安倍首相も他山の石として深く頭に刻んだことと思う。五輪誘致をめぐる東京都知事猪瀬の到底常識では考えられないような誹謗中傷発言。さらに、発言そのものの愚かさに上塗りする見苦しい言い訳が日本中に放送された。謝罪すると言いつつのあの言い訳(発言の1%にも満たないとして自身の失敗の矮小化を図ろうとする、その精神の卑しさ)は、もはや都知事にはどのような尺度からも不適任であることを如実に示している。誇り高い東京都民は、黙殺するのではなく行動を起こすべきではないだろうか。
猪瀬が謝罪すべきなのはまずは非礼極まりない発言の向けられたトルコ国民及びイスラム教信者であり、次にその負託にこたえられなかった東京都民に対してである。休暇シーズンの真っただ中に発生したこの愚行の落ち着く先はどんなところだろうか。