回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

英国版オレオレ詐欺

2013年07月31日 12時59分29秒 | 日記

言葉巧みにキャッシュカードやクレジットカードを詐取する詐欺犯罪は洋の東西を問わない。日本と同様、英国でも犯人グループは、クレジットカード会社、銀行などの担当者を二役、三役を演じ分けており、日本で警察や弁護士、会社の上司などの配役でだますのは同じだ。

ただ、被害者救済の立場から見ると、日本と大きく異なっているのは銀行の対応だろう。今回英国で報道された事案の場合、10日後には、銀行は補償に応じている点だ。一方、この手の犯罪に巻き込まれると、以降、被害者は銀行口座やクレジットカードでブラックリストに載せられて日常生活不自由この上ないことになる。

今回の被害者は、老人や世事に疎い人物ではなく、むしろ、ITにも強く、一般的にはビジネスのセンスも持ち合わせている。それにもかかわらず、自分で銀行に確認するという基本動作を怠ったために巻き込まれてしまった。油断と言うべきか、やはり、何事も自分の目で、耳で確認してからキャッシュカードやクレジットカード、暗証番号を渡すべきだ、と言うより、そもそもキャッシュカード・クレジットカードの回収や暗証番号の照会など、電話やメールなどで依頼してくることは絶対にない、という事を改めて頭に叩き込んでおくことの重要性を示唆している。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バークレイズバンク割当増資へ

2013年07月30日 18時30分09秒 | 日記

英国の有力銀行バークレイズバンクが既存株主に対対して、持ち株4株に一株での割り当て増資を行う事を今朝発表した。一株当たりの価格は185ペンスと言うから昨日の同行株価からすると40%のデイスカウントとなる。この割り当て増資により、58億ポンド(8700億円)を調達し、英蘭銀行の基準より必要とされる128億ポンド(1兆9200億円)の一部に充当することになる(1ポンド150円で換算)。

かつては英国と言えばバークレイズ、ナットウエスト、ロイズ、ミッドランドの4行がClearing Bankとして圧倒的な地位を占めていたが、いまやバークレイズを除いてすべて救済合併されて実質上存在しない(ナットウエストは名称としてのみ存続)。最後の砦ともいえるバークレイズ、ロンドンに駐在した時に、The Cityにそびえるバークレイズ本店の石造りの高層ビルを見て伝統と格式にはじめ圧倒されたことを思い出す。

一つくらい、いかにも英国らしい名門銀行が生き残って欲しいと思うのは、年寄りの勝手な郷愁なのだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国の航空事情と飛行場暴力

2013年07月29日 11時27分44秒 | 日記

中国では定刻での飛行便はまず存在しない。それどころか急速な旅客数の増加に伴い、遅発や延着は日常的になっていて状況は悪化の一途を辿っている。北京首都空港の定時出発率は一日の総出発便数22,000のうちの14%というから深刻だ。そのため、地上、機上を問わず遅延に対する不満が原因で航空会社社員に対する暴力行為も増大している。テレグラフ紙が掲載したビデオにある地上職員への暴行や設備の破壊など、もはや空港は無法地帯と言うしかない。そもそも軍による膨大な飛行禁止区域のあるところに一挙に便数が増大したことに加え、元来サービス精神あるいはもてなしの精神の欠如しているところではこのような飛行場暴力は必然の結果と言える。

そういえば、日本でも鉄道の駅における駅員や車掌に対する中高年の暴力事案が増大している。大半が酒に酔った者の仕業だか、基本には長引く不況により溜まった不満が一気に爆発、自分で制御できなくなっていること、さらには最近の社会における非寛容な風潮も鬱屈の原因になっていて、些細なことから暴力に及ぶ。東日本大震災の際のあの忍耐力と気配りはどこへ行ってしまったのか。ただ、大災害にでもなれば、件の酔客もおとなしくなるのだろうが。

こんな時思い出すのは、辛抱強く待つことの技術を習得しているイギリス人の思考回路だ。やはりどの国でも寛恕の精神が必要。

http://www.telegraph.co.uk/news/worldnews/asia/china/10207436/Chinese-airlines-hit-by-air-rage-amid-long-delays.html

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

EUの東方拡大がもたらしたもの

2013年07月28日 13時57分28秒 | 日記

 EU拡大に伴ってルーマニアから英国に職を求めて流入したルーマニア人が仕事を見つけることが出来ず路上生活者となってロンドン随一の高級住宅街であるメイフェア―地区で物乞いをはじめ、住民からの苦情を受けたウエストミンスター区が公費でルーマニアに送還している。しかし、ルーマニアにも仕事がなく、物乞いをしてでもロンドンの方が収入がある(一日40ポンド程度)し、NHSで無料で医療サービスを受けられることから、ルーマニアに送還されても再び英国に戻ってくるという。EU加盟国において制度的にはそれを防ぐ手立てはない。

メイフェア―にはロシア、中東、アジアの大金持ちが多数住んでいる。これらの住民いとっては、目障りなものは金で解決するのが一番という安逸な哲学がルーマニアの物乞いを魅力ある場所にしているというから、いわばおなじ文化レベルなのだろう。

労働力の自由な移動がEUに競争力をもたらすというような話は、結局は物乞いが最適地を求めて移動するという事と同義だったようだ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮崎駿の妄言

2013年07月28日 07時29分52秒 | 日記

宮崎駿の並外れた商業主義、金儲け主義は夙に有名だが、単なる強欲に加え、今度の映画では、韓国からの批判に対して、これは反戦映画だとして詭弁を弄している、いわば売国奴的発言。興行収入で巨万の富を得ようとすることは自由だが、日本を代弁するような発言となるともはや妄言以外の何物でもない。

宮崎が従軍慰安婦についてまで言及し、「日本は中韓(慰安婦だと思われるが)に謝罪しなければならない」と言ったという。そうであれば、まず、宮崎自身が慰安婦といわれる方々に謝罪するべき話。

言うまでもなく、ゼロ戦が活躍したのは太平洋上よりも中国上空である。ゼロ戦の攻撃対象は中国軍でもあったわけで、そもそも韓国はかかわりがない。すべてのものについて因縁をつけてくる韓国を相手にするとは、宮崎の商業主義も相当なもの(これで韓国での観客動員数が増えれば言う事はない)であるが、人間としては見るに堪えない俗物ぶりである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする