回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

橋下大阪市長国政出馬へ

2012年08月31日 13時44分41秒 | 日記

首相問責決議案が可決されてから日本の新聞のテーマは選挙一色になっている。野田首相はこれからも選挙の先延ばしに全力を傾けることになるが、すでに外堀は埋まっているというところ。その中で、橋下氏が国政への自らの出馬を言明した。もっとも、同人の場合、言葉としては「国政には出ない」というものであるが、それが単に今後さらに耳目を集めるための、一呼吸置く反語的表現であることはだれの目にも明らかである。新聞社の世論調査によれば、日本の有権者の最も多くがこの人物を次の首相として相応しいと考えている由。橋下氏にはまさに好機到来とういう状況が出来上がりつつある。それにしても毎年首相が交代するという癖がこの国から抜けるのは何時のことだろう。また、同人のような幼児性格の人物に国政をゆだねようとする国民の虚無的な傾向にはいささか慄然とする。報道されている橋下氏の発言を聞いていると今からちょうど50年前の1962年、小林秀雄が「考えるという事」のシリーズのなかで言っていたことが思い出される。

「言語が荒廃しているとは即ち精神が荒廃しているという事だ。」

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iPod

2012年08月30日 19時13分03秒 | 日記

音楽プレイヤーに録画機能がついていたとは、最近のITに疎いものには初耳だった。日本IBMの前会長が盗撮により書類送検されるという記事をみて、そういえばかつて手鏡で盗み見(?)した経済評論家がいたことを思い出した。破廉恥罪のひとつとして、社会的には極めて重大な制裁を受けるのだろうが、職業人として頂点を極めた人物が迷惑防止条例により刑事事案の対象となることには少なからず驚きを禁じ得ない。それも還暦をすぎた財界の重鎮が、である。ここはひとつiPodやスマートフォン、携帯電話を使用した盗撮という行動(それほどまでにひきつけるものは何か)に対して社会的な研究がなされても良いのではないか、とさえ思う。日本IBMは辞表を受け取ったとして無関係を強調しているが、同人が社外取締役に就任している金融グループではHPによれば現時点でまだ取締役にとどまっている。推定無罪、ということで当面は様子見するのかもしれないが、すでに8年もの間社外取締役に指名してきたこともあり風評という点で頭の痛いところだろう。

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ロムニー候補指名

2012年08月30日 17時38分26秒 | 日記

米国共和党大会の中継をみていると、「変わらないアメリカ」の側面を見せつけられる気がする。これまでの党大会と同様、家族の支え、能力・忍耐力そして宗教的な敬虔さを支援者が口をそろえて演説するさまは、日本では想像できない。米国には、日本のように物事に「たてまえ」と「ほんね」を使い分ける習慣がないから誰かを称賛するときにはどうしても誇大したような表現になってしまう。日本人なら嘘くささをかぎ取らざるを得ないような歯の浮くような賛辞も、額面通りにしかとらえられないとすればこんな表現しかなくなるのだろう。共和党の大統領はこのところ金持ちーレーガン、ブッシュ親子ーが多かったので、ロムニーの蓄財もそれほどの弱点にならないかもしれない。今年は穀物が大不作で、これから世界経済にも影響があるだろう。経済が不透明感を増す中、ロムニーのオバマ追撃に拍車がかかるか。

この時期の北海道にしては例を見ない厳しい残暑が続いている。肌を刺すような日差しの強さは異常ともいえる。ただ、北国の秋は気温とはかかわりなく近づいてきている。ななかまどの実がもうかすかに色づき始めた。

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No Easy Day-3

2012年08月29日 17時21分22秒 | 日記

9月11日に発売開始予定であったビンラーデイン殺害に関するSEAL隊員の手記は予約注文殺到のため1週間繰り上げて9月4日に発売される模様である。

ワシントンポスト紙によれば、すでに報道機関は当該手記の内容を入手している。この手記によれば、これまで米国政府が公式に発表してきたビンラーデイン殺害の経緯とは異なるものがいくつかあり、米国政府は対応(説明)を迫られるだろうとのこと。主要な点としては、ビンラーデインがSEALの突入した時に本当SEALに対して脅威だったのか(SEALに発砲・射殺の必要性があったのか)、さらにその後ビンラーデインの遺体が適切に取り扱われたのか、ということらしい。

いずれにしてもアルカイーダは著者の処刑を呼びかけており、すでに米国のTVで実名も公表されている以上、著者の身の安全をどのように確保するか、また、手記に軍事作戦上の機密情報が本当に含まれていないのか、米国当局にとってもNo Easy Dayは厄介なものとなるだろう。

いつまでも熱帯の暑さが続いている。ただこの気候は熱帯の花ハイビスカスには似つかわしい。今朝ベランダで咲いたハイビスカス(クリックすると拡大)。

 

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英国国会議事堂の修理計画

2012年08月27日 18時58分01秒 | 日記

ビックベンで高名な英国国会議事堂を修理する計画が浮上してきている。英国紙によれば、2015年から5年の歳月と、総額30億ポンド(1ポンド120円として3600億円)かけて行う案が出ているという。試算によれば今修理しないと、今後30年間にさらに70億ポンドの費用が掛かる見込みで、今回の修理では、アスベスト部材の除去と、今や1100室あるといわれているこの議事堂を我が物顔で走り回っているネズミを駆除するという。本当に、実施されるとなると、国会議事堂の仮議場を近くに臨時に建設することになり、ナチスドイツによるロケット弾攻撃で大破して以来の議事堂からの引っ越しとなる。

実際にはどのような修繕計画となるのか全く未定とのことだが、もし、修理の期間中国会議事堂が姿を隠したりするとロンドン観光の目玉の一つが見られなくなり、観光客を失望させることになるだろう。あるいは、その直前には駆け込みでの観光キャンペーンがはられるかも知れない。テムズ河畔にそびえるこの国会議事堂は、ドナウ河畔に建つハンガリーの国会議事堂とならんでその壮大さ、繊細さ、華麗さおよび重厚さで個人的には最も好きな議事堂である。

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