線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

星めぐりの歌

2012年02月02日 22時41分07秒 | 日々雑感
星めぐりの歌宮沢賢治


あかいめだまの さそり
ひろげた鷲の つばさ
あをいめだまの 小いぬ、
ひかりのへびの とぐろ。

オリオンは高く うたひ
つゆとしもとを おとす、
アンドロメダの くもは
さかなのくちの かたち。

大ぐまのあしを きたに
五つのばした ところ。
小熊のひたいの うへは
そらのめぐりの めあて。



これは宮沢賢治の作詞、作曲と言われている。作曲の方は、口ずさんだものを採譜したともいうが、いずれにしても音楽に造詣の深かった宮沢賢治ならではの作品の1つ。

賢治ワールドには色彩感がある。
「あかいめだまのさそり」「あをいめだまの小いぬ」といった色の対比。

小学6年の教科書にもある「やまなし」では、まず冒頭の、

小さな谷川の底を写した二枚の青い幻燈です。
にはじまり、

「青じろい水の底」
「青びかりのまるでぎらぎらする鉄砲弾」
「青じろい火」
「天井の波はいよいよ青い焔をあげ


等々、青という色が印象に残る。
その他、色彩感あふれる描写に、いろいろな意味がありそう。


再び、賢治作品を読み直したいな~。
コメント
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