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■第35回高書研(北海道高等学校書道教育研究会・展覧会)展 (1月10日で終了)

2010年01月10日 17時35分19秒 | 展覧会の紹介-書
(文中敬称略)

 道内の高校で書道を担当、愛好している教員が研鑽けんさんの場として毎年新年に開いている展覧会。それにしても、教職員美術展と会期が重なるので、みなさん大変だなあ。
 
 今回は現役58人のほか、OBの顧問・参与16人、校長4人(会長の武田博亭札幌創成高校長を含む)が出品している。
 特徴としては、漢字と近代詩文が多く、かなが非常に少ない。

 参与の石田壱城(元北海道尚志学園高校)「径光」は、光の終画がすっと右払いになっていて、書における運筆の感覚が見る側にすんなり伝わってくる。
 田頭玄峰(元札幌新陽高校長)「林中古殿静」は、ごくオーソドックスな書体なのだが、年のはじめに落ち着いて鑑賞するにはぴったりだと思う。額に入れても似合いそう。

 太田幽琳(札幌清田)「大賢虎變」は、篆刻てんこくに一文字を組み合わせた作。紙が黄色で、なかなか豪華な雰囲気。
 塩崎学(浦河高教頭)「海濤」は鋭角的でスピーディーな筆運び。ただ、重ったるくはない。
 菅原恵子(藤女子)「今更に 土の黒さや 朧月」は、数少ないかな書。ちらし方が知的だと思った。
 いちばんびっくりしたのは、八重柏冬雷(帯広柏陽)の前衛書「『愛』による表現」。ほとんど抽象画だ。スリリングな構成に、しばし息を呑んだ。
 

2010年1月6日(水)-10日(日)10:00-6:00(初日1:00pm-、最終日-4:00)
札幌市資料館(中央区大通西13 地図C
 
第32回高書研展(2007年)


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます (toraian)
2010-01-11 22:22:43
私の作品を見ていただいて感謝します。
「スリリング」とコメントをいただき
大変嬉しいですね。
書道の境界線をいかに越える(広げる?)か
をテーマに取り組んだ作品ですので。

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toraianさんこんばんは (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2010-01-11 22:27:25
 ごぶさたしております。
 八重樫さんの作品は、その直前に教職員美術展でも拝見しましたが、それに比べても抽象画風で、シャープだと感じ、びっくりしました。

 高書研展、おもしろいですよね。もっとたくさんの方に足をはこんでほしいです。
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Unknown (ミルフィー)
2011-08-03 12:22:49
藤女子の菅原さんは菅原京子だと思います

こんな過去記事にコメントしてみたり~
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おひさしぶりです (ねむいヤナイ@北海道美術ネット)
2011-08-03 21:16:10
ミルフィーさん、ごぶさたです。
書道案内のミルフィーユさんですよね。
菅原さんの名前、後で直します。お恥ずかしいです。
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