飽き性の私が美術館のボランティアを10年以上も続けているのは、ひとえに子供達に会えるからである。特に小学生が可愛くて堪らない。
元々は社会人入学した大学で美術史を専攻して、卒業後も何らかの形で美術と関わり続けたいと言う思いから美術館でのボランティアを始めたのだが、今では美術作品以上に子供達の魅力の虜となって、美術をダシに子供達に会うのがボランティア活動の最大の楽しみになっているようなフシ . . . 本文を読む
今年に入って昨日までに31本の新作映画を見ている。私は基本的に好き嫌いのない雑食系なので、いつもの如くジャンルは多岐に渡る。現時点で私がベストだと思うのが、タイトルの作品だ。原題はジュディ・ディンチが演じる主人公の名前。邦題は、幼い頃に生き別れた息子との再会を切実に願う、主人公の心情に寄り添ったものとなっている。
本作は実話に基づいた作品。近年は映画界が物語を創り出す力を失ってしまっ . . . 本文を読む
このひと月、某シネコンの1カ月フリーパスポートで、時間の許す限り映画を見ていた交換マイルの有効期限の関係で年末に取得したのだが、主婦という立場上、年末年始の1週間近くは忙しくて映画館には行けなかったので、実際に利用できたのは3週間だ。
このフリーパスポートは、このシネコン独自の顧客サービスで、映画の上映時間を分単位でマイル換算し、6、000マイル溜まったら取得できるものだ。マイレージには有効 . . . 本文を読む
先日、久しぶりに息子と2人でファミレスでランチを食べていたら、隣の席の40代と思しき2人組の女性が、ババアがドータラコータラと大声で喋っていた。細かな内容までイチイチ聞いてはいないが、何度もババアを連呼しては下品な笑い声を上げるので、せっかくのご飯も不味くなるほどだった。
延々と人の悪口をサカナに食事なんて…言葉には何の罪もないが、使い手の使い方によって、その品性は著しく損なわれるものなの . . . 本文を読む
昨日、主演の生瀬勝久らによる初日舞台挨拶付の上映回を見て来た。
映画&映画館大好きとは言え、映画鑑賞に出せるお金にはどうしても限りがあるので、見ようか見まいか迷った時には、ネットのユーザーレビューを参考にしたりするのだが(もちろん、その評価やコメントをそのまま鵜呑みにしているわけではないが)、この作品、私がユーザーレビューを見た時点で、12人のユーザーから、ほぼ5点満点に近い高評価だった。通常、 . . . 本文を読む
実在の女性プロ・サーファー、ベサニー・ハミルトンの不屈の半生を直球勝負で描いた本作。
試写会の評判がすこぶる高く、気にはなっていたが、サーフィンに全然興味のない私は、見るのを躊躇っていた。しかし、テレビでベサニー本人のインタビュー映像を見た時、俄然彼女という人間に興味が湧いた。苛酷な試練を受けながら、なぜ、そこまで明るく前向きでいられるのか?彼女はいかにして、自身に与えられた試練を克服し . . . 本文を読む
映画『別離』より。妻シミンと夫ナデル 『別離』は2011年制作のイラン映画。ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作であり、今年の米アカデミー賞外国語映画賞受賞作。 『わが母の記』は井上靖原作の自伝的小説の映画化作品で、認知症の母を演じた樹木希林の演技が絶賛されている。 『わが母の記』は全国ロードショー公開で大々的に公開中なのに対し、『別離』は単館系でのみの公開に留まっており上映館が少ない。どちらもヤフーの . . . 本文を読む
以前、WOWOWで録画したものを、先日やっと見た。おそらく公開当時はそれなりに話題になった作品であり、既に多くの作品レビューがあると思うが、私の個人的な中東体験も絡めて、改めて本作についての感想を述べてみたい。
シリアは奇しくも現在、現アサド政権の強権発動により、国家としては混乱の最中にある。連日、報道では、政権側の軍事攻撃により、多くの市民が犠牲になっていると伝えられている。
私が個人 . . . 本文を読む
今年見た中では、現時点で、最も心を動かされた作品。
ことアクション映画において、その優れたドラマツルギー~無駄のないストーリー展開、捻りのきいた人物描写、そして凄まじいまでの暴力描写の迫力等で、完全に邦画(←ハードボイルドに徹すれば良いモノを、途中で要らぬお涙頂戴エピソードを混ぜ込み、ドラマの流れを止める&何の捻りもない、薄っぺらい人物造形&おちゃらけで誤魔化す、中途半端なアクション←とに . . . 本文を読む
今日、面白い記事を読みました。現在、ノリにノッテいる映画監督のひとり、三池崇史監督へのインタビュー記事です。まさに「映画小僧」な監督の魅力が詰まった内容となっています。これはインタビュアーの勝利かな?
インタビューの出来の良し悪しは、インタビュアーの入念な下準備に基づく、的を射た質問の投げかけで決まるのではないでしょうか?単なる「ヨイショ」ではなく、受け手の心の琴線に触れるような真摯な問い . . . 本文を読む