武田光弘画楽多製作日記

暇をもてあそび造形してます。作品として形としてまとめたものなどを見ていただきたい
と思っています。

わが大道芸論

2015年07月19日 | Weblog
私の小さい頃はテレビがない。ラジオは雑音がきつい。
そうなると巡回映画なるものが楽しみだ。けどそんなに来ない。
ときたま大道芸みたいな興行師の人が回ってきて学校の夜の体育館は熱気にあふれていた。

空手で石を割ったり、紙吹雪がソーメンになったりびっくりし手をたたいてた。柔道着をきて髭をつけたおっさんがでかい石を「きええええ」と言う気合とともに割った。
なんか仕掛けがあるんだけど楽しかった。
テルくんのお父さんは若い頃、浪曲師をめざし弟子いりしたとかで、うなりはうまかった。森の石松なんかやっていた。多分、飛び入りだったのだろうか。

巡回映画は戦後だったので「原爆の子」を見た記憶もある。やがて興行師も来なくなり映画が主流になり、片岡知恵蔵なんか登場した。捕り物でも片岡知恵蔵がみえを切り、御用提灯が出てくると、みんなで手をたたいて喜んだ。これで悪いのが征伐されるのだ。そんな時代が続いて私は中学三年になった。この冬村の公民館にテレビが入ったのだーーーーーーーーーーーーー。