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よこちべつ川と旧円山川

2008年02月18日 21時19分53秒 | さっぽろ川あるき
 旧札幌市と旧円山町の境界をながれていた「旧円山川(よこちべつ川)」について書いたエントリのつづき。

 上記のエントリを書いてから、ふと不安になった。
 この川、よこちべつ川という名称でよかったんだっけ…?

 アイヌ語地名研究の第一人者山田秀三の「札幌のアイヌ語地名を訪ねて」をひもとくと、この川の公称は「旧円山川」となっている。
 一時は「ポンコトニ」とも呼ばれたそうだが、同書によれば、もともとのポンコトニは、ちがう川をさしていたらしい。

 Yahooで「旧円山川」を検索すると、なんとじぶんのサイトが出てきた。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~artnorth/sub200103.htm (3月22日の項)

 おんなじようなことを書いているが、ちゃんと「旧円山川」としてある。
 7年前のほうが、地名を把握してたみたいだ。

 ちなみに、山田氏の本によれば、よこちべつ川は、北3西25の池に端を発し、琴似川に注ぐ短い川とのことである。

 ただし、それは、その本が書かれた昭和30年代の話である。
 古い地図には、現在の円山川に「ヨーコウシ」と書かれており、もともと円山川をさしていたらしい。

 また、山田氏の本にある池とは、重兵衛沼のことであろう。



 上に地図をはりつけておいたが、たしかに、妙な感じで道ができている。
 これが沼の跡らしい。
 ここは、かの「界川游行」でも舞台のひとつになっていたはずである。

 大正の地図を見ると、旧円山川(西21丁目あたり)と界川(西28丁目あたり)のあいだ、西24丁目あたりに、もう1本小川がながれていた。
 ただし、沼がかかれた地図はなく、沼のあたりで界川が蛇行している。

(2月20日追記。昭和初期の地図を見ると、沼はもうすこし南西に描かれている。要調査)


(この項つづく)


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