北海道美術ネット別館

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■第19回書と絵の五人展 (1月12日まで)

2010年01月10日 20時49分01秒 | 展覧会の紹介-複数ジャンル
 北海高校の現職・退職教員5人による新春恒例の展覧会もついに19回目。
 毎年開くというのは、大変なことだと思います。
 今回は書家の堤艽野さんの退職記念で、他の4人(川本ヤスヒロ、保原丹舟、佐藤辰舟、松竹谷智)よりもはるかに多く、22点の書で、全3室の半分以上の壁を埋めています。
 その中で、いちばん筆者が好きだったのが、次の近代詩文。

いま終わるひとつのこと
いま越えるひとつの山
風渡る草原
響き合う心の
歌棄の海
光る雲々は続き
道は続く
遠い道
はるかな道
あす上る山を見定め
いま終わるひとつのこと

 ああ、退職を前にした感慨なのだなあと、しみじみとしてきます。
 大作いっぱいに、筆ひとつひとつに、これまでの人生が凝縮されているような作品です。

 ほか「森羅万象」は、墨にボンドかにかわを混ぜたらしく、大振りな筆致と独特の墨色がパワフルです。
 「あなたが空しく生きた今日は…」も、ドキリとさせられる小品。

 春以降は唯一の現職となってしまう川本さんはマルタ島に取材した油彩の小品4点のほか、来月開かれる「北海高校美術部どんぐり会100回展」の木版画によるポスターを出品。
 保原さんは「春雷」「弧鶴」など書を6点。
 佐藤さんは「心」など書を4点。
 松竹谷さんは淡彩スケッチや油彩の小品計10点を展示しています。

 
2010年1月7日(木)-12日(火)11:00-6:00(最終日-5:00)
アートスペース201(中央区南2西1 山口中央ビル6階 地図B)

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