線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

津軽民謡

2007年05月21日 23時56分57秒 | 民謡
津軽民謡がいいなーと思って、一生懸命聴いていたのは、中学生くらいの頃(んん…何年前だろ?)。そして、いっとき聴きたいとも思わない時期もあった。そして、たまに無性に聞きたくなる時期が巡ってくる、不思議な魅力が津軽民謡にはある。
初めて聴いたのは、ある番組で出演されていた浅利みき女師の《津軽あいや節》だ。その頃は、歌詞は聴き取れなくて、ア~♪とかナ~♪とか、伸ばす音しか分からず、何を歌ってるのかな?という程度の認識。でも三味線がかっこよく、歌以外の部分だけに太鼓が入るというスタイルに気づいて、《じょんがら節》や《よされ節》等と聴き進める内に、いろいろな歌い方(新節、中節、旧節等)や、また歌い手によってもちがいがある個性的な民謡だと感じるようになって、楽しさが増した。

ところで、津軽民謡の第一人者・山本謙司師のCDを久しぶりに聴いた。

この中に《ナオハイ節》という唄がある。別名《坊様踊り》ともいい、いわゆる盆踊り唄なのであるが、これは唄と囃子が交互に掛け合うように歌われる。このCDには、山本師は囃子で、唄のほうは何と浅利女師。何とも、いい時代の盆踊り?といった雰囲気で結構好きなテイクだ。
この《ナオハイ節》は変わった唄である。「寺のナオハイ ハオハイ和尚様」…といった「歌詞」の部分は、♭を含む都節音階に感じ、「ヤーヨネ落ちたがるヤーッサイ」といった「囃子」の部分はフラットが取れ、半音を含まない明るい感じになる。

ちなみに、わたくしが小学生のころ聴いていた、NHK・FMの「日本の民謡」という番組をはじめて聴いたとき録ったときのゲストが浅利みきさんで、そのときの最初の曲が《ナオハイ節》だった。もう…本当に何年前だ~!!  
コメント (3)
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