回顧と展望

思いついたことや趣味の写真などを備忘録風に

ワールドシリーズ/ボストンレッドソックス優勝

2013年10月31日 19時13分16秒 | 日記

ボストンマラソン爆破事件で明けた今年のボストン市民にとって、95年ぶりにレッドソックスが本拠地フェンウエイパーク球場でワールドシリーズを制覇するという幕切れはその傷をいやしてくれるものになったに違いない。ベーブルースの呪いが解けるまでに86年かかったこの球団は、その後の10年で3回のワールドシリーズ優勝達成と、今や常勝集団と言っても良いかもしれない。2012年の壊滅的な成績から、監督と多くの選手を入れ替え、戦力一新に成功したのは、高齢化に突き進んでいるヤンキースとは対照的である。

この中で、特に記憶に残るプレイヤーとしては、やはりオルテイーズを上げないわけにはいかない。大規模な入れ替えにもかかわらず一貫してボストンの中軸にあり、そして一時期の不振にもかかわらず、レッドソックスの屋台骨であリ続けたことで、その巨漢によるのみならず、実績でも存在感抜群だ。かつては不敵な表情とムラのある打撃で厄介なタイプだったが、いまや野球選手として円熟の域に達し、ボストンファンならずとも魅かれるものが出てきた。今日の試合のように3度も敬遠策をとられても淡々と出塁してゆく姿は若手や新加入のチームメイトの範にもなるものだろう。上原の好投も、試合終了直後にオルテイーズの担ぎ上げ(?)によるところが大きいのではないか。

NYに駐在していた時期、あくまでも短く刈り上げるヘアスタイルのヤンキースと比較すると、無精ひげに長髪という、何やら汗臭く感じてボストンのプレイヤーは生理的に苦手だったが、あるいは見慣れたせいなのか、今や同じようなあごひげ集団を見ているとむしろユーモラスに見えてくるから、自分の感性はいい加減なものだと思う。

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東西の結合

2013年10月30日 13時04分29秒 | 日記

イスタンブールは西洋と東洋の架け橋と自賛しているが、昨日開通したMarmaray Link(マルマラ鉄道)プロジェクトのトンネルによりこの2つは文字通り一つに結ばれた。このトンネルは地震の多いこの国の事情を考慮して、マグニチュード9.0までの地震に耐えられるように設計されている。なお、日本とトルコのこの共同プロジェクトは遺跡の発見(出土した4万点に及ぶ古代の工芸品により、イスタンブールの歴史はそれまでより2500年も古い、今から8500年前まで遡ることが出来た)などで当初計画より完成が4年遅れたが、そのおかげで開通式に参加できるとは、安倍首相はよくよく運の良い人である。

東京と2020年の五輪開催都市を争ったイスタンブールだが、今回の鉄道開通により、インフラおよび国家経済の飛躍的な発展が期待できるのではないか。EU加盟がはるかに遠のいた現状、やはり東西の接点にある国として独自の道を歩むのが至当だろう。最初にイスタンブールを訪れたのは1988年だったからもう四半世紀も前のことになる。バハレーンに移動する際、イスタンブール空港で絨毯商からトルコ絨毯を強烈に売りこまれたことを思い出した。その時遂に根負けして購入した絨毯は今でもその鮮やかな色調を保っている。

 

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人を救う勇気とは

2013年10月29日 17時40分20秒 | 日記

つい先日、線路に倒れこんだ男性を助けようとして命を落とした神奈川県の女性の勇気が話題になったが、たまたまBBCの電子版を見ていたら、1996年米国ミシガン州で10代の黒人女性ケイシャ・トーマスが、白人至上主義をとなえるKKKのメンバーとみられる白人の男がKKKに反対するデモ隊に追われ、転倒して群衆から棍棒で殴られるところをこの男の上に覆いかぶさり文字通り体を張って助けたという話が掲載されていた。殺気立った群衆心理を考えれば、このような場面で男を救う事には尋常ではない勇気がいる。さらに言えば、救おうとした相手は白人以外を蔑視する、許しがたい思想の持ち主である。

もちろん彼女の行為は人道的あるいは博愛(非暴力)主義として高く賞賛された。また、後日、この男の息子がコーヒーショップで彼女に謝意を表したと言う話だ。この記事は、ケイシャの勇気と博愛はいまでも人々に感銘を与えているということで締めくくっている。

神奈川県の女性の場合は自らの命を犠牲にしてまで命を助けたことでは真に勇気ある行動だと改めて感じないわけにはいかない。そしてこのような行為が永く記憶され、ますます非寛容になりつつある現代に人間性を取り戻させる契機としなければならないと思う。

 

http://www.bbc.co.uk/news/magazine-24653643

 

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飛行機のシート幅戦争

2013年10月29日 08時12分09秒 | 日記

つい先日、日本航空からのA350型機大型受注を実現したエアバスが、長距離便のシート幅を拡大することにより乗客の快適さが数段向上するという報告を受けて、各航空会社に対してシート幅の18インチ(45.7cm)への拡大を提案している。現在は航空会社により、座席の幅が17-18インチと異なっているのを、最低18インチにということ。これはもちろん乗客の快適さを向上させようというよりも、ライバルのボーイングが18インチに対応できない機種を販売していることに乗じての宣伝工作である。早速ボーイング社は、そもそも報告書を宣伝に使用するのは不当であるとし、さらに、ボーイングとしてはシート幅よりも座席間前後の列幅(ピッチ)こそが快適さに資すると反論している。

この話、いずれもエコノミークラスでの話であり、日頃からファーストクラスやビジネスクラスを利用している向きには無関係である。しかし、ビジネスのための長距離飛行と言えども、最近はエコノミークラスのみしか使用させない企業や官公庁も少なくない(いつか、長距離便に乗ったら、エコノミークラスにはビジネスマンが多数搭乗しており、ファーストやビジネスクラスには富裕な個人客ばかりだったことがある。いかに社会的なアピールとしてビジネスマンのエコノミークラス搭乗がファッションとはいえ、スーツ姿のエコノミー客は見るからに痛々しい)。ひょっとしたらエアバスの宣伝戦略もこういったビジネスマンの支援を期待しているのではないか。

http://money.cnn.com/2013/10/28/news/companies/airbus-wider-seats/index.html?hpt=hp_bn1

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マクドナルドからハインツケチャップが消える日

2013年10月28日 19時36分39秒 | 日記

ハンバーガーショップとトマトケチャップとは切っても切れない関係にある。米国ではフライドポテトにケチャップをフォークで容器から掻き出すようにたっぷりとかけているのを良く見たものだ。

世界中で34000店舗あるマクドナルドでは、ケチャップと言えばハインツ、と言われるほど有名なハインツケチャップを40年間提供してきたが、ライバルのバーガーキング元社長がハインツの社長に就任したことを受けて、順次、ハインツから他のケチャップに移行すると発表した。自社製品の提供に死活的な影響を与えかねない食材をライバル会社からの供給に頼ることのリスクを回避しよう、というもの。

ビジネスとしては当然の発想ながら、消費者にとっては既に身に染みついたハインツケチャップを取り上げられることに抵抗はないのだろうか。いつもながらの、「消費者目線に立っていない」との非難を受けて結局マクドナルドはこの決定を取り下げるかも・・・たかがケチャップ、されどケチャップではある(もっとも自分は日本のマクドナルドでハインツケチャップが提供されているのかはよく知らないのだが)。

http://www.bbc.co.uk/news/business-24692392

 

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