回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

洞爺湖へ

2019年04月14日 17時14分40秒 | 日記

ちょうど一年ぶりに洞爺湖へ。同じホテルに逗留したのだが、韓国やタイ、中国からの観光客で溢れかえっていた昨年とは大きく異なり、閑散。地震そのものの痕跡は見当たらなかったものの、耐震工事のため一部が閉鎖になっていたことも雰囲気の変化に影響していたのかも知れない。政府による一時的な支援策も終了し、今年の北海道観光業界を取り巻く環境は厳しいものがある。ただ、今回は天候に恵まれ(昨年は土砂降りの雨に見舞われた)部屋からの洞爺湖や羊蹄山の眺望は素晴らしかった。左手の山(標高625メートル)の山頂にその威容を誇る、2008年G8サミットの会場となったウインザーホテルが、残雪の斜面の上で朝日に輝いていた。かつて北海道拓殖銀行の破たんの一因にもなった、バブル時代を象徴する客船のような建物も今は文字通り兵どもが夢の跡、の風情を漂わせている。そんなこととは無関係に遅い北海道の春を告げるクロッカスの花が顔をのぞかせていた。

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「令和」から

2019年04月02日 18時22分47秒 | 日記

新しい元号が万葉集を典拠としていることを知って本棚の片隅でほこりをかぶっていた岩波文庫の万葉集を取り出してみた。大学に入って間もなくのころ、当時の生協の書店で買ったもの。ほぼ半世紀あいだ、一度も手に取られることはなかったと思う。どういう思いでこの本を買ったのかは全く思い出せない。ただ、このころ和歌に興味があって、隣には古今和歌集が並べてあった。今回のことでもなければ手に取ることも無かっただろう。平成の30年間、ただ本棚の中で眠っていたようなものだ。この本を買った当時のまだ10代の自分にいきなり鉢合わせしたような、妙な気分。いまでは廃れてしまったが当時は文庫本にはセロファンのカバーが掛けてあった。それが傷みもせずにあるということは、この古典を読み込んだ、などとはとても言えない。

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