武田光弘画楽多製作日記

暇をもてあそび造形してます。作品として形としてまとめたものなどを見ていただきたい
と思っています。

銭塘江を越えて・・・

2010年01月21日 | Weblog
展覧会に中国のKさんが来てくれました。魯迅と版画の話を少ししました。という訳で中国の話ではありませんが・・・昔話のうちの「西湖の女」というお話から採りました。話梅子(フア・メイズ)言う方の訳です。
「西湖」という場所は数年前に訪れました。広い広い湖です。たくさんの中国の人が出てました。休日の憩いの場所なのでしょう。遊覧船にも乗りました。水は期待に反して薄汚く・・・後で聞くと人造湖で泥がたまって困るとか。この近くに銭塘江と言う大きな川があります。
話はこうです。ある若者が西湖に遊びに行き、あるなまめかしい女性と情を交わすようになり、家へ帰らなくなった。友だちはその変わり果てた姿に心配したが、本人はますます女のとりこになった。この女は実は妖怪で、これにとつかれると命を吸い取られるのである。しかし、銭塘江は妖怪は越えられない・・・・男を一度家につれもどした。女は追ってこれない。皆はその変わり果てた姿におどろいが若者は女の魔力にひかれもどってしまい・・・やがて死んだ。ああ・・こわ。
日本にも似た話がありますが、だいたい中国のが原型らしいようです。