回顧と展望

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癌に怯えた日々

2024年05月28日 14時02分12秒 | 日記

例年、6月にロンドンで開かれるある集まりに今年も招待状が届いた。前回ロンドンを訪れたのは今年の一月だから半年も空けずの長旅にいささか気が重いところもあったが、これまで毎年参加してきたこともあり、ひょっとすると今年が最後になるかもしれないという思いも湧き上がってきてやはり行くことにした。それにロンドンの家のことも気になる。ただ、ロシアのウクライナ侵攻でロンドンまでの飛行時間がかつてより3時間ほど長くなっているのは体にきつい。

この2か月ほど、予想もしなかったことが次々と起きたのだが、その中でも癌ではないか、に翻弄されたというのが一番だった。

かかりつけの内科医が、コロナ患者の受け入れのため大腸ポリープの内視鏡検査を休止していたので、気にはなっていたもののいわば見て見ぬふりをしているうちに前回の検査(および切除)から3年近くが過ぎてしまった。体質的にポリープが発生し易いのか、件の医者からは少なくとも2年に一度は検査をうけるように言われていたのを思い出し、特に体調に異常はないものの念のためにと近くの総合病院に検査の申し込みに行ってみたのが先月中旬。その病院ではまず検査(日帰り)を行い、その結果を受けて切除する(その場合は一晩入院)という手順。

多分、大腸ポリープがいくつかある程度だろうと検査を受けてみたら、担当医からは、いくつかのポリープの一つに癌の可能性のあるものが見つかった、改めて内視鏡による切除を行い、生体検査を行う必要があると。その後今月に入って切除、生体検査の結果、当初癌の可能性のあると思われたポリープは結局癌ではなかったことが判明し、担当医からは、体調に異常がなければ2年後に検査を受けるのでかまわない、ということになった。

日本人の半数はかかるという、今や特別な病気ではないと言われている癌ではあるが、自分の母親は乳癌で40代で他界、父親は長命であったが胃癌に罹っていたことから、癌に対してはかなりの恐怖心があった。そのため、癌の可能性があると言われてから生体検査の結果が出るまでの数週間は、じつに癌に怯えた日々だった。

気分転換を兼ねて久しぶりに訪れた洞爺湖。あいにくの曇りだったが、新緑が瑞々しい。

庭に咲いていたツツジと牡丹を活けてみたら部屋の中が少し華やかになった。

コメント (4)
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