スペインをはじめとする欧州の銀行への支援体制が固まったことを受けて、欧州市場では株価が急伸するとともに、国債市況も回復している。これが問題解決への着実な一歩なのか、あるいは、政治家たちが夏休みを控えて問題を先送りしたに過ぎないのか、もう少し推移を見守る必要があるだろう。日本の証券業界の不祥事も株価に影響を及ぼさなくなってきた。日本の投資家も少しは合理的になってきたわけだ。4大証券会社といった時代は今の投資家にはピンと来ない。それと、証券会社員でありながらXX軍団などという不真面目な標語が一掃されたことも前進だ。
北海道は4日連続で30度を超えた。まだ梅雨の本州に比べて高気圧が張り出すと気温が上がりやすい。そのなかで元気に咲いている薔薇。
アサド大統領は、シリアが「完全な戦争(内戦)状態にある」と閣議で表明。戦火は全土に広がっているようだ。政府系のテレビ局が襲われ、7人が銃殺、多数が拉致されたという事件も発生している。政府側も反政府側も内戦が最終段階に入ったことを認識しているのだろう。兵士も一般市民も無差別に、どちらかが(今回の場合、政府軍側だが)降伏するまでの期間、シリア政変の中でもっとも血なまぐさい殺戮が行われることになる。
庭では次々に薔薇が咲きだしている。ラ・フランスは1867年に発表された文字通りフランスの薔薇。このバラ以前をOld Roseといい、以降をModern Roseという、歴史的な1種。花弁が45枚という大輪になるが今はまだ控えめである。
衆議院で消費税増税法案が可決された。この増税による日本景気への悪影響はどの程度になるのか、たぶんかなり深刻なものになろう。公務員削減や行政改革が進まないと、日本のギリシャ化が加速することになる。そういえば、キプロスもEUに支援を求めた。次のイタリアが出てくる前に、という駆け込みか。
英連邦加盟国キプロスには大きな英国空軍基地がある。英国在住時、キプロスで夏休みにを過ごしていると英国空軍機が演習のためか、保養地の上空を飛行していた。子供っぽい話だが翼の英国空軍旗を見るとやはり心強く思ったことがある。
庭に咲いた薔薇と、丁度満開となった鉢植えのハイビスカスを。明日にはこのハイビスカスの花は枯れて落ちてしまうだろう。