回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

薄熙来処分

2012年09月30日 17時25分15秒 | 日記

薄熙来が党籍剥奪⇒刑事被告人として有罪に、という処分は、太子党での習近平の完全な勝利を意味する。いくら胡錦濤が影響力を残したといっても、一旦国家主席を辞任すればその影響力は見る間に低下する。

興味を引くのは薄熙来の罪状。収賄や女性関係などは党幹部であれば全員該当するし、自己保身のため、毛沢東回帰を叫ぶのはいくらでもいるので例外ではない。農村部での毛神話はまだ健在である。

奇妙なのは、共産党上層部が、今回の薄熙来処分で完全に腐敗している党幹部にたいする国民の不満をそらすことが出来ると本当に考えているらしいところである。なぜなら、これほど滑稽な話はそう出くわすことはないが、ワシントンポスト紙によれば一部党幹部が今回の薄熙来処分を「党の自浄作用の表れ」という趣旨のコメントをしたらしい。まるで泥棒集団が仲間の一人を私刑にして、自分たちは正業に就いている、と言っているようなものだ。もっともこのような国民感情を逆なでする言辞が、結果として中国の民主化を促すのであればそれも良いのではないか。大江健三郎氏も間接的ながら中国民主化の活動を支持しているらしいので。

薄熙来の自信に満ちた顔、仕立ての良い背広、センスの良い上質のネクタイ姿を再び見ることはできない。

パパメイアンがまだ強い香りを放っているが、芳純の蕾も膨らんできたので。

 

 

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秋咲きクロッカス

2012年09月30日 11時32分20秒 | 日記

朝の雨が上がったあとの曇り空の下で庭にクロッカスが咲いていた。雨のしずくを花弁につけたままで瑞々しい。暑かった9月も終わろうとしている。そして10月になるともう冬の足音が間近に聞こえてくるはず。まだ黒い雨雲が垂れ込めているが、東にはかすかに青空もうかがえる。

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パパメイアン

2012年09月29日 15時21分03秒 | 日記

黒薔薇の代表のようなパパメイアン。庭さきで、朝はまだ蕾だったので油断していたら午後にはもうひらき過ぎになってしまっていた。季節外れの暖かな陽ざしで一気に開花。そろそろ時期も終わるので名残に写した一枚。

 

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LIBOR-2

2012年09月28日 17時28分38秒 | 日記

不正操作スキャンダルにまみれていたLIBOR(London Interbank Offered Rate)が、今後はその運営主体をBBA(英国銀行協会)からFSA(金融監督局)に移管し、算定方式も根本的に見直されることになった。

バークレイズ銀行に端を発し、世界の主要銀行を巻き込んだ今回のスキャンダルは、運営主体を民間から公的機関に移管するということで手打ちとなった。これまでに起こったたとえばニューヨーク証券取引所での不正に伴う監督体制の変更等と同様、官による「規制強化」ということで禊をおえるというやり方は世界共通であり、また、規制緩和の流れの逆行(官による規制強化)とも掉さしている。

問題は、官に規制させれば不正が起きないのか、という点に尽きる。日本でも、官公庁であれ、民間企業であれ、不正が起きると正義の味方検察OBの起用により対処してきた。その検察が、実際には大阪地検特捜部による一連の不祥事に見るとおり、組織及び構成員が不正義と堕落の極みにあることはだれの目にも明らかであるが。

LIBORの運営主体をFSAに移管したとしても、将来形を変えた不正が起きない保証はどこにもない。ただ、不正があったとき、日本でも全く同様であるが、FSAと英国検察当局が「官」としての利害を共有し、一体となって隠蔽することによって露見しないことにはなる。この点がこれまでのBBAが管轄することとの基本的な違いになる。さすがは英国エスタブリッシュメント,世界的なスキャンダルをうまく切り抜けた。

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すすき(尾花)

2012年09月27日 17時34分13秒 | 日記

山上憶良といえば遣唐使に選ばれたいわゆるエリートであるが、キャリア官僚というよりむしろ、家族思いや貧困・病苦に対して投げかける視線のほうが記憶されているのではないかと思う。万葉集にも同人の歌が撰ばれているが、秋の七草はその歌の一つに源を発しているといわれている。

すすきは日本中どこでも見られるが、風が強くなるこの時期、不断に揺れていて画像に収まらない。春の七草が食用の草なのに秋の七草は観賞用。たしかに春と秋では気持ちも、そして多分体も違う。黄昏が迫る秋の空を背景にしたすすきは華やかさの対極にあるということでその存在を主張しているようだ。

萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志また藤袴 朝貌の花(山上憶良 万葉集)

(画像をクリックして拡大)

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