線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

平成23年9月第3土曜日の北陸獅子舞探訪⑤~神子原壮年団の獅子舞

2011年09月18日 22時14分39秒 | おまつり
12:00a.m過ぎに子浦を出る。もうお昼だ。この時間帯は獅子舞チームもお昼休みの可能性がある上、帰宅しなければならないので、宝達志水町の杉野屋は通過することにした。
氷見へ向かう国道415号線を登っていく。もう1ヶ所、羽咋市神子原町を目指す。

少し、小腹も減ってきた。神子原に「茗荷庵」というお蕎麦屋さんを見つけた。なかなか雰囲気のよさそうな感じであったので、入ってみた。信州人の自分は、やはり「ざる蕎麦」をいただく。なかなか香りのいいお蕎麦だった。

さて、腹ごしらえもすみ、神子原への宿を探す。この地域は、ゆるやかな斜面に田んぼが連なる。家々は、その斜面に沿って建てられている。昔ながらの立派なお宅も多く、歴史の古さを感じさせる。


神子原へはこれで3回目の訪問。過去2回は、宿での見学が1回と、あとは「獅子殺し」を2回見ただけだ。3年振りの見学。

神子原壮年団の獅子は、かなり有名である。氷見に近いこともあり、峠を越えた論田・熊無からの伝承であるという。舞も省略することなくていねいに行われているそうだ。

神子原には、いつも獅子舞情報を教えていただいている獅子舞フリークさんが、青年団の獅子の舞手としておられる。太田の獅子の時にお目にかかって以来、2年振りにお会いできた。お祭りの最中という忙しさとお疲れのなか、いろいろお話させていただいた上に、飲み物などいただいてしまった。うれしいやら、申し訳ないやら…。

神子原では5軒の宿で、一通りの舞が演舞される。自分がお訪ねした宿では、信じられないほどの好天で、かなりの暑さだった。そして、平気で投げ込まれる爆竹!

いくつかの舞を見学させていただいた。氷見系獅子らしい、激しい太鼓のリズムが印象的。特に
ちょうど「寄進振り」という2頭立ての「二足」の舞があるといい、珍しい舞が始まった。普通の青地にボタンのカヤの獅子と、論田・熊無風の赤一色のカヤの獅子とが並ぶ。狭い庭でかなりリアルな動きが印象的だ。


北陸の獅子舞によく見られる「花の口上」がある。

そして、ほとんどは青地のカヤの獅子だが、たまに「二足」で赤のカヤが出る。


やはり「ヨソブリ」は、やはり白熱の演舞でカッコイイ。何とも異形の雰囲気の動きの天狗、激しく跳ねるように舞い込む獅子。



ああ…ずっと見ていたいな、と思った神子原の獅子舞だが、やはり長野まで戻ることを考え、2時間ほど見て、2:20p.m.頃、後ろ髪引かれる思いで、神子原を去ることにした。

獅子舞フリークさんとお別れのあいさつ。「まだこれからです」とのこと。確かに、神子原の獅子殺しは大体、午前2:00をまわっているイメージなので、まだ12時間もあるな…と思った。祭りを伝承し、実際に関わるということは本当に大変なことだと思った。

また機会を見つけて、訪ねたい場所だ。
コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 平成23年9月第3土曜日の... | トップ | 鄙びた温泉<新宮温泉> »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (寒鰤)
2011-09-20 19:29:49
遠いところお越しくださいましてありがとございました。
私を含めて2人けが人でましたけど、雨が降らなかったし、人数少ないなりにもやる気がある団員が多くいたので無事最後の獅子殺しを終えることが出来ました。
限界集落と呼ばれて久しい地区なので獅子舞が無くなる前にまた宮上がりから獅子殺しの一連を見に来て下さい。あと3年くらいは私も舞わせると思いますよ
返信する
名残つきねど… (庵主)
2011-09-20 22:43:47
こちらこそ、ありがとうございました。お忙しいところ、また足の痛みに耐えながら、いろいろお気を遣わせてしまいましたね…。

感動の宮上がり、獅子殺しは、獅子舞見学の醍醐味ですね。改めてうかがいたいです。
返信する

コメントを投稿

おまつり」カテゴリの最新記事