回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

クロアチアー28番目のEU加盟国

2013年06月30日 09時45分27秒 | 日記

明日、クロアチアが28番目のEU加盟国となる。7か国に分裂した旧ユーゴスラビア連邦構成国の中ではスロベニアに続く2番目のEU加盟国で、セルビア他の加盟にはまだ時間がかかる。

年間1000万人が訪れるアドリア海沿岸の都市は息を呑むほどに美しい。これほどに観光地として有名なクロアチアがいまになってEUに加盟出来たとは遅過ぎるような印象もあるが、国全体としては治安の確保や汚職との戦いがまだ道半ばである。7月1日の加盟式典には、多忙を理由にドイツのメルケル首相が欠席するが、ドイツからのメッセージは同国の規律ある財政政策の徹底に尽きる。

依然として財政危機と失業問題、経済問題が重くのしかかっているEUへの加盟には、これまでの新規加盟国に観られたような熱狂的なお祭りムードは影を潜めている。しかし、クロアチアにとってEU加盟は、完璧ではないにしてもほかに選択肢のないことだ。むしろ、今のように問題の多いEUに加盟することで、国民が根拠のない幻想を抱かないで済むという意味では同国にとって良いことなのかもしれない。たしかに5年連続の景気後退と21%の失業率では、祝賀ムードも盛り上がらないだろう。

クロアチアと言えば97年位にロンドンに出張した際、同国の観光のためのPRを請け負った女性と日航機で隣席になったことがある。その時分からすればクロアチアの観光地もさらに整備されているのだろう。まだ内戦が続いていたザグレブを訪れたのはその数年前だった。ホテルの窓から恐る恐る街の様子を覗った記憶がある。

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持家時代の終焉ー英国の場合

2013年06月29日 07時00分22秒 | 日記

先日亡くなったサッチャー首相時代の遺産の一つに挙げられている、当時は革命とまで言われた持家政策がその終焉の危機を迎えている。英国統計局(ONS)の調査によれば、25-35歳の世代での持家は過去10年間に200万世帯から130万世帯へと急減している。これは住宅価格の高騰により、特に所帯を持ったばかりの年代にとって住宅価格が手が届かないところにいってしまったためで、英国全体では、住宅価格は平均的なケースで年収の6倍にまで達しているという。一方で、65-74歳までの高齢者世帯では持家は75%を超えているというから、問題は若年層に顕著に現れていることになる。サッチャー前首相の時代、強力な持家政策が打ち出され、持家比率が急増したのだが、特に過去10年間の政府の住宅に対する無策により、若い世代が持家をあきらめざるを得ない状況が起きている。この結果、2011年には借家住まいが830万人と、1961年以来最大となった。

持家がつまるところ個人生活と地域社会の安定をもたらすことは日本でも英国でも違いはない。公的な住宅は結局のところ労働意欲の減退や怠惰、国家依存につながることから、サッチャーは持家を強く奨励し、場合によっては弱者切り捨てとの批判もあったが、この政策によって英国の生活水準が中流階級を中心に大きく上昇したのも事実である。

最近の株価上昇、賃金上昇によって日本の地価は上昇するのか、そうだとすれば日本でも持ち家が再び見果てぬ夢になるのか、あるいは少子化により住宅の需給は緩んだままなのか、もう少し経たないと判断できないだろう。

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夏の陽の中のUlmer Muenster

2013年06月28日 11時46分24秒 | 日記

雨の日とはまた違った佇まい。

今日の東京株式市場は少し過熱気味だ。株主総会が終了して、会社経営者もこれからの1年への意欲を膨らませているのだろうが、銘柄によって変動が大きく違う。依然として投機的な市況だ。やはり中国の不良債権問題が株価にとって一番のリスクファクターだろう。

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マンデラ元大統領の病状悪化

2013年06月27日 19時56分05秒 | 日記

生命維持装置を装着しているマンデラ元南ア大統領。令嬢は国民に対して、何が起きてもおかしくない、との声明を発表した(CNN)。病状は極めて深刻で、残念ながらもはや時間の問題となっていると言えよう。

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雨の中のUlmer Müenster

2013年06月27日 11時51分51秒 | 日記

ドイツ生まれのこのつる薔薇はベルベットのような光沢としっかりした手触り。細かい雨にうたれても項垂れるようなことはない。花弁いっぱいに水滴がまとわりついていてなまめかしい。

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