第45期生が乗る遠洋竿釣り船が焼津漁港から出航するのを見送りに行きました。
卒業生を見送ることで、出漁する気持ちを分かってもらえればと思います。
あまり時間はなかったですが、乗組員の方とお話もさせてもらいました。
出航したI君ですが、前日に学園に来てくれました。
仕事については、
「最初は力仕事でつらかったが、半年を過ぎると慣れてくる」
「後輩には優しくしている」
などを語ってくれました。
また、人間関係は、船によって独特の苦労があるようです。
船の人間関係の話を聞くと、学園での寮生活の重要性が分かります。
今年の生徒も15歳から30歳までと年齢が異なるし、県外生が10人もいます。
このような状況で寝食を共にする訳です。
自然に回りへの配慮ができる生徒ばかりではありません。
集団の中で大事にされる人材になるよう、寮生活は1年掛けての実習の刃です。
寮生活で仲間を大事にすることを学び、巣立ちに備えて欲しいと思います。
I君に優しくされている後輩ですが、きっと自分に後輩ができても優しく接することでしょう。
【遠洋竿釣り】
カツオの一本釣りは有名ですが、カツオだけでなくビンナガなどの小型マグロも漁獲対象です。
遠洋カツオ一本釣りの仕事については次の「漁師jp」のページで紹介されています。
http://www.ryoushi.jp/gyogyou/okiai_enyou/enyou/01.html
このページには
「指導者・管理者のポジションを目指す国内の若い人材が必要とされている」
と書かれています。まさに、学園で要請しようとしている人材です。
外国人船員が増加する中、日本人のリーダーが求められているのです。
高校卒業後に学園に来た場合、まじめに学習すれば海技士4級の筆記試験合格は高いハードルではありません。4級海技士があれば、多くの遠洋漁船で一等航海士、一等機関長になることが可能です。多くありませんが、学園在学中に3級海技士の筆記合格をする生徒もいます。
海技士の資格がなく、遠洋漁船に就職する人もいますが、ゼロから仕事の合間に独学を重ねるのは大変な苦労があると思います。
漁師を目指す方は、当学園のような専門の学校を経て、就業するのが幹部漁船員になる近道です。
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