はなこのアンテナ@無知の知

たびたび映画、ときどき美術館、たまに旅行の私的記録

『あと1センチの恋』(原題:LOVE,ROSIE、独、英、2014)

2014年12月21日 | 映画(今年公開の映画を中心に)
 本作は是非オススメ、と言う類の映画ではないけれど、見ていていろいろ思うところがあったので、率直な感想を綴ろうと思う。ちょっとネタバレとも取れる発言もあるので、これから見る気満々の人は、その点にご注意!  雑ぱくに言うと、幼なじみとして強い絆で結ばれた二人が、運命のいたずら(二人の優柔不断さ?、若さゆえの放縦さ?)で、傍をヤキモキさせるようなすれ違いを繰り返す物語だ。若い二人の恋の顛末を描い . . . 本文を読む
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身も蓋もない話だけれど…

2014年12月06日 | 映画(今年公開の映画を中心に)
映画を見終わった後、ついついヤフー映画のユーザーレビューを見てしまう。 自分の感想と世間の評価の違いを知りたいと言うのもあるが、最近の興味は、概ね評価の高い作品の中でも、評価が二分されている作品の、低評価のレビューが面白いので読んでいる(先日の「小野寺の弟、小野寺の姉」もそうだった…)。 高評価は大体似たような感想が並ぶ中、低評価のレビューは個性的である。例えば「インターステラー」で何れも低評 . . . 本文を読む
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『インターステラー』(原題:INTERSTELLAR、2014、米国)

2014年11月22日 | 映画(今年公開の映画を中心に)
 昨夜、「公開前夜祭」と銘打った上映後トークショー付の試写会を、日比谷のワーナーブラザーズ試写会室で見て来た。  言わずと知れた鬼才?クリストファー・ノーラン監督の最新作。  タイトルの"INTERSTELLAR"とは、「星と星の間の、星間の」と言う意味の形容詞。名詞じゃないんだなあ…その後に続く言葉、名詞を、作品を見終わった後に、各々が、それぞれの解釈で付ければ良いのだろうか?  上映 . . . 本文を読む
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『6才のボクが、大人になるまで』(原題:BOYHOOD、米、2014)

2014年11月15日 | 映画(今年公開の映画を中心に)
今年見た中でも、個人的には最高と思える作品のひとつ。 6才の少年とその家族の、その後の12年間の軌跡を描いた作品である。 異色なのは、主要キャストを変えずに、 12年間に渡って、ひとつの物語を紡いだこと。 それはつまり、キャストにとっての12年間が、 約3時間の作品の中に凝縮されているとも言える。 サイド・ストーリーとして、メイキング映像も見てみたいものだ。 全編を通じて流れる楽曲の . . . 本文を読む
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『小野寺の弟 小野寺の姉』(2014、日本)

2014年11月08日 | 映画(今年公開の映画を中心に)
 本作を公開中のチネッッタでは、パンフレットが早々と売り切れる程の人気ぶり。私も映画館で見た予告編につられて見てみた。  元々、姉弟同キャストで舞台劇だったのを、違う筋書きで映画化した作品らしい。両親を早くに亡くした年の離れた姉弟が、互いを思いやりながら、慎ましく暮らす様子を描いている。姉弟は古びた佇まいの家に住み、二人を取り巻く周囲の人々は温かい。日本が昔から得意とする人情劇の舞台設定であ . . . 本文を読む
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『マダム・マロリーと魔法のスパイス』(原題:THE HUNDRED-FOOT JOURNEY、印/UAE/米、2014)

2014年11月03日 | 映画(今年公開の映画を中心に)
         大女優ヘレン・ミレンの女っぷりは相変わらず…  とあるフランスの田舎町で、  通りを挟んで繰り広げられるフランスとインドの料理対決。  異文化のぶつかり合いの先には、  意外にも、  「普遍的な価値観の共有」と言う、  不和を解く鍵があった。     期待した以上に素晴らしい作品で、胸を打たれた。「料理をいただく」と言うことの意味や、「家族の絆」と「志を同じくする人々との . . . 本文を読む
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『イコライザー』(原題:THE EQUALIZER、2014、米)

2014年10月26日 | 映画(今年公開の映画を中心に)
 期待した以上に面白かったよ♪  かなり容赦ない暴力描写だけど  ゆえにPG12。  今年の12月には還暦を迎えるデンゼル・ワシントン御大が、無敵の元CIAエージェント、現ホームセンター従業員ボブこと、ロバートを演じる本作。日中はホームセンター(←その巨大さにはビックリさすが大国アメリカ。何もかもスケールが日本とは違う)の店員として働き、深夜には24時間営業の近所のダイナーに繰り出して、紅茶 . . . 本文を読む
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今年見た新作映画を振り返ってみる(1)

2014年10月14日 | 映画(今年公開の映画を中心に)
 元々映画の感想を記す為に始めたブログなのに、ここ数年は殆ど映画の感想は書いていない。しかも怠けて書かずにいると書き方の要領を忘れてしまい、益々書くのが億劫になるものだ。  時々、自分はなぜ映画の感想を、しかもそれ相当の時間をかけて(←映画の情報を集めたり、画像を加工したり、文章の構成を考えたり、何度も推敲を重ねたり…)書いているのだろうと思う。何より書くことで映画を見た時の感動が蘇り、その感動 . . . 本文を読む
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プロミスト・ランド(原題:PROMISED LAND、2012,米国)

2014年08月25日 | 映画(今年公開の映画を中心に)
 後からじわじわと様々な感慨が湧いてくる映画。  米映画界のナイスガイ、マット・デイモンが鬼才ガス・ヴァン・サント監督と『グッドウィル・ハンティング』以来、タッグを組んだと言う本作。それだけで期待も大いに膨らむと言うのに、なぜか神奈川県では現時点で上映がなく、都内でも2館のみ。しかも2012年制作の映画が今頃公開という不可思議さ。  おそらく、本作で扱われているシェールガスを巡る話が、エネ . . . 本文を読む
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マダム・イン・ニューヨーク(原題:English Vinglish、インド、2012)

2014年07月26日 | 映画(今年公開の映画を中心に)
 今から10年程前のことである。美術館の帰り、ひとり電車に乗っていた。いつものように自宅最寄り駅で降りて、当時構内にあったパン屋に入ったところ、突然、見知らぬ外国人に、英語で話しかけられた。  「英語を話せますか?僕は○○に住んでいるんだけれど、君と話したくて、電車を途中で降りたんだ」と。も、もしかして、40代にして、人生初のナンパ?  その外国人、浅黒い肌に、身長は190cmは軽く超えて . . . 本文を読む
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