「毎日一回、検温すべき」先日、時に発症する頭痛の持病の事で訪ねた、脳神経外科医の診察の折に伺ったご意見である。「群発頭痛」と呼ばれるこの症状は、主に夏の終わりから秋にかけ発症する事が多く、症状のない時も たまに受診する事がある。その席で 折しも流行中の中国大陸発、新型コロナ・ウィルス肺炎の話題に及び、少し対策を話し合った所で出されたご意見だった。実行して 3日程経つが、お蔭で現状は平熱という所。
本題です。欧米と共に我国でも拡大中の前述感染症。今日の某 TV番組では、当初我国に近い緩めの対応をしていたシンガポール国にて 途中から感染人口が急増し、結果途中から強権的な外出禁止措置などの行政対応に変わった流れが紹介されていた。今、同国の後を追う形になっているとみられる我国の今後にとり、極めて教訓となり得る事象ではないだろうか。
考えたくはないが、今後の対応を誤ると 先日の政府専門家会議の示した最悪の見立て、感染総数 80万余、犠牲 40万余に近づく事ともなりかねない。その一方、例えば近隣の大韓民国では 一時感染者増大に見舞われるも強い措置に及んだ事もあって、ひとまずは感染者増を抑え込む事に成功したとされる。
よく知られるローラー作戦に近い 世界的規模での大々的なウィルス検査 PCRの実施や、医療崩壊回避へ向けた 感染者の多くを占める軽症無症の各位向け療養施設やスペースの確保など 2015=平成 27年に同国が見舞われた中東呼吸器症候群 MERS(マーズ)流行の教訓から、大規模感染症流行への対応が整備されていた所が大きいとされる。が、既成メディアの報道では意識的に隠されるもう一つの重要な事項があるのだ。 以下、某ネット記事を引用してそれらを見て参る事としたい。
『韓国人が考える 6つの感染症抑制の理由』
「マスク(の購入についての指定)曜日を可能にした住民番号マイナンバー制度、国民皆保険制度、医療関係者の献身、怖ろしい速さの通信網、残業に慣れている公務員、使い易い警察や軍のマン・パワー」これは SNSで話題になっている韓国が感染症を抑制できている条件だ。
国民皆保険や医療関係者の献身、残業慣れの公務員などは日本も同じだろうが、韓国のマイナンバー制度は 日本のものとは性格が異なる。韓国のマイナンバーには、医療保険やクレジット・カード、旅券パスポートなど殆どの情報が紐付き(リンク)になっていて「マスク購入曜日制」実施のため使用の他、行動経路を辿るのにも使われている。
韓国では感染者が出ると、区庁などの疫学調査員が聞き取りを行い、曖昧な部分はマイナンバーに紐付いているクレジット・カード情報や携帯端末情報により追跡しているという。そこで確保した行動経路情報は、それぞれの区から住民各自の携帯にメッセージが入る様になっている。
情報は勿論匿名だが、どこか生々しい。日本では(さしずめ)人権問題として議論されるところだろう。しかし、韓国の場合はマイナンバーが生活に余りにも浸透していて「個人情報がしっかりと管理されるならば」という前提付きで受け入れられている。マイナンバーに拒否感を持っている人には会った事がない。
韓国のマイナンバー制度は、朴正煕(ぱく・ちょんひ)元大統領が 北鮮工作員が同国大統領官邸・青瓦台を襲撃した事件を機にスパイを洗い出す目的で 1968= 昭和43年に施行され、当時は人権侵害や国民管理という観点からの廃止も議論されたも、今は 行政サーヴィスや様々の事共が紐付けられており、韓国社会で生活する上では切っても切れない存在になっている。
IT大国とも言われる韓国はインター・ネットの社会資本インフラも充実していて、在宅勤務ができる環境も整っているとされ、又 警察や軍関係者も新型コロナ・ウィルス感染症対策ではフル稼働している。警察関係者は、海外からの帰国者輸送などを行い、軍関係者はマスク製造に投入され、ウィルス感染を怖れての献血量が不足し始めると、約 49000の軍関係者が志願して 2000万cm³近い献血を行ったとされる。この献血量は、韓国全土で必要とされる 9日分に相当する。(引用ここまで)
我国内でよく取り上げられるウィルス検査 PCRの拡充や、国難の一つとも言える 医療崩壊危機を遠ざける為の症状の軽重による分別収容施設整備もそれは重要だろう。だがそれらは云わば「車の両輪の内の一方」だろう。もう一方・・即ち感染者が出た場合の、正確な行動や履歴の追跡も又必要だろう。平時なら議論の余地もある、個人の私権尊重とかも 有事では異なる対応をしなければなるまいて。
大韓民国では半世紀も前にケリのついている 国民の人命保全と個々の人権のかね合いをどうするかの議論が、我国では未だに不毛な形で続いている。言ってしまえば、自称人権勢力が幅を利かす「堂々巡り」の状況と言えるかも知れない。この辺りの事共は 平成期に見舞われた二つの災禍、阪神・淡路と東日本の両震災との向き合いで決着すべき事共だったはずだが。
左派容共勢力は、事ある毎に「独を見習え」とか「韓国を見習え」などと声高に囃し立てるが、見習うべき各国の事共を詳しく見極めた上で主張している訳では決してないだろう。独にしても 必ずしも芳しくない所もあるし、対韓にては、竹島領有や所謂慰安婦に徴用工、我国にとり「もう一つの国旗」たる旭日旗の扱いなど 決して安易に譲れない諸問題も横たわるが、それらを脇に置いても 同国マイナンバー制度の感染症抑止への貢献は、我国としても重く見るべきだし、IT社会の進展の様は 将来我国もこうなる事を暗示しているのではないか。
大韓民国は、およそ我国内では想像も及ばない同国民の個人情報を徹底して管理した上で 前述のウィルス検査や分別診療の態勢を併用し、ようやく此度の鎮静化を達成したのである。見習うべきは、こうした有事の国民個人情報の行政把握と適切な私権制限がどうあるべきかという所ではないか。昨夜この問題に触れた TBS系 TV報道番組は「やっぱり」韓国マイナンバー情報の事共には一切触れず終いだった。やはり偏向報道かと思った。今回画像は、これも先年ので恐縮。当地東郊・豊橋市東部の 岩田運動公園傍の一本桜の様子を。ここから JR豊橋駅までを、路面電車の豊橋鉄道市内線が結びます。以下に、志村けんさんの遺された動画をリンク致します。(「バカ殿様・客人」はなわさんとの共演) https://www.youtube.com/watch?v=b71Jzk5AGBk