まで経験しなかった達成感を得ることもできるんです。
がんばる見返りは大きいですよ!

コメント
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