13日放送のNHK Eテレ日曜美術館「オルセー美術館 Ⅱ 夜の肌触り」をNHK プラスの見逃し配信で見た。子供の頃、夜は暗いもの、怖いものでもあり、また眠るための時間だったが、大きくなるにつれて街灯や建物の灯りがそんな先入観を取り除いてくれて、夜は一日の終わりというよりも楽しみのはじまり、日中とは違った世界の扉が開くような気がしてきた。
この番組で紹介されていたゴッホの「ローヌ川の星月夜(星降る夜)」では、アルルの街のガス灯がローヌ川のきらきら輝く川面に映っていて、その河岸を二人の恋人がそぞろ歩いている。たしかにこんな感じで夜が身近になった。
もう一つ、この番組で記憶に残ったのがギュスターヴ・モローの「ガラテイア」。
彼の言葉という、「自分は目に見えるもの、触れるものは信じない。ただ心に感じるものを信じる」というのも夜にふさわしい。
オルセー美術館が開館してから間もない90年、何度かパリに出張した。その時に手に入れたのがこの画集。この美術館には今ではもっと多くの作品が納められているのだろう。当時まだユーロになっておらず、130フラン、という値札が付けられている。
ニューヨーク在住の知人が「We Love NY」というYoutubeを始めた、と連絡が来た。これまで、「ニューヨーク最新事情」として何度か紹介してきたが今回、自身の新たなチャンネルを開設したと。長く演劇界や旅行業界で活躍してきた彼女がニューヨーク愛に満ちた、どんな動画を紹介してくれるか期待したい。
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