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2022年4月11~19日、平日は2カ所

2022年04月20日 14時02分07秒 | つれづれ日録
 オホーツク地方の職場から本社文化部デスクに戻ってきた2013年夏にも、「なぜ梁井朗は札幌のギャラリーをすべて回ることが以前は可能だったのか?」と題してまったくおなじ趣旨のことを書いているのですが、平日はほぼギャラリー巡りができていません。
 毎日朝から晩まで職場の机の前にいるためです。

 新聞社であれば部署によっては「早出」や「遅出」があり、出社前や退社後に展示会場に立ち寄ることが可能だったりしますが、筆者の勤務時間は、ギャラリーの営業時間とほぼぴったり重なっています。
 しかも、中心部のギャラリーが減った上、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いギャラリーなどの営業時間が短縮される傾向が強まっており、帰りにちょっと立ち寄るということが、ますます難しくなっています。

 そんななかで2カ所、平日に見てきました。

 1カ所目は、小田啓介作品展「創造のかけら」。
 カフェクロワッサン札幌南1条店(中央区南1西2)で、5月1日まで。

 朝8時(土日は9時)から夜7時まで開店しているので、出社前に行き、コーヒーを飲みつつ見ました。
 巣箱をいくつも重ねたようなふしぎな風景を描いた絵が15点ほど。

 おもしろいのは、支持体が白っぽい木の板であることで、地は着彩せず、板がそのまま見えます。
 ただ、いかにも木目を生かしているという感じでもなく、自然な雰囲気なのです。

 2カ所目は、山本真紀子 銀塩写真展「A Place in the Sun」。
 画廊喫茶チャオ(北区北24西4、モンレーブビル3階)で、4月20日まで。

 正方形のモノクロプリントばかり25点ほど。
 中島公園のなにげない風景や、「かもめのジョナサン」を意識したカモメの写真など(冒頭画像右側)で、後者はコラージュふうに仕立てた作品もあります。

 自らモノクロフィルムを現像し焼いているのは、デジタル全盛時代にあって、すごいことだと思います。
 ただし正直なところ、どうしてこんなに焼きが薄いのかと、首をひねりたくなるプリントもありました。ストレートフォトというより、アート作品としてみれば、こういうのもありなのかもしれません。
 山本さんはがんが見つかり5年たったそうです。がん発見後「5年生存」というのは「なんともなかった」というひとつの目安なので、それを祝う個展という意味合いもありそう。
 チャオのママのおかげで早期発見につながったらしく、これからも元気で撮影を続けてほしいです。

 山本真紀子さんは18~30日に、中央区のカフェ&ギャラリー土土で開催の写真展「花蛍 ふたたび 光源氏が愛した女たち」にも出品しています。


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