回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

東京都知事の愚行

2013年04月30日 13時08分34秒 | 日記

安倍首相も他山の石として深く頭に刻んだことと思う。五輪誘致をめぐる東京都知事猪瀬の到底常識では考えられないような誹謗中傷発言。さらに、発言そのものの愚かさに上塗りする見苦しい言い訳が日本中に放送された。謝罪すると言いつつのあの言い訳(発言の1%にも満たないとして自身の失敗の矮小化を図ろうとする、その精神の卑しさ)は、もはや都知事にはどのような尺度からも不適任であることを如実に示している。誇り高い東京都民は、黙殺するのではなく行動を起こすべきではないだろうか。

猪瀬が謝罪すべきなのはまずは非礼極まりない発言の向けられたトルコ国民及びイスラム教信者であり、次にその負託にこたえられなかった東京都民に対してである。休暇シーズンの真っただ中に発生したこの愚行の落ち着く先はどんなところだろうか。

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ミズバショウ

2013年04月29日 19時00分41秒 | 日記

北海道の大河石狩川の河口付近にミズバショウの群生地があるという話を聞きつけて小雨の中木道を散策。ゴールデンウイークの観光地を取材しようという、あまりの人出の無さに手持無沙汰なテレビクルー以外に人影もなかった。時折薄日も射すが肌寒い今日のような天候は、しかしミズバショウのような花には似つかわしいのかもしれない。

(クリックして拡大)

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バングラデシュの悲劇

2013年04月29日 18時42分56秒 | 日記

倒壊したビルの下敷きになって既に死亡した多数の労働者、そして今なお救助求めてがれきの中に埋まっている何十人かの生存者、救援活動に当たっている救助隊およびボランテイアのあまりにも貧弱な装備を見るにつけ、この時代においていかに人命が軽視されているかを改めて感じる。バングラデッシュ政府は英国をはじめとする外国からの救援隊の受け入れを拒否していることが外交文書で明らかになった。国のプライド、と言うのがその理由だというが、外国からの救援隊を拒否することが国の威信につながるとは、どのような神経の政府がそのようなことを考えるのか。特に、英国はバングラデシュとの歴史的な経緯も考慮してあくまで目立たないように最大限の配慮をする、との申し入れまでしたのに、である。

いったいに、世界中の国の中で自国にプライドを持たない国はないだろう。その意味では、すべての国民が「プライドの高い国民性」なのである。

奴隷労働とほとんど変わりのない条件で労働力を提供しているバングラデシュ、そしてそれによって巨額の富を得ている一部の先進国経営者と、知らないうちにその廉価な労働力を享受している先進国一般大衆、というまるで18世紀の産業革命初期にでもあったような循環がまだ存在している。

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Margaret Thatcher: The Authorized Biography: Volume I

2013年04月28日 19時24分45秒 | 日記

待望の、というのか、死後20日あまりでCharles Mooreのサッチャーの伝記第一巻が発刊され、英国でのベストセラーとなっている(Telegraph Best Sellersなど)。第一巻という事で出生から1982年のフォークランド戦勝記念晩餐会までだが、これまであまり語られなかった母親ベアトリスとの確執や姉ミュリエルとの親密なやり取り、男性観やファッションなど、「鉄の女」とは違った面も描き出されているという。

まだ新聞の書評にしか接していないが、Mooreの慎重な記述もあり、第1巻で見る限り、サッチャーのとかく議論の的になった政治姿勢とは異なって無難なものに仕上がっているようだ。サッチャーの首相時代を英国で過ごした人間として手に取ってみたくなる伝記。

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シリア/化学兵器が国際テロリストの手に?

2013年04月28日 11時39分04秒 | 日記

サリンとみられる化学兵器が実際に使用されたのか、誰が使用したのかについては依然藪の中だが、シリアの内戦がいまやサリンをはじめとするシリア政府軍の化学兵器製造工場があるal-Safira 近くで展開しており、大量の化学兵器が政府軍の管理下からアルカイーダをはじめとする国際テロリストの手に落ちる恐れが指摘されている。シリアは化学兵器の貯蔵量で世界有数の国であり、100-200発のスカッドミサイルにサリンが搭載されているといわれている。また、すでにアサド大統領は化学兵器をシリア国内中に分散して貯蔵しておりal-Safira だけが問題ではない。この化学兵器開発はイランや北朝鮮からの支援を受けておこなわれたものだ。 

シリア政府軍の化学兵器がテロリストの手に落ちることを阻止するために国際社会は早急な対応が求められる。しかし、米国防省が言う様に、シリアに軍事介入するのであれば75000の兵力が必要であり、シリア全土の分散配置された化学兵器を無力化するには更に増員しなければならないかもしれない。化学兵器処理には専門家を含め、人海戦術に頼るしかないからだ。

東京での地下鉄サリン事件を例に挙げるまでもなく、もし、シリア内戦の過程で流出する化学兵器が英米や日本などの大都市でテロに使用されたらその被害は同時多発テロにも匹敵する、あるいはそれ以上に悲惨なものになることは確実だ。

 

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