今月後半の株式市場はまさにローラーコースターのようなものだった。中旬頃の悲観一色の大幅下落から今日は日銀の追加資金供給方針20兆円を受けて暴騰。底値で損切りした向きや高値での買いぞびれまで、この相場で火傷をした人は少なくないだろう。株価が一日で5%上がったからと言って消費者の財布のひもが緩むとは思えない。むしろ低所得者や年金生活者にはインフレ懸念で将来に対する悲観的な見方が増えるのかも。
デフレ心理再台頭に機先を制するということだが、株式市場ははしゃぎ過ぎている。一日では世の中は変わらない。それより尖閣諸島に領海侵犯を繰り返している中国の脅威のほうが大きくはないか。株価が上がっても巡視船で無法者に対峙している海保職員には何の恩恵もないように思える。
ピンボケながら温室のラッキョウの花の写真を3葉。大乗仏教では食が禁ぜられている。この強い匂いは修業の場にふさわしくないからだろう。ただ、小柄な花はにおいもなく薄紫色していてつつましい。